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第2回アートプロジェクト視察研修 Part.1

伊豆市貴僧坊に行って来ました

 10月30日(月)、アーツカウンシルしずおかの視察研修で、初めて伊豆市貴僧坊・姫之湯地区に行って来ました。修善寺地区は何度か旅した事があったのですがの、この地区は全く初めてでした。
 2013年に伊豆地方のクリエイターたちによって結成されたアートプロジェクト、「Cliff Edge Project」による展覧会で2014年から開催されています。
 今年は、「Cliff Edge Projectーうぶすなの水文学ー」をテーマとして、貴僧坊公民館、貴僧坊水神社、民宿カプリコーン、平成森鮮組屯所、井上倉庫を会場に展示されていました。
 天城山の麓にある貴僧坊水神社には、水の神「ミズハノメ」が祀られ、周辺には川や道の重要な箇所に、道祖神や馬頭観音の石仏などが見れました。これらの神々は、土地を守る「産土神(うぶすながみ)」として、先祖代々たいせつに祀られてきた事がわかります。
 山、森林、森、川、田畑、わさび田、お茶畑、居住地、湾、海と、自然と水のサイクル。このような水の発生、移動、分布を含む多様な水のありようを扱い、科学的に分析する学問を「水文学」というのだそうです。(すいもんがく)で、(みずぶんがく)ではありません。

現地から

 バスでJR磐田駅北口を8時20分発、中遠総合庁舎を経由して、東名第二東名を利用して、修善寺から伊豆市の貴僧坊公民館(第1会場)到着が11時10分でした。現地集合解散の参加者が加わり、第5会場の井上倉庫にバス移動しました。この会場では、写真家の西野壮平さんが伊豆山中で切り出された杉の大木をカヌーの形に加工、狩野川を川下りしての映像上映と、カヌーそのものの展示でした。
 

第1会場 貴僧坊公民館
第2会場 井上倉庫
カヌー状の舟

 井上倉庫からバスで、貴僧坊公民館まで戻り昼食会場の民宿カプリコーンへ移動、お弁当をいただきながら、メンバー紹介でした。

手作りお弁当

 昼食後は、貴僧坊公民館で、アーティストの大久保美貴さんによる映像インスタレーション、陶芸および書籍による作品を鑑賞しました。

書籍による作品
天城火山の噴出物で制作した陶芸作品

 貴僧坊水神社へ

 今回のテーマの源泉となった貴僧坊水神社では、日本画家の漆原夏樹さんと木工家の千賀基央さんによる絵画作品展示されていました。屏風状の絵画の中央に描かれているのが、この神社の祭神「ミヅハノメ」です。この作品の台座は、裏山で切り倒されたソメイヨシノの巨木から千賀さんが制作された、との事でした。

第2会場 貴僧坊水神社
祭神 ミヅハノメ

 この神社のすぐ隣りに、わさび田があり地元の方々が大切に育てられ、神事に使われたり、収益はこの神社の維持にかかせない、のだそうです。

神社隣りのわさび田

 第4会場の平成森鮮組屯所は、里山の維持保全、環境美化活動のNPOの事務所で、除草ヤギのレンタルもされていました。隣接の田んぼでのインスタレーション、そして屯所内での映像・写真によるインスタレーションは、アーティストの永冶晃子さんの作品でした。

田んぼの中のスクリーンに、18時から投影されます
薪ストーブの中を覗いたら‥この作品が今回のスタートだそうです。


第3会場と、感想シェア会

 再び、民宿カプリコーンに戻りました。敷地内に「八岳権現研究所」と名付けられた小屋がありました。

Part.2に続く
NPO新居まちネット 理事 山口識行



 


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