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MAW2023ホスト(新居まちネット)側の1週間・Part2

意見交換会


意見交換会

 10月17日(火)は、15時30分から「小松楼まちづくり交流館」内で、意見交換会でした。旅人の三本木歓さん、宮本華子さん、そしてパートナーの牛嶋さん、ホスト側として小松楼管理運営のスタッフ、「アーツカウンシルしずおか」から、課長さんとプログラム・ディレクターさんが参加されました。湖西市の指定管理担当である文化観光課、副市長さん、地域おこし隊、二紙の新聞記者さん逹が、旅人達は湖西市新居町をどのように興味を持って歩いて、見ていただけたのか?興味深々だったと思います。
 各自己紹介の後、旅人として感じられた、この地域について、おしゃべりしていただきました。
 宮本華子さんからは、
「町歩きをするのに、ちょうどよい広さで、傾斜が少なく歩くのに苦がない。私自身、九州の海辺の町出身ですが、この町を歩いていて排他的な(よそ者を見るような)視線を感じない。関所の持つ歴史、建物が面白く、施設が充実している。関西と関東の文化が交わる土地の面白さ、汽水湖から太平洋が広がる自然環境がある。アーティストが関心を持ち、リサーチをしたくなる魅力が多い。」
 行政、観光担当者には、何と、心地よいフレーズであったと思いました。
 三本木さんからは、
「毎日、noteに日記の代わりにスケッチ画とメモを投稿している。今回、水辺の周りを歩いて、建築家としての視点で浜名川から舞阪まで見ていきたい。」

 ホスト側全員の理解が不足していたと思うのですが、今回の旅人受け入れで一番抵抗のあったのが、「インスタレーション」とは?でした。
 私(山口)の個人的な解釈としては、美術館とか博物館、ギャラリーなどの展示スペース以外での自己表現物というイメージでした。宮本さんがわかりやすく説明していただけました。「制作過程を人前で公開しながらの作品もあるが、映像化して本人がそこに居なくても、あたかも自身がそこにいる状況をつくりたい。」三本木さんからは、「美術館や博物館、既定の展示施設では無い場所を見つけ、その場所でしか表現出来ない制作をしたい。それは、映像かもしれないし、画かもしれない。」

 これから、今回のMAW2023終了後のお話にも話題は移っていったのですが、今回の意見交換会のテーマからは飛躍してしまうし、まだまだ滞在中の途中だったので、ここには書きません。

スケッチ画と撮影画像

 翌18日以降も、noteにスケッチ画と撮影画像、メモ書きを投稿し続けていただきした。「三本木歓『旅のメモ(1日目〜7日目)』」「宮本華子・旅の初日〜5日目」として投稿されましたので、noteでご覧ください。スケッチ画40点、撮影画像20点、これらは私どものNPO新居まちネットの「宝物」です。近い将来、来館者に見ていただけるよう、例えば、デジタルフォトフレームに収録しようと考えております。

まとめ報告会以降

 19日(木)最終日は、朝9時に「小松楼まちづくり交流館」に集合していただき、17日の意見交換会で言い足りなかった事を伺いました。
牛嶋さんからは、「まちと人に焦点を絞った映像づくりをしたい。」
宮本さんと三本木さんからは、「ジョイントで、何か、創作したい。」
と言っていただけました。


小松楼まちづくり交流会前で、記念撮影


浜名湖海苔のお土産です

番外編

 こうして、小松楼まちづくり交流館で、旅立ちとなったのですが、三本木さんは、お隣の弁天島経由となりました。これは、10月21日note
に投稿された「旅のメモ(7日目)」で詳細がわかりました。現在は、浜松市西区舞阪町となっている弁天島乙女園内の「旧・浜名湖ホテル」跡地を見学されていたんです。

 もうMAW2023の現地滞在が終わったんで書きますね。
 私は、戸籍年齢69歳なのですが、40年位前に当時浜松市内にあった工芸品のご主人から、「戦前、弁天島に龍宮城のようなホテルがあって、フランス料理を提供していたそうです。僕は、そのメニューを探しているんだが…」と声をかけられました。私は、当時地方公務員で、新居町役場の職員でした。そこで、当時の舞阪町役場、舞阪町図書館に調べに行ったのですが、全くわかりませんでした。結局、頭の片隅に入っていただけで、そのまま40年が経過しました。今回、旅人をお迎えする3日程前に記憶が蘇り、タブレットで検索をしてみました。「弁天島 龍宮 ホテル」で現れたのです。昭和13年に建てられた、平等院鳳凰堂を模した「浜名湖ホテル」だったのです。昭和30年頃、箱根芦ノ湖に移設され、プリンスホテル「龍宮殿」として営業されていたのです。経緯は、「芦ノ湖畔蛸川温泉 龍宮殿」のホームページにありました。旅人のお一人、三本木さんが建築専攻で「弁天島」と「浄土建築」にご興味があるとの情報から、13日の顔合わせ居酒屋でこの資料をお渡しして、湖西市新居町の隣りの事を勝手に喋っていました。
 三本木さんには、非常に興味を持っていただき、最終日19日、東京へ帰られる前に、跡地に立ち寄られスケッチ画を投稿されたのです。
今回のホスト受入れが無かったら、私もこのような行動は取っていません。40年間の課題を少しだけ解けた気持ちです。
 三本木さん、宮本さん、そして牛嶋さん、「旅人」としての一週間、湖西市新居町、新居関所周辺、「水辺の町」を選んでいただき、本当にありがとうございました。
                                                                      2023年11月6日
                                                                   NPO新居まちネット 一同


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