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Sammy Hager ライブ参戦レポート 2024/09/20

Sammy Hager の名古屋でのライブに参戦しました
長年のVan Halen、それも5150というアルバムが人生ベスト盤の上位に入っているおっさんの参戦報告です
ネタバレもあるので気にする方は読まない方が良いと思います

2024/09/20 名古屋・Niterra日本特殊陶業市民会館フォレストホール

名古屋の金山駅近くにあるホールです。割と古い市民会館のような場所でした。会場の18時過ぎに到着、すでにたくさんの人でグッズ売り場は長蛇の列。Tシャツを中心にシンプルなグッズが並んでいました。まあまあ並んだので欲しいものがある方は早めに会場へどうぞ
自分もTシャツを一枚購入w

ポスター

私とVan Halen/Sammy Hager


いきなりすごいタイトルですが、中学生の頃初めて聞いたのが5150というアルバム、Why Can't This Be Loveという曲がヒットしていた頃でした。1986年ごろだと思います

アメリカンロックのあか抜けた感じ、ぶっ飛んだギターやドラム、なんだかかっこいいコーラスもう一瞬で大ファンになりました。当時はMTVやベストヒットUSAというテレビ番組と雑誌くらいしか情報源がないので、VHSビデオで毎週録画してみていましたし、それこそ何度も何度も見てました

レコードやカセットテープで音源を聴いているだけでは物足りず、いつかライブを見にくる日があるのかと、田舎の少年は遠い日の夢を見ていたものです。数年後Live without a netというライブ記録がラジオ放送されてそれをテープに録音して聴いていたり、その映像をみることがさらに数年後あってさらに興奮したのもよく覚えています。とにかくEddie Van Halenのギター演奏のかっこよさは群を抜いていて安易な言葉ですがヒーローそのものでした

5150というアルバムからSammy Hagerはボーカルとして入っていたので、それまでを知るファンはいろいろ意見があると思いますが、自分は起点がここでSammyのハイトーンや底抜けなアメリカン明るいおじさんキャラが今でも好きです(興味がある方はInstagramを見るとわかりますw)

私とJoe Satriani


続けてすみませんw Joeについても書きます。書かざるを得ないくらいのファンです。ヤングギターを読んでたロックギター小僧のころ、その雑誌に特集されたJoe Satrianiというもじゃ頭のギタリストのアルバム、インストなのに大ヒットというのでCDを買いました。よく覚えているのですが、視聴とかできない時代だったのでめっちゃ勇気が必要でしたよ!

エイリアンとサーフィン!という謎のタイトルとこのジャケット。どこのB級映画という感じですが、1988年ごろですね
もう夢中で聞きましたしいくつかコピーもしてました。Joeが使っていたIbanezのギターも買ったりしました。歌がなくてもここまで音楽として楽しくそしてギターの可能性を広げられるんだという驚きに満ちたアルバムです。今でも大好きなアルバムですね
EddieもJoeもあとSteve Vaiあたりも10代の頃のヒーローそのものです

ツアーのニュース

2024年に入ってからですかね、Sammyのインスタでツアーの話が出てました。EddieなきVan HalenにJoeが入ってツアーするというニュースは嬉しかったし、日本に来ると決まった時からチケットは絶対入手しなければという思いでした。EddieではないVan Halenとか言っていられません、彼らの年齢を考えると次はないかもしれませんので
最前列付近のプレミアム席の抽選は2回とも落選、それでも申し込みを続けてS席が当たりました。きっと1階席S席は全体に近いんだろうと期待せずに2万円支払い、予想通り1階席後ろの端の方でした

もうここまででお腹いっぱいで全然ライブレポートの話になりませんねw
さて、そろそろいきましょう


個人利用なら撮影OKのライブでした

開演


19時開演はほぼ予定通り
それまで流れていた音楽がVan HalenのDreamsに変わって観客は大騒ぎ、過去の映像が流れたところで1曲目、期待通りSammyの雄叫びからはじまるGood Enoughです

Sammy、アルバムと変わらないキーで歌います!もう鳥肌!
JoeのギターもいつものJoeの音からVan Halenに寄せてますが正確無比のテクニックでEddieの音をトレースしてます。ハーモニクスを多用する曲なのに余裕でカバーした上にJoeならではの超絶テクニックでソロは大爆発ですよ。たまらん!

Sammyはメンバーに絡んでおどけたり歌わせたり縦横無尽
1947年生まれ、70歳超えた爺様とは思えない動きです(そりゃLive without a netとは比較にならないですが、でもすごい。そして盛り上げるのうまい)

2曲目、ドリルがいきなり出てきました。ファンはもう何やるか分かってますw Poundcakeですね、大盛り上がりです。Eddieはいませんが、Joeがそこにいる。左からMichael、Sammy、Joeがステージに並んでいるVan Halenです。長年のファンにとっては複雑なところもあると思うけど、どっちも大ファンな自分にとっては夢のようなステージです

3曲目は確かRoundaround。回る回る!なのでSammyが左右の手を回しまくってましたね
4曲目、There's only one way to Rock! これはもうLive without a netでも楽しそうにツインギターで盛り上がってた名曲。まさか生でこれを聞ける日が来るとは思っていなかったのでうれしかったなー

ツインギターバトル!

