Flux.1 SとSDXLを使った、NSFWを含む高品質な構図の生成を試みる + ワークフロー配布

はじめに

Flux.1といってもFlux.1 SchnellとFlux.1 Devの派閥がある。Flux.1 Devは要求される性能が高い分より良いイラストを生成してくれるという。しかしVRAMが無い。DRAMなら64GBだろうと簡単に拡張できそうだが、大量のVRAMを必要とするとなればハイエンド帯のAMD RadeonかNVIDIA RTX(GeForceではない)を導入する必要があり、どれも一長一短ある。それならFlux.1 Schnellで生成したイラストをi2iで高画質高品質化してしまえば良いではないか。画質が荒ければNSFWなイラストを描く場合でもPonyが良い感じに解釈してくれるので一石二鳥だ。

Flux.1は色欲の夢を見るか?

Flux.1はSDXLのNSFWプロンプトをコピペして生成しても上手く生成されない。そういう風にチューニングされているからだ。ならばあらゆるプロンプトにも耐えれるかというと、実はプロンプトエンジニアリングだけでもある程度まではNSFWイラストを生成する事が可能であり、モデルをファインチューニングすれば色欲たっぷりのイラストを生成することだって可能だろうと結論付けた。
まず衣服を生成させない過程から入るのだが、上半身は乳首を除き容易に生成する事が可能である。次に下半身の露出だが、ここが難しいポイントだ。そこで人物の肌と同じ色のタイツを履かせるように指示したところ、見事に肌に同化する事によって上手に生成する事ができた。しかし、陰部だけは例外である。ここだけは生成されないか影のように怪しい影が浮き上がり、検閲を思わせるようなイラストが生成された。男女同様にこの現象が起きた。もちろん、工夫してネガティブプロンプトを導入しても検閲を免れる事はできなかった。いくつか生成すると、うっすらと女性の陰部を思わせるようなラインが見えた。つまりFlux.1が色欲の夢を知らないのではなく、絶対に検閲をするように重みをかけたモデルであると確信した。i2iをすればPonyが加筆してくれるのだが、Flux.1で生成したNSFWイラストの精度が悪いため現状で色欲を発散させる目的でAIイラストを生成させる場合、Ponyだけで生成する方が効率的といえるだろう。

ワークフロー配布

著者はKJNodes for ComfyUI (set、getノード)ComfyUI Impact Pack (FaceDetailer)の拡張機能が必要なワークフロー(日本語多め)を作成した。
基本的に緑のグループと解像度設定の橙色のグループを確認し、主要プロンプトグループのテキストを変更すれば生成できるはずだ。生成の際に使用する拡張機能やモデルなどコンテンツのライセンスの範囲内で使うのであれば自由に使って良い事とする。

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