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冥王星に恋して

先日、 Youtubeチャンネルにてアップした「新月のマントラ瞑想」動画の中で引用した田口ランディさんの小説「マアジナル」の冥王星に関するお話の全文をこちらで紹介いたします。

太陽系の辺境、わたしたちのソーラシステムと別のギャラクシーの間。
あちら側(精神世界)と、こちら側(肉体世界)の狭間のコミュニケーター。
楕円形の軌道を持ち、約250年周期で時代のエネルギーを司る星。
月よりも小さいのに、遥か遠くにありながら、こんなにも強力に「宇宙の真理」を伝えてくる強力かつミステリアスなプルートに私は虜です。

それはちょうど、破壊と創造の神、シヴァ神のような。

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2006年8月、チェコのプラハで行われた国際天文学連盟の総会で、冥王星を惑星とする定義に対して、多くの天文学者から反対の意見が出た。そして、惑星の新たな定義が採尺されたのだ。その結果、冥王星は「惑星」の座から追われることになった。

僕は「さよならプルート」という大特集を組んだ。冥王星を愛する人たちに、冥王星の存在意義を語ってもらったのだ。そのなかで、著名な占星術師が語った冥王星についての発言が忘れられない。 


私たちに、なぜ冥王星が必要なのか、それは、とてもはっきりしています。

常に異端であり、規格から外れた存在は怪しいし、疑わしい。だが、そういう存在こそが私たちに力を与えてくれるのです。

冥王星が発見されたのは、まったくの偶然だったのだ、と天文学者たちは言います。

しかし、偶然とはなんでしょうか?

私たちが偶然と呼んでしまう不規則な現象の背後に、驚くべき秩序が隠されていることを、すでに私たちは素数の存在から経験的に学んでいるというのに。


パーシヴァル・ローエルは惑星Xの存在を直感し、その位置を数学的な計算式で割り出し、発見しようと試みました。彼はもともと数学者だったからです。残念ながら、彼のプロジェクトは失敗しました。

しかし、ローエルの弟子であるクライド・トンボーは師の遺志を継いで惑星Xを探し続けた。

そして1930年にトンボーはついに当時の最新技術だった天体写真を用いて、動いている小さな星を発見する。

しかも、その星は、ローエルが予測した位置の付近に存在していた。だが、それはまったくの偶然だと言われています。なぜなら、そもそもローエルの計算は間違っていたから。当時の天文学では海王星の位置を正確に計算できない。当然ながら、海王星の起動をもとに算出した冥王星の位置も不正解。これはギャグではありません。真実です。


けれども、トンボー博士は惑星Xを発見してしまった。こうした偶然を、単なる偶然としてしまってよいのでしょうか。ユングならきっと驚くべき共時性を見てとるでしょう。


占星術では、冥王星は創造と破壊のシンボルです。

太陽系の周辺を旅し、太陽系の外のエネルギーの影響を受け、未知の力を運んでくる星。そのような星が私たち人類にとって必要だったのです。1930年代に、人類は核分裂の連鎖というアイデアを得て、小さな原子から巨大なエネルギーを取り出す技術を開発します。その結果として、核兵器が生まれ、同時に原子力という新しいエネルギーを手に入れるわけですが、核エネルギーの発見と冥王星の発見がほぼ同時期であったことを、私たちは見逃してはならないと思います。


ローエルが示唆した惑星Xの存在。

それは天文学的な問題であると同時に、もっと神話的な要素を孕んでいると考えられるのです。


冥王星の意味を私たちは、考え続けなければならない。

冥王星を失ったことは、世界にとって痛手でしょう。冥王星は言うなれば、異次元の情報を運んでくるメッセンジャー、空飛ぶ円盤のような存在だったのです。いかがわしいし、定義が難しい。でも、発見されてしまった。なぜ、発見されてしまったのか。その意味を、私たちは、これからも問い続けていかなければならなない。だからこそ、占星術では決して冥王星を捨てません。

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ちなみに、現在(1月25日〜2月20日まで、)情報、伝達、コミュニケーションの水星と冥王星がコンジャンクション (0度で寄り添った状態)で運行を続けます。

これは、わたしたちの純粋なレセプション(水星の磁力)に、宇宙からの最新の真理、情報がシャワーのように降り注いでいる状態。
ぜひ、上記リンクの動画を活用しながら、軽やかなあたらしい時代の意識ステイトをダウンロードしてみてください。


Sound Cloudにて、マントラを用いたヒーリング音楽トラックをアップしています


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