5曲目あたりからVan Halenの80〜90年代の曲がまた出てきて、アルバム5150のジャケットが映し出される中、5150とSummer Nightsを聴いた時はなんだか中学生の頃の自分に「35年くらい経ってやっと生演奏聞けるよ、がんばれよw」と言いたいな、なんて妙なことを思いました
思えばVan Halenや他のアメリカの音楽がきっかけで英語に興味持ったしそれ以降もあれこれ聞いてたし、ここでまたSammy達に会えるなんてなんかすごいなと。生きててよかった・・・

Van Halen 5150
このジャケットの絵がね、いろんな思い出あるよ

へんちくりんなギターの話


そのSammy、「次の曲は、昔Eddieがへんちくりんなギター持ち出して、ツアーでもそのギターが不安定で大変だったんだ」という思い出を語ってくれました。(Steinbergerと思われる)そして「Joeはそのギターがなくてもこの曲弾けるって、なんか信じられないこと言うんだぜ、こいつ本当かよ?でもまあ夏だし楽しく行こうぜ!」と語りもうなんの曲かわかりますね、Summer Nightsです

Joeはおそらくこれレギュラーチューニングで弾いているのかな、メタリックのメッキのメインギターで演奏してたので多分レギュラーです(もしくは半音下げ?)
Joeのギターが完璧すぎてこのメンバーでSummer Nightsが演奏されるのはもう本当に胸が熱くなりました

この前に演奏された5150はたしか6弦がDチューニングの曲、とにかく難しいと覚えているんですが、Sammyも「Joeが一番苦労すんだ、この曲は」なんて言っていましたね

SammyとMichael


この二人はVan Halen時代から仲が良くインスタでも絡んでたりステージでもテキーラ乾杯してたり見てて微笑ましいです。Michaelのハイトーンのコーラスも当時のままだし、なんなら歌も任せられてAin't talkin bout loveは歌っちゃいましたよ、それもジャックダニエルベースでw

彼のベースとか活躍にはあれこれ言う人もいたりVan Halenのなかでも悪者にされた時代があったようですが、どう見ても着実なベースマンでバンドのベースを支え、コーラスでカラーを出しているし大切な存在だと思います。元気で往年の動きと変わらぬ活躍でした

Best of both worldsはメンバーでウォーキングを披露。これも80年代からやってるお約束でしたね

Satch Boogie

Joe Satrianiの代表曲の一つがギターソロ代わりに演奏されちゃいました
上で紹介したアルバムに入っている曲ですが、テーマが印象的なドライブ感あふれる一曲、もちろん超絶テクニック満載でまるでF1マシンに乗っているような曲です
ライブ版などでも聴いたことあるのでどんな感じかは知っていましたが、やはりライブで見る、そこでJoeが本当に弾いているというのは感動ものでした。Joeも結構いい年齢(68歳)ですが、元気そのものでしたしきっと体鍛えているんでしょうね

Joe Satriani / Satch Boogie

愛用のChromeメッキのギター(Chrome Boy)ともはやアイコンでもあるスキンヘッドがまぶしかった(ごめん、これ言いたかった!w)
IbanezのJSモデル、Chrome以外に赤、黒も出てきたし、Eddieのフランケンギターのレプリカも弾いていました。しっかりリスペクトの演奏にJoeのテイストも感じられて素晴らしかった
(自分がお世話になった大先輩に似てるなって改めて思ったり、そういうのもありました)

ファンサービス


Sammyのファンサービスはぶっちゃけトーク満載のMCだけでなく、前方の席の観客がタオルとかグッズを見せると手に取って皆に見せたりサインしたりでほんと楽しいおじさん
もちろんだけどテキーラやビール飲んだり往年のやりたい放題も満載でした

後半のMCで「おー、もりあがってんな名古屋!俺たちは24曲もやるんだぜ、ぶっ通しだぞ!一旦下がってアンコール!でまた出てくるなんてことはしねえ!ぶっ通しだ!」とぶっちゃけてました(本当にそうだったw)
自分が歌わないところで袖に消えてTシャツ着替えてくるくらいはあったけど、それ以外はずっとステージで歌って騒いでメンバーにちょっかい出してほんとすごい動きでしたよ

後半戦〜まとめ

もうだいぶ書くの疲れましたw そろそろ締めましょう
Van Halen時代の曲からSammyのソロアルバムからの曲、最後の最後は大ヒットしたJumpやWhen it's loveみたいなファンの多い曲もやってくれてざっと2時間のライブでした

家庭の都合で途中から参加できなくなったJasonの代わりに入ったドラマー、キーボードとギターのサポートした若者(ごめん、名前忘れた)も素晴らしかった

中学生の頃から夢中で聴いていたVan Halenの数々の曲が目の前で本人達によってこの歳になって再現される、という奇跡に立ち会えました
Eddieはもういないけど、それを補うJoeの演奏も凄すぎて感動したし、Sammyは随分爺さんではあるけど、歌えるし動けるしシャウトもできる、Michaelも全然変わらず健在。この3人を支えるサポートも完璧で、シンプルなステージ構成だけど曲が強力で盛り上げ方をよく知っているSammyの手にかかれば言葉の通じない日本の観客も大盛り上がりでした

こっちこそTHANK YOUだよ

さっき言ってた通りアンコールなし、ざーっとやり切って終了!でした
それでも大満足、ほんと来てよかったしなんならやっぱりもっと前の方で見たかった!





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