4月6日

4月という月は、初めて小学校の門をくぐった時を思い起こさせる。

初年度ってやつだけど、最近わけもなくずっと悩んでたようなことが、
この暦の上での初年度に、何となくではあるけれども、吹っ切れていった気がする。

悩み苦しむことは、人を成長させるのだろうが、それは傍から見てのこと。
自分が成長していってるのかどうかは、わかんない。
けれども、なんだか少し、前に進めていると思える自分だ。

今、ぼんやりと、先日の台湾でのことを思い出していて、
2004年に知り合ったハワードと、やっと友だちになれた気がしている。

あの頃の自分は、つか、今の自分もだけど、
何か一緒に作りたいっていう、誰かからのオファーに、答えるには
いろんなことで疑い深くなっていたのだ。

なんだか自分が、関わっていく人々と一緒に、
大きな歯車を回していってる気がしていて、
それはそれで、楽しく面白いことだったのだけど、
それでも、なんだか信じることが難しかったのだ。

あの頃は、ほんとに大きな歯車が回り始めていて、
その遠心力が、いろんなところへ連れて行ってくれた。

たとえば、タイ!

ほんとに楽しかったなぁ・・・

でも、今つくづく思う。
楽しい中では、やっぱ、居心地が悪い、つか、なんか違う。
もっと、小さな世界で生きることが、自分にとっては大切で大事なことなんだ。

香港で、10年かかって、やっと友だちを見つけた気分だ。

展覧会のこと、いつもだったら「どうでもいいや~」って、
先方の担当に愛想をつかして、本心を言わないまま、適当に展示するのだけど、
(ま、誤解のないように言わせてもらえば、それなりに一生懸命するのだが)
今回は、自分にとってはどうでもいいような、会場の説明文に対してもダメ出しをして、
担当のドミニクを困らせたが、彼は彼で、それでもって成長し、
今まで経験したことのない力を出すことが出来た。(らしい)

香港のオープニングに合わせて、台湾からやって来てくれたのは、
自分の本の中国語版の編集をずっとやってくれてたフランシスで、
思えば、彼女を知ったのも、15年ほど前だったのだ。
naoko.さんがやってくれてたHAPPY HOURっていう、
僕に関する情報をまとめて発信してくれてたHPの、BBS上でのこと。
このHAPPY HOURの存在は、当時の自分にとっては、とてつもなく大きかった。

香港のオープニングの日、エレベータを降りてから、
思い出したように、みんなで一緒に撮った写真は、けっこう心にくるよなぁ!

・・・後ろは、自分とハワード。
前は左から、アジアソサエティの仲良し兄妹の2人、ハワードの嫁さんアデリン、
大江健三郎さんの通訳もしたチュウさん&編集者のフランシス・・・

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