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ドリームガールズ大阪公演観劇。

こんにちは。
先日、ミュージカル『ドリームガールズ』の大阪公演初日を観劇してきました!

大好きな望海風斗さんの出演作。梅芸主催ということで大阪の公演期間が長く、阪急三番街フードホールでの大々的なコラボイベントも行われていたことも、関西在住のミュージカルファンとしてとても嬉しく心が弾みました。

観てよかった!と声を大にして言いたい、大変素敵な舞台でした。
中央にある丸いステージを活かしたセットでゴージャスな立体感があり、物語が背景でどんどん進行していく映画版に比べて、一曲一曲をコンサートとして存分に味わえる演出になっていた舞台版は、とても豪華で楽しかったです。
歌詞も台詞も日本語訳で演じてくれたおかげで、登場人物の気持ちやストーリーがより身近に、手にとるように感情移入できるような気がしました。そういう意味でも、外国作品を輸入して日本語上演してくれることの有り難さを感じます。色んな国の色んな文化や価値観を実感できる機会としても、日本のミュージカルがもっとポピュラーになったらいいなと思います。

R&Bという、ハードルの高いと思われる専門性のあるジャンルの歌を、パワフルに歌いこなすキャストの皆さまの実力には驚嘆するばかりでした。一曲ごとに感動と興奮の嵐です。
昨年の『ヘアスプレー』で、歌やダンスのジャンルの専門性を打ち出すことで人種(ルーツの違い)を表現できるという事実に気づかされたばかりでしたが、今回も歌唱法の専門性の高い方々がキャスティングされていて、結果として作品に説得力が増していて、大変感銘を受けました。
ヘアスプレーと同じ1960年代のアメリカが舞台ということもあり、ドリームガールズでも人種差別の問題が扱われていました。黒人の音楽が白人に盗まれて全米ヒットにされてきたという構図の話に心を痛めると同時に、まだ我々アジア人の差別の実態については作品でも議論されることが少なく、私たちはもしや平等のスタートラインにも立てていないのでは…?という、他人事ではないという気持ちにさせられる場面もありました。


お一人お一人の感想を書こうとするととても長くなってしまうのですが、もうキャストの皆さん、、アンサンブルの方々全員に至るまで、ほんとに、、すごくいい感じなのです!歌唱力が際立って素晴らしいのはもちろん、それぞれ役にぴったりで、物語が舞台上に鮮烈に立ち上がってくる様が見事でした。
spiさんは、アメリカ人らしい台詞回しが自然で、カーティスの悪い部分も憎々しい印象にならずフラットに演じられているのが流石です。ジミー役の岡田浩暉さんは、リズム感もノリもキレキレで、プレイボーイだけど誰もが魅せられてしまうジミーがまさにそこに存在していて、どのシーンも最高にエキサイティングでした!感動!
エフィ役の村川絵梨さんは、声とお芝居がとても良くて、エフィの天才性を劇中に渡って感じさせてくれ、ローレル役のsaraさんは、フレッシュな笑顔の可愛らしさとパワー溢れる歌声が魅力的で、ずっと目が離せなくなりました。
望海さんは、一幕の私なんて…という自信なさげな女の子から、抜擢によりカリスマ性を発揮してスターに成長してゆく変化の演技が凄かったです。「今や世界中の女の子が君になりたがっている」と言われても、あなたは私を分かってない!と、自らの生き方を毅然として貫こうとするディーナの、華やかさだけではない人間としての深みが感じられて素晴らしかったです。

望海さんが出ているという理由で買ったチケットでしたが、こんなにも凄いプロフェッショナルな公演に出会わせてくれてありがとうの気持ちでいっぱいです。
もっと観たかったなぁ。
続く地方公演も、成功をお祈りしています。

私の初めてのnoteを読んでくれてありがとうございました。

みちる。


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