Ronnie Lane the Band Slim Chance

NHK FMの深夜放送『夜のプレイリスト』っての、今週は自分がパーソナリティ。

今日はRonnie Lane、懐かしくも、いつも傍にある音楽のひとつだ。
いったい何人の人々が、この放送に耳を傾けてくれてるのかわからないけど、
こうして好きな音楽を紹介するのが昔から好きだった。

高校の時、中学の先輩とガレージを改装してロック喫茶を作った。
つうか、先輩が自分を誘ってくれたのがうれしかった。
その先輩は地元をベースに歌を歌ってた人で、10歳くらい年上だったかな。
彼が秋田とか仕事に行くときは、誘われてローディのようについてった。
今思えば、とても気に入られてたんだと思う。

店作りは、高校生の自分にはとても楽しくて、
板ガラスを切って窓枠作ってはめ込んだ。
木の板を彫り込んで看板を作った。(けど、盗られちゃったな!)
そんなDIYな感じが、後々grafの人々と小屋を作るプロジェクトに発展したのかな?
若い時の体験って、今思うと、そうだったんだ!って納得することばっかし。

そのロック喫茶は『33 1/3』という名前で・・・そう!LPレコードの回転数33 1/3 r.p.m。
僕はそこでレコードをかけたり、購入するレコードを選んだりしていたんだった。
これはどうだ!?っていうレコードかけて、音楽好きの大学生たちの反応を楽しんでた。
最初は好きでやってたんだけど、そのうちサーブなんかも手伝いし出して、バイト料もらってたっけ。

なんだか自分の店のようにふるまってた気がするけど、
高校を卒業してからは、田舎に帰ることもなくて疎遠になってった。

オーナーの先輩は、いつのまにか亡くなって、店も終わった。

僕は今も昨日のことのように思い出す。
先輩や面白い大人の人たちと一緒に店を作った日々を。
いろんなことが自分を作っている。

進学校の明るい落ちこぼれ。
ロック好きで女子大生好きの不良。
大学生相手のタメ口野郎。

高校生の時に、あがた森魚さんに会い、デビューしたての友川かずきさんにも会った。
ストリップ嬢のジローさんにも出会い、タコ八郎さんや、はみだし劇場の人々にも出会った。
ライブハウスでバイトして(つうか、チケットさばいて自分はタダで観てた)ミュージシャンたちにも会った。
どこにいても自分は一番年下で、みんな優しく接してくれてた。

上京して、いろんなことに出会っても、ちっとも驚かないくらいの経験を田舎でしてたんだな。

カッコいい大人たちに囲まれてたな・・・
あの時代、70年代って、やっぱ特別だ。
みんな羨ましがるだろうよ~。

あの頃、多感な10代で、ちょっと年上の変な大人たちに知り合えた。
・・・宝物って、そういうことなんだろうかなぁ~。

さてさて、昨日今日とラジオであの頃聴いてた曲をかけた。
明日も、あの頃、宝物のおすそ分けのように、喫茶店でかけてた曲を流そう。
つか、収録はすでに終わってるんだけどもさぁw

あ~~~俺って、ほんと、マジに深夜放送世代。
電波でもって交信したいぜ~~~~。

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