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Vol.38 垣屋美智子の「キイトク」---「かっこいいキャリウーマン」こそがバリキャリの落とし穴/和の価値の賞味期限

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垣屋美智子の「キイトク」
Vol.38 - 2020年10月5日
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こんにちは!垣屋美智子です。

さて今回は以下の内容でお届けします。
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Vol.38 - 2020年10月5日号の目次
・日本の価値観では日本でも勝負できない
・Q&Aコーナー
   バリキャリ女性がはまる落とし穴‐家庭を感じさせずにバリバリ働いてかっこいいのはアラサーまで‐
・終わりに
   プライベートと仕事を分けるべきか否か。
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■日本の価値観では日本でも勝負できない

こんにちは!10月第1週です。すっかり秋らしくなってきましたね。

さて、先月はフロリダで開催されるコンファレンスに呼んで頂き、結果的にオンライン開催になってしまったのですが、その関係で東京に居ながらフロリダ時間で働いていました。

久しぶりに世界各国の人の生の声を聞く機会に恵まれましたが、そうすると、どうしても感じてしまうのが、日本の世界経済における停滞っぷりです。

私は2000年代前半にカリフォルニアで大学時代を過ごしたのですが、その頃も学生街にある2LDKの築50年のアパートが50万円という相場観でしたが、そのことをコンファレンスで会ったカリフォルニアの投資家に話すと、「まあ、そうだけど、今はもっと高いし、自分の投資案件も給料も全て当時と比べて値段が上がっているからあんまり気にならないかな」との事。

更に、カナダのベンチャー企業の社長と話したところ、「エンジニア学部を卒業した人の初任給は800万円、経験者だと1500万円はくだらないし、とにかく資金調達が重要なんです」という話でした。日本では一般的に同じ年に入社した新卒者は一律の初任給であることが多く、年収も400万円台が平均ということを考えると改めて格差を感じます

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また、90年代や2000年代前半は日本人と言えばアジア人の代表だったのが、今は、韓国や中国の台頭で、コンファレンスで日本のことを聞いてくる人はいませんでした。

アメリカでのTikTok使用禁止が大きな話題になったり、韓国のアイドルグループBTSがUSビルボードのHot100で1位を獲得したり、確かに今のアジアの話題と言えば日本ではないのはその通りですね。

そして、改めて感じたのは、こういう韓国や中国の事例は、自国でのトップを目指すのでなく、最初から世界を目指してスタートしたからの結果であるということ。私たちも日本に居ても高い目標を持つ必要があるなと思いました。

例えば教育でいうと、未だに日本では受験勉強が重要視されていますし、東大入学は受験を勝ち抜いた人という印象があります。ただ、これも日本国内だけの競争です。

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