山田洋平「危険な言葉と隣り合わせ」龍山町0日目

龍山町へ出発10時間前。この企画では毎日noteへの投稿が義務付けられているので、旅立つ前に自分への戒めとして、(あとnoteを初めて使うので練習に)書いてみようとおもいます。
MAWについてはこちらのリンクに詳細があります


このMAWの企画の主旨は、「芸術文化による地域振興」にあります。
それは理解しているしある程度同意もするけれど、危険な言葉だなと思っています。

科学の世界では応用科学と基礎科学という言葉があって、応用科学は人の世に役に立つために研究していく方向、基礎科学は好奇心と疑問から何の役に立つかもわからないことを研究していく方向です。

応用科学は成果を数値に変換しやすいし、結果が成功か失敗かわかりやすい。反対に基礎科学は数値にも変換しづらく、成功とも失敗とも言いづらい。でもその研究結果が思わぬ形で役に立って、世界に貢献することがあり、その貢献度は計り知れないほど大きいと聞きます。(そこには目的論か確率論か、一神教か多神教か、など様々な事が隠れているのですが、割愛)

芸術も同じ性質を持っていると考えていて、「芸術文化による地域振興」は明らかに応用芸術です。でも自分がしている芸術活動はどちらかというと基礎芸術。なんの役に立つかなんてわからないし、自分がその場に行く事で集客率○○%アップ!とか口が裂けても言えない。龍山町で作品が生まれる保証もできない。役に立つを目的にするのだったら芸術活動じゃなくって別のやり方がよっぽど役に立つと思う。
だから応募の段階で「自分は学びに行きます」と宣言しました。

何を学びに行くかが大切です。
限界集落である龍山町。平均年齢69.2歳。人口500人以下。小中学校も無し。データだけ見るともう無くなるしかないんじゃないかという状況。でもそこに人が住んでいて、何かを受け継いで、未来にも繋げたいと願っている。なんなんだろう。どんなエネルギーなんだろう。何か美しいものがそこにあると思っています。そこに惹かれて応募したし、そこに出会いたくて明日旅立ちます。

「芸術文化による地域振興」
何度見ても自分にとっては危険な言葉です。自分が本当に見なければいけないものを見えなくさせる作用を持っていると思っています。でも今回はそんな危険な言葉と共に旅をします。
明日からの出会いが楽しみです。


以下駄文
ああ、もう残り8時間。実はまだ何も準備していない。
でもnoteの使い方は大体わかりました。noteって書く内容が軽くなるようなデザインですね。久々のVAIOも好調。⇒のキーが壊れてるけれど。自分は筆が遅いので今日は推敲まではできませんが、これから毎日書く事を考えると何か良いことかけるように日々を過ごしてみます。

yohei



#MAW山田洋平 #アーツカウンシルしずおか #龍山町  #マイクロアートワーケーション2023

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