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Levi's RED(リーバイスレッド)って何?という方へ

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ミッキーです。

Perfumeがモデルに起用されたLevi's REDの広告やSNS投稿を見られた方も多いかと思います。Levi's RED(以下、リーバイスレッド)って何?という方へ私ミッキーがご説明をしようと思います。

なぜ私がと言いますと、かれこれ15年来のリーバイスレッドのコレクターであり、「REDの会」というリーバイスレッドサークルに所属しているからです。

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「REDの会」@大阪

リーバイスレッドのレアアイテムを見るためにスペインのバルセロナまで行ったこともあります。

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       スペイン、バルセロナのDOSHABURIにて

説明の目的は、継続的なコレクションが10年止まっていたことにより、ファンが減っていたので、リーバイスレッド談義ができるように再びファンを増やしたいためです。

リーバイスレッド概要

まず、Levi'sから公式から配信されたニュースリリースをご覧ください。

1999年に登場した「Levi’s® RED」。当時、“アイコンである5ポケットジーンズを再解釈し未来のデニムを創造する”というコンセプトの下、リッキー・コフ率いるLevi’s® EUROデザインチームは、それまでのジーンズの概念を覆す全く新しいジーンズを誕生させました。歴史を踏まえながらも斬新なコンセプトやデザインを打ち出し、実験的かつ高い技術を要する革新的なコレクションは、ジーンズというスタンダードなアイテムの枠を超え、ワークウエアとモードの融合のはしりとして、ファッション界に大きな影響を与えました。
これまで不定期に発表されてきた「Levi’s® RED」は、近年のリーバイス®の歴史の中では最もコレクターの支持を集めてきたコレクションの一つといえるでしょう。

ざっくり言うとLevi'sが、150年の歴史で完成に至ったジーンズを、再解釈・再発明し、デザイン・クオリティに妥協せず作った最高級のラインです。

1999年にコレクション第一弾がリリースされ、大胆な立体裁断の美しさ、機能性で話題となりました。以降、10年間春と秋に新作がリリースされ、2009年の春で一旦コレクションが終了し、2014年に一度だけ復活しました。

通常のリーバイスとの違い

リーバイスレッドを、既製品の”リーバイスレッドタブ” ”リーバイスレッドループ”と勘違いした人もいますが、成り立ちから全然違うものになります(名前が一部一致してしまうことから、ヤフーオークションやメルカリにおいて、検索の際、やたら苦労させられてきましたw)。

また、高級・高価格という切り口において、「ビンテージか何かなの?」という質問も多く受けますが、ビンテージものとそのレプリカであるLevi's Vintage Clothingとも異なります。

同じく立体裁断で作られたリーバイスエンジニアードとの違いは?というのはいい質問で、こちらは初期リーバイスレッドとほぼ同時期に始まった廉価版と考えて良いかと思います。高校時代、レッドが買えなくて半額以下のエンジニアドを買っている人が周りに多かったです。

過去のリーバイスレッドは、リーバイスの店頭に並ばず、高級セレクトショップのみで取り扱われたりしました。具体例を出すと、2014年のコレクションは、原宿のユナイテッドアローズ、札幌、熊本の三店舗(ウィメンズは原宿のみ)でしか扱われず、価格もハイブランド並でした(価格は後述します)。それくらいリーバイスの中で異質かつ最高位に属するのがリーバイスレッドなのです。

2000年台にはそれなりの盛り上がりがあり、木村拓哉さん、中居正広さん、ケミストリーの堂珍さん、アーティストの松任谷正隆さんが好んで着られていました。
僕の散財日記/松任谷 正隆【著】
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784167753313

2002年のパッシブアグレッシブというモデルや、2003年のHAWORDというモデルは人気を博し、元値の10倍近い20万円ほどで取引されていた時期もありました。特にHOWARDは雑誌「チョキチョキ」のモデルや美容師の間で流行しました。

2021年コレクションとこれまでの違い

一つ目は、なんと言ってもPerfumeを広告塔に起用した点です。デザインチームがヨーロッパ、アメリカ、日本とコレクションごとに変わるのが原因かもですが、有名人のモデル起用はありませんでした。今回はPerfumeのかしゆか、あーちゃん、のっちの起用により、間口がグッと広がりました。InstagramでもPerfumeのファン層が写真をシェアしているのをよく見ます。中には、彼女たちが着ているならと興味を持った人も多いようです。

また、彼女達のしなやかさ、流行と関係ない魅力、ストイックさ、海外での認知度などを総合して、リーバイスレッドファン側からも非常に受け入れやすい人選だったと考えます。個人的には、一時期彼女たちの振り付けを完コピしていたので、大好きな物が同士のコラボに感無量というところです。

二つ目は、ニュースリリースをPR TIMESといったリリース配信プラットフォームを利用して大々的に拡散している点です。これはリーバイスレッドに限らず、PR TIMESをLevi's Japanが近年利用し始めた部分が大きいかもしれません。以前は、公式サイトに案内が出るのと、一部ファッション紙にリーク情報が出る程度でした。

