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小松未歩さんの『さいごの砦』は最後じゃないかもしれない…
今回は小松未歩さんのシングル曲である『さいごの砦』であれこれ考えます。
さて…。この曲ですが歌詞に関しては以下のような区分けをしています。
①冒頭、1番、2番のサビ
②1、2番のサビ以外
③最後の 僕が心許した〜さいごの砦だと
①の冒頭を含め、1番と2番サビの部分は、男女二人の気持ち。互いがどう思っているのかは分かっていないけど奇しくも共通している心理を描いている。そう考えています。
君にすべての愛を捧げたいのに なぜか空回りばかりの この気持ち
は、両者がともに自覚していること。ただ、相手も同じことを思っているのを解っているかというと…。多分知らないでしょうね。同じ感じで
君と向き合うことに自信が持てない
も、二人が互いに持っている心理です。
②ですが、こちらは女性の側からの目線。もう二度と離さないから、と本音が出たのが女性。
③は、こちらは男性である「僕」視点。さいごの砦を見ている人です。
と言うわけで、歌詞のまとまりからいくと
二人 女性 二人 女性 二人 男
の順に歌詞が並んでいるわけです。ならば、どんな話なのか?というと、
何らかの夢か希望をもって都会に出た男が、あの夏の日に未来が絶たれて泣いて感情的になってたところに彼女が現れ、あたりちらしてしまい、それきりだったのに、急に顔を見せて「元気?」と言ってきた。
ざっくり言うとこんな感じです。一度失いかけた関係はこういうストーリーかな?と想像してます。そんなストーリーですが私の解釈で言うと男側は「さいごの砦」を見てるわけですが、ではその「さいごの砦」とは何か?というと…
俺、夢諦めた。自分のこれからの人生はゼロから始める。君の夢を叶えるための場所、自分にとっては新たな場所で。
と伝えること。
君と向き合うことに自信が持てない、夢を諦めた自分は君の輝かしい未来の邪魔にならないかという不安。そんな不安にさいなまれる幼く未熟な心に鞭を打つ。彼女に想いを伝えるために乗り越えねばならない、自分の心のうちにある壁。それを「さいごの砦」としているのではないか。そう考えています。
なのですが…。実は私は「僕」にとってのさいごの砦は、自分の心の壁の更に向こうにもうひと砦、さいごの砦があると思ってます。その砦とは
君
です。 ①として、サビの箇所は二人の共通する心理、と書きましたが、彼女は彼女で辛い思いをしても夢に向かって頑張り、自信がみなぎっている「君」の力になりたい。君の描く未来のなかに私も入れてほしい。そう思っていると解釈したら…。
互いに互いの未来を中心に考えて、結果すれ違いが起きてしまっている。その場合、僕の告白は彼女にとって受け入れられるものなのかどうか。
今まで黙っていたけど…、と誰にも伝えてない自分の夢を諦めたこと、そしてこれからは君の夢を応援したいという決意を君に打ち明けることが僕の「さいごの砦」かと思いきや、君の未来に参加したいと思ってた彼女からしたら、えぇ?という展開なわけで、そんな状況で彼女の側が僕の望む返答をするかどうか。結末はいかに…。
以上が私の描いた『さいごの砦』のお話です。ではまた次回お会いしましょう!
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