我が相棒へ

最近、相棒と大喧嘩をしました。と、いうか私が一方的に彼に怒り、失望し、突き放しました。

色々あって、結果仲直りの途中なのですが
過去最大級の核爆発だったので、これを機に相棒への思いをしたためてみようと思います。

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彼は、私が所属するNPOの副チーフをしています。(私はチーフです。だから相棒と呼んでいます。)

彼とは高校二年生の時に出会いました。

むしろ、私が心血を注いでいるこのNPOに入るきっかけは、彼でした。

先に女の子につられて入っていた彼。
当時の彼女が、私の親友でした。
(今も大好きなLちゃんです。)

今のようにインスタやTwitterなんて無いので
当時はアメブロが流行ってました。

彼氏のブログを見るというLちゃんと一緒に覗き込んだ先に、NPOのことが書いてありました。
興味を持って、彼にそこに連れていけと言いました。

それが8年前です。
スタッフ、アドバイザー歴を合わせると今年で9年目に入ります。
あっという間というか、やっとここかと言うか。

大きなきっかけのはずの彼なのに、
当時の私には彼との思い出が全然ありません。いつも静かで笑ってて何考えてんだ、こいつ?やる気あんのか??と、当時スタッフの副リーダーをやっていた私は思っていました。

今思えば、彼の心に触れたことがなかったから、思い出もないのでしょう。

お互い高校を卒業し、アドバイザーというサポートメンバーになりました。ひとつ上の先輩と3人で更に上の先輩方に可愛がってもらいました。

私は結構バリバリやってたので、いつまでもホンワカしてるように見える彼が相変わらず謎でした。
少し見下していたのかもしれません。

だけど、先輩たちが卒業していく中、
私は彼とこの先を作っていかなくてはいけなくなりました。

まじか。と、思いました。

自分と似ても似つかないタイプ。おそらく苦手。
でも、その時には私は立場だけでいえば彼の上にいました。

自分が言うんです。
「リーダーだから」やるしかない。

とりあえず話そうということになり
週1で集まって、団体のこと、最近のこと、悩み、愚痴、なんでも話すことにしました。

終わったら決まって帰りに2人でラーメンを食べました。

彼は、私とは違うけれど
自分の目標のために頑張っていました。暇な人間でもありませんでした。

ある日、ふと思ったんです。

「なんでこいつは、私の話を聞くんだろう。」

「なぜ、私にこんなに言われても、こいつは私と話すんだろう。」

「なぜ、こいつはすぐ帰れるはずなのに私が食べたいというラーメンを一緒に食べてくれてるんだろう。」

そう思った時、
なんだか、目の前の彼が本当に優しいやつなんだと感じました。

別の時には彼の涙を見ました。
ニコニコ笑う八方美人だと思ってた彼に

「ありがとうより、ごめんねを先に言っちゃううちらだよね。」

と、言った時
声を出さずに何度も深く頷いて涙を零した彼を見て

「あ、こいつとやっていける。こいつとやりたい。」

と、確信しました。

(すいません、ずっと感覚の話で。)

そこから数年。
分かりあってきたが故に、
分かった気になって、自分の余裕のなさを理解してる相棒の存在というものに押し付けて

今回のことが起こりました。

初めて、彼とはもう無理だと思いました。
でも、彼と一緒に酒を飲みました。

お互いの主張の話をしました。
その時、すごく楽しかった。

この時間をこれからもこいつと共有したいと思ってしまった。

コロナでバタバタで自分にも余裕が無い中、
気がつけば私の苦手なことをやってくれている彼がいました。

素直に、ありがたいと思いました。

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私の相棒は、言葉が下手です。
整理するのは上手いですが、それをアウトプットする時に感情を乗せようとした途端ポンコツになります。
面白くないギャグをよく言います。
眠気には勝てなくて、徹夜したらこれもまたポンコツになります。

だけど、私を許し続けてきてくれました。

みちこはすごい、頑張ってる、ありがとう

と、求める私に言い続けてくれました。

私の苦手なことを
俺はこういうの得意だから、と、
何も言わずにやってきてくれました。

私がどんなに彼を責めても
私とやろうと、いつもそばに居てくれました。

だからきっと私は
立っていられたのだと思います。

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私の大切な相棒へ

ごめんなさい、そして、ありがとう。

いつも君がいることで
支えられているものを忘れたことなんてないけれど

それでも私は君と分かりあっていると信じていたかったんだ。それだけが、あの時の私の支えだった。

勝手に背負わせて、勝手に突き放して、ごめん。

それでも、向き合ってくれて、ありがとう。

今の私は、君を心の底から尊敬しています。
君がいたからやってこれた。
これは、絶対に変わらないこと。
誰にも代われないこと。

お前をもう二度と相棒なんて呼ばないと言ったけど
これからまた、相棒に戻っていってくれませんか。

私に不器用だけど真っ直ぐだと言う君は
私と同じくらい不器用だけど真っ直ぐな人です。
私より泣き虫じゃないから、他人からは分かりづらいかもしれないけれど
これからも君の涙は一緒に受け止めていきたいです。

いつもありがとう。
あと何年一緒にやれるか分からないけれど、
辞める時も、きっと一緒だね。

最後まで、よろしくお願いします。
こんな私を、よろしくお願いします。

2020.7.1 君の一番の理解者でありたい人間より