見出し画像

中国の港が“一部”閉鎖だってさ。ベースメタル原料への影響はいかに

おはようございます。今朝は、昨日からのじっとり雨で、やや肌寒さを覚える天気となりました。各地で大雨も予報されており、大事に至らないことを願うばかりです。

そんな中、中国からこんなニュースが飛び込んでまいりました。

Bloomberg (2021年8月13日 0:22 JST)『中国、コンテナ取扱量で世界3位の港を部分閉鎖-労働者がコロナ感染

世界3位のコンテナ取扱量を誇る寧波舟山港を部分閉鎖した。同港では労働者1人が新型〇〇〇ウイルスに感染していた。重要な商戦期が近づく中で、すでに問題を抱えていたサプライチェーンや世界貿易に一層の打撃となる恐れがある。同港の発表文によると、「システムの混乱」のため、梅山ターミナルで入港・出港とも全てのコンテナサービスを11日から停止した。新型コロナが理由で中国の港が閉鎖されるのは、最近では深圳の塩田港に次いで2件目。塩田港の閉鎖は5月下旬から約1カ月続き、工場や保管場所に商品が山積みになり貨物運賃も押し上げた可能性が高い。貨物運賃はすでに記録的な高水準にあり、インフレの源となっている。

寧波(ニンボー)》と言いますと、我々、金属スクラップ貿易関連従事者にとっては、聖地と言っても過言ではないほどに、非常に大事な場所であります。真鍮や銅合金鋳物の一大生産地であるからです。

かつては、水栓金具や真鍮製の仏具などが、同地向けに《込中(コミチュー)》と呼ばれる金属スクラップとして、大量に輸出されていました。それは、日本だけに留まらず、欧米やその他の地域からも同様でして、米国のリサイクル規格《Honey(ハニー)》という品名で、流通していました。

今後、今般の“事件”が、金属スクラップ業界に、どのような影響を与えるのか。世界経済に、どのような影響を与えるのか。あまり、楽観視はできないのではないか、そのように筆者は考える次第です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?