マチネの終わりに

「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうともいえる。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?」

過去は変えられない。っていうのが大前提で生きてきたから、例えば犯した過ちや、愛する人を自らの手で離してしまったこと。今でもああしておけばよかったな。と、沢山後悔することがあるけれど、この一文に出会えたことで、
過去。
という絶対に変えられない。
変わらない。
絶対的なもの。
という重みから解放されたようなきがした。
過去とは繊細で感じやすいもの。

早く読みたいんだけど読み終わっちゃうのが嫌なような、そんな気分にさせられた。
最近は、エッセイとか自己啓発本ばかり読んでたから、久しぶりに小説を読むとわからない言葉や読めない漢字が多くて…
もっと言葉を知りたいと思った。

読み終わって調べてみたらCDも発売されているようで、もう一度読むときは、登場する音楽と合わせて読みたいなと思っている。
2度目の楽しみができた。

いい時間の過ごし方ができたな。


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