柴田早理「河津町での多彩な出会いと体験」(滞在まとめ)
河津町での滞在から一週間が経過しました。早いなぁ。
私は普段から旅をしながら暮らしているのですが、日本の地方で地元の方に案内してもらいながら探索するというのは非常に素敵な経験でした。
私は田舎の出身なので、山や畑があったり、お寺や神社などが大切にされている光景に日本の原体験を感じてほっとしました。また、地域で語り継がれている伝統や民話を聞けたのもいい経験でした。
そういえば、伊豆七不思議の一つと言われているものの一つが河津にあります。河津の鳥精進酒精進というものです。
12月18日から12月23日の間
鳥を食べない
卵も食べない
お酒を飲まない
という風習があるのです。
その時期は居酒屋が閉まるほか、なんと給食からも鶏肉や卵が消えるそう。
そしてwikipediaによると旧来12月24日までだったのが、クリスマスイブに重ならないように23日までに切り上げられているそう。
地元のホスト、古川さんと和田さんとの話の中では、年末にお酒の飲み過ぎを防ぐためだったのではないか、などの意見が。
社会がいかにグローバル化しても、その土地の風習からむかしの生活に思いを馳せると興味深い。
河津町で印象深かったこと
また印象深かったのは、地域の人たちとのビーチクリーン&アート体験です。
これは私がやりたいと思っていたことですが、想像以上にたくさんの人が集まってくださり…。
相手は小さな子も含めた子供たちということで、心の中はドキドキ!
しかし当日は子どもだけではなく多くの大人が参加し、子どもたちを見守りながらイベントをすることができました。
嬉しかったのは前日のキャニオニングでお世話になったインストラクター、こっしーさんも来てくださったこと。
そして役場の古川さんがどんなゴミも引き取ってくれるという安心感!
他の旅人の皆様も全員協力体制で手伝ってくださりました。
本当に人に恵まれた滞在で、感謝してもしきれません。
このNPOあおぞらビレッジというのもすごい場所です。
教育のプロ、但馬先生と町議会議員の桑原さんがリードし子供たちが自然の中で成長する機会を作っています。
キャンプや芋ほりやウミホタル観察会など、私も参加したい素晴らしい自然体験がたくさん。色々な年齢の子供たちや、保護者の方々が集まっていました。
子供たちが体験を通して地域の人と交流したり、また東京から来てアートをやっているというちょっと変わった人(?)とも関わることができる。
そんな場所があることは素晴らしいことだと思います。
キャニオニング
想像を超えた体験。
川は正直冷たいです。キャニオニングをやるなら暑い日がいいですね。
ブラシカファームの畑
地元の人に見せてもらうという特別な経験!
オクラのなり方に感動しました。
無農薬で作物を育てるというのはものすごく大変なことなのだろうと想像します。キッチンがあればぜひ食べたかった…。
食
河津茶屋 かわちゃ
地元の海鮮を使っているお店。サザエ丼をいただきました。美味しい!
わさびソフト
賛否両論なタイプのご当地グルメ、わさびソフト。
わさび好きな私は気に入りました。今度自分でもやってみます。
ばらジュース
食用バラを使ったジュース。バラは綺麗だけど、正直、花だから味は期待できないのではないか…。と思っていたのですが、花びらが美味しくてびっくり。
同時に滞在した旅人のみなさん
偶然集まった感じがしない4人。本当にお世話になりました。
アートをやることについてたくさんお話が出来たのが良かったです。
今後もよろしくお願いします!
これから
私が山の方の育ちだからでしょうか、なんだか妙に懐かしく感じた河津町。
自然の中で色々なインスピレーションが湧いてくるし、東京よりもゆったりとしている。なぜかずっと東京にいるけれど、自然とつながれる場所もいいですね。
私は今現在、まだ伊豆のワーケーション施設にいます。
ようやく秋になってきた伊豆。河津町に滞在していた時の猛暑に比べれば段々と過ごしやすくなってきました。
しかし今は業務に忙しく…。
みなさんと河津町を探索したあの日々を思い出します。
頭に思い浮かぶのはさんざんお世話になったホストの和田さんと古川さん、そして同時に滞在した旅人のみなさん。河津町の子供たちや、保護者の方々、色々なことを教えてくださった地域の皆さまがた。
河津町の海や、豊かな自然。
河津町の方々のお話から感じられた日本の持つ神秘的な部分や、人々と歴史の繋がり。
私の次の旅先はインドネシアの奥地。今回の滞在で、都市での生活で忘れかけていた日本の良さを再確認できました。ぜひ今回感じたことを海外にも伝えていきたいです。
そんなことを考えながら、明日は東京に帰る予定です。
今回のマイクロ・アート・ワーケーションのために持ってきた、海洋漂流物が詰まった大きな大きな荷物を持って…。
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