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PR3.0カンファレンス 「変化する企業は、経営戦略としてのPublic Relationsを再評価するべきだ」

PR3.0カンファレンスのメモを共有します。
まとまらないメモで恐縮ですが、広報関係者にとどまらずビジネスパーソンの為になる知見がたくさんあるので、参考にしていただければと思います。


追記:ご足立さんからシェアしていただきました。シェアに恥じないよう、適宜まとめていきたいと思います。


ナイアンティック足立さん(以下、足立さん)
メルカリ小泉さん(以下、小泉さん)


足立さん
・PRを十数年前に理解 ブランドは広告では作れない
・アメリカ、ロビー活動で使っている


小泉さん
・スタートアップ経営者の観点のPR
・PRは上手くいくとROIが高い
・経営戦略 → 戦うフィールドの設計


足立さん
PRは重要である三つの理由
1 広告の効果が出なくなってる。人から人へ伝わるソーシャルが重要
2 会社がどういうものかが大事
3 製品が話題にならなければ、売れない
→ PRやらない方がおかしい時代


小泉さん
・ミクシー時代、PR活動は発信して、記者と関係作りして終わりだった
・メルカリに入ってから、情報発信し、どう咀嚼されるか、社員にどう帰ってくるか注視
・会社側からのエイエイオーは通じない → 今はパワハラ?
・他己評価の方が事業には良い
・ソーシャル等、個人が強い時代


モデレーターより:PR3.0とは何か?


足立さん
マーケティングと同じく、関係作り

小泉さん
・個人がエンパワーされた時代
・値段さえ、企業側が決めづらい(既に)
・プロダクトもいらなくなる?
・境界がどんどんがなくなっていく


モデレーター:広告と広報の境目は?


足立さん
・全て同じメッセージ、だが
→ 自分で女性を口説く 広告
→ 親からの勧め    広報
→ 友達からの勧め   ソーシャル


小泉さん
・広報は空気の作り方
・出しところを持つ
・完全に統制できない


足立さん
・マックでの使命
・行きたくなる、なんとなく楽しい空気を作る


小泉さん
・メルカリの社内スラックはフルオープン
・広報チャネルに500人の社員が参加し、全員が広報に関心を持っている
・メルカンの編集チーム10人で、色々な部署から来る
・メディア露出に恵まれているから、投稿の出すインセンティブがある
・役員がほとんど出ない
・統制も取らない


足立さん
・メルカリのように全社員が広報に興味を持ち、自分で発信している会社は稀有で、参考にしにくい部分もある
・SNS発信がダメな会社も多い
・ほとんどの会社社員が広報に関われない
・対策は、広報の分野を各部署に広げる。一番やりやすい
・交通整理し、 コンテンツは事業部が作り、コンタクトや配信ポイントを広報に


小泉さん
・オウンドメディア「メルカン」の条件は、バリューに紐付くのが必須というだけ
→ それでリスクも担保

モデレーター:注目されるのは、ウーバーなど今までなかったサービス
→ ガバメントリレーションが重要になるがどうしている?


小泉さん
・自社の応援隊、コミュニティーを作る
・わからないものは拒否される。
わからない人たちへのストーリーを作って応援団を作る
例)
・老人が使い始めている
・座談会を開く
・老人が買っている物をまとめ、プレス作ってみる


足立さん
・Pokemon Go。過去に鳥取、香川、宮城、横須賀市と連携
・主催者が変わると町のゲームになり、意味合いが変わる


モデレーター:陳情 PR にて、どういう真価が求められる

小泉さん
・国民生活が豊かになる方向ならオーケーのはず
・既存対抗勢力は伸びるまでに潰すがセオリー
・新勢力はいかに早く伸びるかがセオリー

モデレーター:ネガティブな報道等に関して

小泉さん
・常にファクト、数字で話す
・わからない感覚で話すと議論にならない
・なので、CS部には早くから、数字を取らせていた
・問い合わせ件数をファクトにできる
・ディフェンスのKPIが必要

足立さん
・ネガティブは消えないので、ポジティブで流す
・グラントビックマック。白鵬の出演で印象、流れが変わった
小泉さん、足立さんへ質問
マックはネガティブ期からどのタイミングで転換できた?

足立さん
・元々、コンセプトで楽しいマックがあった
・使われてなかっただけで、戻したから、説得に問題はなかった
・品質改善しても、それ自体は大して話題にならない
・正面からタックルしても、解決しない
・アンチに対応しても意味ない。無視
・楽しいニュースを増やす

小泉さん
・効果が良かったCMは炎上した
→ 店舗で服見て、メルカリで買う
→ あえて炎上覚悟でGOした
うるさい少数とどう付き合う?

小泉さん
・マジョリティにフォーカスすべき

モデレーター:テクノロジーとPRの関係について

小泉さん
・アメリカのスタートアップは、テクノロジーで民主主義を操作
・一番アンチな選挙区のポジティブな人にアクセスし、陳情してもらう


足立さん
・インフルエンサーマーケティングは昔からあった
例)
・虎屋の羊羹
→ 評価の理由は、皇室御用達
→ 皇室がインフルエンサー


小泉さん
・インフルエンサーも、ニッチな人の方が購買に強かったりも
・小さな反応をトラックしたい
・キャッシュレスが進むと、その動きも追えるようになる


足立さん
・日本には大きなインフルエンサーはいない
・アメリカは、メディアより大きい


小泉さん
・メルカリアプリが、アメリカで3位になった
・紹介したら、3ドルというネズミ講ぽいキャンペーン
・小さいブロガーが、紹介しまくり、3位に
・国によるが、アメリカの攻め方はこちら?


モデレーター:企業と個との新しい関係とは?
小泉さん
・企業の人格をミッションやビジョンであらわす
・法人格という個と、一般の個の一対一で関係を築く


足立さん
・同意
・企業は個人の集合体
・それぞれの発信を止めるのは無理
・その会社らしい受け答えを周知するのが正しい


足立さん
・組織の中も外も姿勢は変わらない
・外と内でメッセージ変えたら炎上する


小泉さん
・同意
・創業時からバリューを社内浸透させた
・成功の前提となると繰り返し刷り込んだが、実はあくまで結果論


モデレーター:組織の中の人は濃度が濃いのでは?
足立さん
・今時、組織の中の人も、一生中の人でないので、メッセージは分けれない
・退職者コミュニティだってある


小泉さん
・メルカンは、個人が立ってるけど、会社も立っている

モデレーター:2030の広報4.0とは?何が重要?
足立さん
・一日数時間しか、共にしない(もっと少なくなる?)
・よってミッションがより重要
・皆が個人?会社はまるで集まるサロンとなっていく


小泉さん
・物質から、コトや時間を売るようになる?
・マスで受けるのを狙わなくなる
・熱狂的信者を作る
・新しい世界観を作る


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