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Yoko Ichikawa「海と暮らす人々(3日目)」

3日目となる今日は、浜岡原子力館で開催された「おしごとはくらんかい」に参加させていただいた。おしごとはくらんかいは、ホストのOMAEZAKI CLUBが主催する、親子向けの職業体験イベントだ。

さまざまな現場で働くプロフェッショナルたちが、各ブースで仕事の紹介をしたり、子どもたちにお仕事を体験してもらったりしていた
御前崎を拠点に活動するアーティストのJiroさんの作品

会場となった浜岡原子力館では、原子力発電のしくみやエネルギーの現状について、原寸大のモデルやキャラクターを使ってわかりやすく紹介している。

2019年の夏、私は東日本大震災の被災地である宮城県石巻市に滞在し、被災地で行われるアートフェスティバルが地元住民にどのような影響を及ぼすのかについてインタビュー調査を実施し、論文にまとめた(内容については割愛する)。

原発の再稼働をめぐっては賛否両論があるが、御前崎の方々は原発と共に暮らしている。この場所でのアートの役割とは何か。アートの可能性とは何か。アートはどんな影響を及ぼすのか。一朝一夕で答えが出るような問題ではないが、この場所でアートを考える意義はあると思った。

午後には、ディープな御前崎を探索するツアーに参加し、知られざる(?)御前崎の魅力を紹介していただき、」御前崎に暮らす人々のリアルな生活を体感することができた。

地元住民の方が波をチェックする時に登る高台。生い茂った茂みを抜けた先にある。途中、ヘビにも出くわした
古くから湧水が出るという水路。地域の方は洗濯に使用するらしい


グッドデイコーヒーさんに立ち寄って夕日と共にコーヒーを堪能。御前崎には若い世代の移住者が増えているそうだ

最後は、浜岡砂丘で夕日を眺めた。2日目も砂丘を案内してもらったが、見える景色はまるで異なる。この3日間でさまざまな御前崎の人々にお会いしたが、共通して思うのは、エネルギッシュな人が多い気がする。海と暮らす人々の顔思い浮かべながら、3日目を終えた。


ピンクと青のグラデーションが美しい大海原

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