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ヒットガール

2010年公開のスーパーヒーロー映画。
「キックアス」。


この手の映画を観て曲なんて作れるのか。
サウンド面はどうにでもなりそうだけど、歌詞なんて書けるのか。次々に、コミカルに、めちゃくちゃな数の人を殺しまくる。撃たれ、刺され、でもコミカル。だから笑っちゃう。
ヒューマンドラマ的なほうが感情移入しやすいのを自分でもわかっていた。


困り果てたが作るしかないので、立て続けに何回も観た。
主人公ではない、だけど爆裂に印象的だった女の子、ヒットガールになってみることにした。



難産だった。





「ヒーロー」という楽曲を歌うバンドが、スーパーヒーロー映画を観て曲を生む。なんだか誰かに試されているような気にもなった。


でもいざこの世界観に入り込んでみると、作品の中に、私が思うヒーロー像に辿り着くヒントがたくさん転がっていた。



ヒーローになりたくて、憧れて、そういう振る舞いになったりするわけじゃあないんだと思った。もちろんこの映画の作者の意図は聞いたことがないし、わからない。調べても調べても、スーパーヒーロー映画としか出てこないもん。






結局、人対人。

そしてやっぱり人は助け合って生きている。



"お互いがお互いのヒーロー"
これが私がたどり着いたヒーロー像、というか人と人の在り方というか。
この曲で言いたいことはこれに尽きる。




「ヒーロー」という楽曲の歌詞を引っ張ってきて使ったり、はちゃめちゃに転調してどんどん展開が変わっていく遊びをした。こんなに転調する曲、初めてだから、めっちゃ楽しかった!



余談だけどThe DickiesのBanana Splitが流れると、ヒットガールがはちゃめちゃに刀をぶん回して拳銃でバンバン悪人を撃ちまくって暴れているシーンが思い浮かぶのが、本当にすごいよね。




ライブを想像しながら作った曲でもあるから、この曲を交えたシネマクラブのツアーが延期になったの本当に本当に残念。でも、楽しみが先延ばしになったと思って、ワクワクしておこう。





関わる人すべてにそうしろとは思わない。自分を助けてくれたヒーローから見ても、こいつはヒーローだって思ってもらえるような、思いあって思いやって一心同体でいられたら最強だな。
お互いがお互いのヒーロー。
相思相愛。

"
ぐちゃぐちゃになってしまった私のこと
救ってくれてありがとう
"

としか思えなかった私も、一方的に感謝するんじゃなくて、なんかあったら言ってよ助けるからね。と言えるようになったんだぜ。

ぜんぜん寛容じゃないけどね。

そんな少しの成長物語も感じ取ってもらえたら面白いかもなあなんて思いながら。





まあ、つべこべ言わず、聴いてちょうだい。
「ヒットガール」楽しんで!

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