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ターバンカレーを知ってますか?

今日の昼ご飯を探しにふらっと人形町を歩いてたら、磯丸水産でゴーゴーカレーとのコラボをやっていました。磯丸水産らしくチキンカツやとんかつではなく海鮮がトッピングされているわけですが、ゴーゴーカレーとはいわゆる『金沢カレー』でして、

こんな感じでちょっと黒みがかったソース風味の強いルーになります。シーフードカレーは得意ではないのでエビフライとタコさんウィンナーとカニクリームコロッケ?がトッピングの方を選びました。

が、僕にとって『金沢カレー』というと、実はゴーゴーカレーではなく、

ターバンカレー

なのです。ターバンカレーはきっと東京にはないので知らない方の方が多いでしょう。

今日はそんなターバンカレーとの思い出の話

僕が出会ったのは大学時代。長野市の権堂に今は無き店舗でした。昔から大喰らい&カレー好きの僕は漫画を読みながら黙々とカレーを食べるのが好きで、ターバンカレーはまずトッピンわグ全部のせが『トンカツ、チキンカツ、ハンバーグ、ウィンナー、目玉焼き』というゴーゴーカレーを上回る凄さ。そして、ルーもゴーゴーカレーに輪をかけて濃厚です。

僕はこれを毎日のようにひとりで(もちろん大盛りで)食べに行っていたのです。

そんなある夜、マスターであるおかみさんが『いつも来てくれるからこれ持って帰って』とおでんをタッパにいれてくれました。1度も話したことがなかったので驚いたのですが、ありがたく頂きました。それ以来、黙々と食べるだけでなく、店に行ったらちょっと話をするようになり、ワンドリンクをいつもサービスでつけてくれたりして、さらに足繁く通うようになりました。(柿とか林檎とかをもらうこともありました)

ひとりで行ってたら売上に貢献できない!と、事あるごとに友達や後輩を誘い3、4人、多いときは10人くらいで小さい店舗貸切状態になる感じで食べに行きました。

やがて、車でないといけない郊外に新しい店舗ができておかみさんがそっちに行くと、新しい店長さんがきました。そうすると同じルーを使っているはずなのになぜか味がガタ落ち。あまり雰囲気もよくなくなり、ぱったりと行かなくなりました。
その時、

同じものを使っても心遣いひとつで全く違うものになる

ということを学びました。

それからしばらくして久しぶりにまた行ってみると、店長さんがさらに変わって、若いイケメンのお兄さんになっていました。久しぶりに食べるターバンカレーはなんとおかみさんと同じ味に!

あまりの感激に店長さんにそのことを伝えたら、どうやら店長さんはおかみさんの娘婿らしく、味の作り方も叩き込まれたということでした。

それから、再び通うようになり、イケメン店長さんのイケメンぶりを羨ましく思いつつ、色々話をし、新メニュー試食もさせてもらったり、毎日違う友人を連れて通ったり、大学時代の1場面はまさしく『ターバンカレー(長野市権堂)』に彩られていました。

僕が東京に出るときにも応援してくれて、たまに長野に帰ってくるときには必ず立ち寄ることにしていました。

ある日、店長さんがスポーツバーを開こうと思うんだと話していて、夢を語ってくれました。

ああ、応援したいな!頑張ってください!計画がうまく行ったら必ず行きます!

と、話していたんですが、それからしばらく長野に行く時間がなくなり、気がつけば権堂からターバンカレーがなくなっていました。

店長さんはいまどうしているんだろうなぁ?
スポーツバー開けたのかなぁ?

ターバンカレーロスになった僕は、東京でちょうど売れ始めたばかりのゴーゴーカレーと出会い、なんとか当時のターバンカレーに近い味にたどり着いたのですが、

今でも食べたいなぁと思うのは

長野市権堂のターバンカレー

なんですよね。

そんなわけで、みなさんターバンカレーをしってますか?

※ちなみに須坂にはまだあるみたいなんですが、女将さんの味とは全然違うのであまり行きたいと思わないのが不思議ですね。

今だからこそできることを考えて、当たって砕けて進みたいと思います。一緒に手をつなぎましょう(・∀・)