額田大志「文化祭」5日目
滞在も5日目に。今日は規模的に御前崎最大の文化イベントと聞いて気になっていた「御前崎市文化祭」へ行きました。
歌、ダンス、舞踊、楽器演奏も尺八から二胡、ブラスバンドまで、おそらく御前崎市民の方を中心とした非常に多くの演目を楽しみました。
偶然にも、3日連続でパフォーマンスを見る機会になりました。1日目は「砂丘魚政なごみ」で半屋外ライブを。非常にスタイリッシュな演奏と音楽で、若い人が集まる場になっていました。2日目は「IPPUKU HOUSE 椿」でブルースの演奏を。出演者もお客さんも年配の方が大く、素敵なライブハウスでした。どちらもプロフェッショナルなライブだったと思います。
そして今日はそれともまた異なる、ブラスバンドや歌謡曲、尺八、二胡といった主にアマチュアの方を中心とした内容でした。広く捉えると、御前崎はやりたい、と思った音楽ができる街だと、昨日に続けて思いました。地元の人に話を聞く限り、3日間で巡ったイベントはどれも客層やジャンルが異なることもあって、それぞれの繋がりはあまりなく(それはそれで、自由にできているという意味でとても良いことですが)、少し俯瞰すると、ある種東京にも近い、興味のある音楽を披露したり、受け入れてくれる場所が探すとあることに驚きました。
数時間、文化祭を見たあとは、せっかくなので宿泊場所を変えてみようと、海沿いの「旅の館 大沢」にチェックインしました。厳密にはここは御前崎の隣の牧之原市なのですが……一応、御前崎の中学校の学区内の場所でもあるようで、ギリギリセーフかと思いつつ、向かいました。
海沿いを散歩していると夜になり、ホストのOMAEZAKI STYLE CLUBの皆様との意見交換会(懇親会)へ。はじめて会う人も多かったですが、みんな御前崎が好きで、御前崎をなんとかしたい、というそんな気持ちに溢れていました。楽しかった。
御前崎は海があり、名所の灯台があり、海ではゴミ拾い(「夢拾い」と呼ばれて実施されています)山もあり、気候もよく、たくさんのサーファーが訪れ、探してみるといくつかのライブハウスがあり、浜岡原発と原子力館があり、といった、アーティストが何か表現をする、そのとっかかりに溢れた場所だと思いました。何かを表現する人はたくさんいる一方、複雑なものを複雑なまま届け、鑑賞者や観客と共に考える、という意味でのアート作品つくりは、ほとんど行われていないという実感もあり、様々なアーティストが街を訪れ、何かしらの方法で作品をつくることができると、まずはいいのかな、など、街のことを考える意見交換会でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?