『炎症』は復活のプロセス
2022年 4月22日
九州では桜シーズンも終わり、山々はピンク色から紫色のお召し物に衣替えしつつあります。
今週は、痛みを感じる日々でした。というのも
➀月曜日の夜、寝る前にトイレに行きましたら、ドアの角っこに右足のつま先をゴツン!とぶつけてしまい・・・
もう、痛くて痛くて、しばらく寝付けませんでした。
翌朝、右足の薬指(っていうのかな?)が青紫に腫れていました。
②そして火曜日。
お昼ご飯を頂いているときに、右側の頬っぺたのお肉をガリッ!!!と噛んでしまい・・・
これまた痛くて痛くて、いつもの倍くらいの時間をかけて食事を済ませました。
一度噛んでしまうと、何度も同じところを噛んじゃうんですよね。
鏡で見てみると、くっきりと上の歯と下の歯で噛んだ痕がついており、切れて出血し傷口が赤くなっていました。
青紫に腫れた足の指と、くっきりと歯型がついて出血し赤くなった切り傷を眺めながら、痛みを感じながら、マニアックユミコは考えました。
【いったい、今わたしのからだで何が起きているのか?】
①青紫になり腫れた
②出血し赤くなった
これらの所見がみられる状態を『炎症』と言います。
『炎症』という言葉はみなさんご存知ですよね。では、体の中でいったいどんなことが起きているのでしょうか???
考えたことがありますか?
(痛くてそれどころではないですよね、ふつうは^^;)
◎細胞内で起きているドラマ
傷が出来ると…
↓
【出血凝固期(止血期)】
・血管が切れて出血すると、血小板がやってきて血を止める
☟
【炎症期】
・傷口から最近などが侵入すると、それを鎮圧するために白血球
やマクロファージが 動員される
↓ 《創面のゴミや細菌をきれいにする》
・血中の白血球が移動しやすいように血管壁の隙間が広がる
↓ 《血管拡張》
・より多くの白血球を動員し、傷ついてしまった細胞に栄養素を 供給して回復を促すために血流が増える
⇓
発赤したり熱を持ったりする
・白血球から活性酸素や活性物質が放出される《ヒスタミンなど》
⇓
痛みを引き起こす
(白血球が多いほど痛みは強くなる)
痛みを引き起こすことで、「この部位は安静にしといてね!」と
体がサインを送ってくれてるんですね~
・広がった隙間からタンパク質などが漏れ出して間質に溜まる
⇓
腫れる
☟
【増殖期】
・体液が乾燥し瘢痕(かさぶた)が出来る
かさぶたの下では、繊維芽細胞が遊走し毛細血管が再生されて
栄養が運ばれ肉芽組織が形成される
☟
【再構築期】
・コラーゲンが十分に産生され線維芽細胞のお役目が終わり、
瘢痕(かさぶた)が薄れてくる
新しい表皮細胞がつくられ創が収縮し閉鎖される
・かさぶたが取れた後も表皮の下では組織の修復が続き安定して
くる
こうやって、創面がふさがり元通りになるんですね♪
わたしの足の指や頬っぺたの皮膚で、こんなドラマが繰り広げられているなんて!!!
スゴイと思いませんか?
◎まとめ
腫れたり赤くなったり熱を持ったりするのは不快だし、痛みは勘弁して~!と言いたくなりますが
炎症反応は、わたしたちの体がもつ、自然な治癒のプロセスなんですね。
細胞の中で、こんな緻密な作業をせっせとやってくれていると思うと、
青紫色のつま先も、歯型のついた頬っぺたも、なんだか愛おしく感じます。
今日は金曜日。
今、わたしのつま先と頬っぺたは【再構築期】へ突入し、順調に回復しております。
「痛くない」って、有り難いですね~
しかし。
本当にわたしたちの体ってミラクル! 良くできている!
ダメージを受けてもちゃんと修復する機能が備わっている!
それが 「自然治癒力」。
病気も同じ。
さまざまな症状は本来体が持っている修復機能が働いているというサイン。
緊急を要する際は別ですが、症状を抑えるためにむやみやたらにすぐにお薬を服用したり病院に頼ってしまうと、時として自然治癒の妨げになってしまいます。
自分の体をもっと信頼してみませんか?
症状を抑えることよりも、なぜその症状が起きているのか?を考えてみると、より自然な対応が出来ると思います。
症状は結果ではなく、心身のどこかがバランスを崩していますよ、というサイン。
本来備わっているミラクルな自然治癒力をしっかりと発揮出来るような体や心の環境をつくっておくことが、いちばんの予防ではないでしょうか。
難しいことはありません。
◎しっかり呼吸する
◎バランス良く、良く噛んで食べる
◎質の良い睡眠をとる
◎適度に太陽を浴びて適度に運動する
◎水分を十分にとる
◎人とふれあい、よく笑う❣️
どれも、コストもかからないし今日から出来ますね!
わたしたちの体のしくみはホントにミラクル✨
自分の体のしくみを尊重し、信頼してあげましょうね!
最後まで読んでくださりありがとうございます❤︎
Life is beautiful❤︎
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