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地球星人 観劇

春名風花さんが今日も素敵でした


すいません、推しが極まって冒頭の文章を間違えました。

村田沙耶香さん原作の地球星人を観てきました。原作も読んだことがあり、つまり原作ファンと言っても過言ではないため最近の原作者と脚本家の一連の騒動などに一家言をX上で呟ける権利を有する者です(ディスクレーマー的な前置き)

安心してください、怖いくらい原作通りです。なので原作シーンで出てきたあのシーンもあのシーンもあのシーンも出てきます。倫理は大丈夫か。


地球星人の後半と同じテーマでいうとヒカリゴケとかもあるんですけど、極限状態のアレという以外ではあまり描写の共通点はなく、むしろ種の保存のための合理性という判断軸で淡々と物語に組み込んでいくのがアレです。アレがGoes onしています。

現代社会の生きづらさから逸脱しようとする試みという点で語るのもアレという視点で語るのも幼少期の性暴力や機能不全家族というテーマで語るのもたぶん作品的には全部ずれていて、地球星人は地球星人として捉えるのが正しいんだろうなと個人的に思ってたので再認識できて良かったです。原作もこの劇もぜひみてください。千穐楽のご盛会を心よりお慶び申し上げます。


地球星人はいつまで生き延びれば良いの?という子どもの叫びにアプローチした作品だと思ってて、3人が空き家で解放されていろいろやってた時がとても幸せそうだったんですが、あれは子ども時代にお盆にみんなが集まって遊んでた時の追体験でもあるんだろうなと。それが破滅に通じる道だとしても


あとこの足の落ち方はリアルだろうなと思ってた赤ちゃんはリアルなお子さんでした。1歳半くらいでしょうか、めちゃめちゃ機嫌などコントロール難しいと思いますが、子連れでの参加も役者さんの新たな働き方として定着してほしいです。あとポハピピンポボピア星人って役者さん皆さん噛まずに言えててすごいなって思いました。


素敵な3時間半をありがとうございました!


一つ蛇足的な感想ではありますが、面白かった小説の原作から映像化、動き始めた作品であんまりいい思いをしたことがなくて、地球星人はストーリーを読んだ後でも思い出せるくらいのものではあったので、あの小説から感想が変わるなんてあるんだろうかって思ってたんですよね。


いやー原作読んでるときは1ミリたりとも共感してなかった奈月にめちゃめちゃ共感しました、どれくらいの共感かと言うと地球星人あり得ねえな?と思うくらいの共感度です。これが2.5次元化の魔力かとちょっと思いました。

あと、由宇の性別を完全に誤解してました、女性同士のアレだと思ってたんですが、原作をほんとに読んだのか自信がなくなってきました


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