三つ目は、価格が圧倒的に安くなりました。2021年コレクションの価格帯は15,000円〜のようです。何それ全然安くないじゃん!と思う人もいるかもですが、これが安いんです。1999年、最初のコレクションは18,000円〜といった価格帯でしたが、2008年は40,000円〜、2014年はなんとジーンズが81,300円〜と激高でした。

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<Levi's® RED™>発売のお知らせ:2014.03.04ユナイテッドアローズのリリースより
https://store.united-arrows.co.jp/shop/ua/news/2014/03/levis-red.html

価格が抑えられたことにより、既存のファン層の購買意欲が爆発寸前になっており(レッドの会調べ)、新しいファン層の獲得も容易になると期待しています。

ちなみに、詳細は謎なのですが、2021年コレクションの発売の約一月前に、Feng Chen Wangというブランドが何故か先行してコラボ商品を発表しています。レッドの会メンバーは既に購入しております。

リーバイスレッドの魅力

①唯一無二のデザイン
連綿と受け継がれた衣服の機能美を理解した上で、流行に左右されずに作り出された革新的デザイン、明確なコンセプト。これらに尽きると考えます。

先にも挙げましたが、立体裁断をジーンズの世界に持ち込んだ事を皮切りに、2021年コレクションがフィーチャーした、工場現場・工場労働者の作業服をモチーフにしたワーク期、ねじれ期、パンク期、立体裁断の反動的な2D(平面)期など、次々に興味深いコンセプトを打ち出してきました。

※立体裁断とは
人体・ボディ(人体模型)に生地を沿わせて型紙を取り裁断します。平面ではわかりにくい、体の丸みや、カーブ等を表現する事が出来ます
https://blog.apparel-ai.com/%E6%9C%AA%E5%88%86%E9%A1%9E/1438

ちなみに、2020年のジュンヤワタナベコムデギャルソンマンは、2007、2008年のリーバイスレッドのデザインを活用して一部のコレクションを発表しています。眠らせておくには惜しいくらい、革新的・先進的なデザインなのだということと考えます。

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左がリーバイスレッド2008SSで、右がコムデギャルソンマン
「REDの会」代表、ichijo1100さんより提供
https://www.instagram.com/ichijo1100/?hl=ja
ichijo1100さんのブログ
https://ameblo.jp/sanjo880/


②シグネチャーモデル
2021年ではあるか分かりませんが、通常、各コレクションに数モデルだけ、ナンバリング付きの数量限定で販売する特殊なモデルがあり、それをシグネチャーモデルといいます。

1999年のコレクションでは、1st Standardというコレクションの顔となるモデルに大して、1st〜4thまでのシグネチャーモデルを350本限定で出しました。私がスペインのバルセロナに見にいったのもシグネチャーモデルです。

ちなみに、3rdシグネチャーは、Levi's 501をキャンパス替わりに、1st Standardの設計図を引いてものです。501というモデルへの敬意とそこから新しい事をやろうとする覚悟が伺えます。1stシグネチャーは手縫いでそれだけで変態ぶりをご理解いただけると思いますw

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     ミッキーのリーバイスレッド3rdシグネチャー

③情報の少なさによる宝探し感
インターネットの時代にも関わらず、過去のリーバイスレッドの情報は公式からはまとまって出されてはいません。コレクションの発表主体が時期ごとに違う国だったり、時として企業としてのリーバイスの通常の営みから外れたプロジェクトであったことが原因と考えられます。

そのため、2010年代になっても、日本で未発表のモデルやサンプルモデルが海外のサイトやオークション市場で発見されることがあります。

こうした宝探し感がコレクター魂を刺激するのだと思います。地方出張の際、セカンドストリートなどの古着屋や北京の空港でリーバイスレッドを発見した時の喜びは正に宝探しそのものでした。

最近では無数に並ぶデニムの列の中で全容が見えなくても、素材の質感や一部デザインを見るだけでリーバイスレッドを嗅ぎ分けられたり、メルカリで数本まとめて投稿される画像の中から 出品される1stシグネチャーを発見し、激安で手に入れたこともあります。

おわりに

いかがでしたでしょうか?今回の2021年コレクションの発表は、22年の歴史を持ち、かつ7年のブランクを経たリーバイスレッドにとって一種のお祭りです。少しでも気になった方がいれば、25日の予約、29日の販売を覗いてみるのがいいかと思います。

昔のモデルが気になる人がいれば、少し寂しいですがメルカリ等に当時では考えられない安値で出品されているので、是非見てみてください。

おいおい、各コレクションについてまとめたnoteも出してみようかと思います。質問もコメント欄にしてみてください。

それではリーバイスレッド2021年コレクション、一緒に楽しみましょう!

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ミッキーのインスタグラム
https://www.instagram.com/mickey00330033/?hl=ja




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