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目に見えないサービスを売るということ

「答えはあなたが持っていますから」というのは、一見それっぽくみえて非常に投げやりな言葉だと思ってる。

こんにちは、ミチテルです。
あっという間に2024年も最後の一ヶ月に。
早いものですね。毎年言ってるけど。

そんなこんなで、私が「個別相談」というものをはじめてから、早2年半。

これまでたくさんの方とお話しさせていただいてきたり、私自身たくさんの情報収集をしてきました。
形のないこのサービスに、これまでたくさんの方が来てくださいました。

その中で、一般的なコーチングの風潮に「?」が浮かぶ場面もありました。

本に書かれてるこの手法って、実際どうなの?
書かれているような問いのフォーマットは、本当に実用的なの?

このnoteは、私が言語聴覚士としての仕事や個別相談を進めてきた中で感じた、

「私にとってのコーチングとは」と、

数年越しに自分のサービスも顧(かえり)み、在りたい姿を再構築したもの。

要は超持論noteです。


誰に役立つかは未知数です。が、

今何かに悩みを抱えている、自分でどう解決したらいいのか分からない、という方はもちろん、

今お客様に対し相談サービスやコーチングなどを提供している方にも読んでほしい内容です。

よかったら最後までお付き合いください。


「答えはあなたの中に」という雑さ


コーチングの本などによく書いてある文言のひとつに、「相手の中に答えがあるんです」というものがあります。

そうです。それを引き出すのが対話者の務めです。

たからこそその答えを引き出す問いの「引き出す力」が求められます。
そしてこれは、一朝一夕で為し得るものではありません。

どんなタイプの人間に対しても合わせられ、話を聴き、本質に迫る問いを手渡す。

相手はそこで発した自分の発言に気づきを得ていく。


文字に書くと「ふぅん」ですが、とてつもない技術を伴うものなんですね。

特に「問い」を立てるというのは、そう簡単ではないと思っていて。

それは、誰かの相談に乗るという「心に触れる」行為を伴うのであればなおさら、

ことばのひとつひとつを繊細に推敲していかなければいけないものなんです。


ことばを交わすということは、ぐっと相手との距離も近くなるということ。
それだけ繊細なやりとりのなかで「あなたの中に答えはあるよ」ってだけを示して、

こちら問いの精度を上げないなんて、提供者としてあってはならないことだとも思っています。

ゴール追及への疑問


さて、相談業を続けてきた私自身、これまでと少し考え方が変わりました。

提供者としてのスタンスは変わらないんだけれど、たくさんの方と個別相談をしていくなかで、

「目標達成型への疑問」がふつふつとわいてきたんです。


一般的なコーチングは、その時の相手が抱える悩みの本質を見出し、なにかしらゴールを設定し、アクションプランを一緒に考えていったりします。

気づきから行動への促し。

ですが、最近感じているのは、結局人を突き動かすのは内側からあふれ出る「内発的動機」

好奇心に由来しないアクションプランは、結局無意味な紙ペラに終わることも多いんです。


そうも言ってられない、緊急性を伴う方もいますが、
多くの方が語る「モヤモヤ」は、自己理解不足によるものが多い。


明確な悩みをもっている人こそちがうところに悩みの根源があったり、

次の方向性を見つけた先のアクションに「心が躍るか」という感覚ベースのところに視点を向けるべきであったり。


「旗を立てる」ことが、かえって相手の思考や行動の幅を狭める可能性もある、ということに気づきました。

とはいえ旗を立てる必要のある人もいるので、見極めや深堀が必要なんです。


相手の中にある答えが出てくることに甘えてはいけない


「あなたのやりたいことの源は、本当にそこですか?」


目標設定を求めている人にも、その源泉は本当に内側にあるのか、ということにしっかりと向き合っていきたいと改めて感じています。



「問い」を探究する


対話のなかで、もっとも思考と精度が必要な、問いを立てるという行為。

個別相談というセッションの中で、繰り返される問いは、思考が伴います。

画面の先に居てくれている人に対し、思考を凝らすというのは、最低限のマナーです。

私が対話をするうえで大切にしている3つのことも、こちらでお話ししてます。


これは、相談を受ける人には必要なマインドだと思っています。

自己懐疑の大切さ


自分を信じること、自分を認めることが大切だ、とはいうけれど。

私自身、もとは言語聴覚士という「コミュニケーションの専門家」としてキャリアを積み重ね、そこで培った対話スキルをつかって、様々な方の相談に乗っています。

それでご飯を食べてきた人間です。

スキル自体はもちろんお金をいただけるレベルのものを提供しているという自負はあるものの、

振り返りを行うと毎回「こうしていたらもっと良かったかも」という反省点は出てきます。


自分を信じることと同じくらい、自分を「疑う」ことも大切です。

どんな自分でも認められる、ということは、「ちょっと良くなかった」自分にも向き合えるということ。

今回のセッションはどうだったか。
本当に良いところだけだった?
改善点はない?
どう改善していける?

そうしてこそ、身を立てていけるサービス提供者になれると思っています。



もう一度振り返ってみた自社サービスの在り方


ありがたいことに、これまでたくさんのジャンルの相談をいただきました。

働き方、キャリア、人間関係、恋愛、仕事の取り組み方、子育てなどなど。
時には自分のサービスについての相談や、「ミチテルだったらどう考えるか」という質問を受けたり。

一度として同じ時間を過ごしたことはないくらい多様な相談を受けています。

もちろんですが、専門的な内容や私で分かりえないことは、専門家を紹介しています。




私の個別相談でできるのは「たなおろし」「整理整頓」
そして整えた先に「見通しを立てること」です。

そのなかでも一番大切だと思っているのが「たなおろし」
自分自身のたなおろしほど難しいものはありません。

セルフコーチングの大切さを語ってはいますが、こうした個別相談、壁打ちを推しているのは、

自分だけが壁打ち相手では「思考のバイアス」が必ずかかるから。

ちなみに、思考のクセを直したいと思ったら、もちろんですが1回の相談で変わることはありません。


数年通ってくれている方は、少しずつ思考の転換ができるようになってきました。

見えないところに払ったお金のリターンは、すぐではなくても長く人生の財産になっていきます。

そういう時間を提供し続けていきたいなと思っています。


「ちょうどいい他人」に話を聞いてもらうのは、案外悪くないものです。


これまでいただいた感想

一部ですがご紹介します。



感想の中で印象的だったのは

「友達や家族に話す時は、仕事の時とはまでは言わないでも、良くも悪くも口に出す前に要約したり、ある程度結論を出したりしています。思いを全て口に出す機会って本当に貴重です。


というもの。

口に出す、ということを、私たちは知らず知らずのうちに忘れてしまっている。

出さないことにはいいものは入ってこないし、認識の難しいもの。
自分の「たなおろし」は、人生の時間の中で特別なものではなく、「普通にあっていいもの」です。


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年末たなおろしして、すっきり新年始めるもよし。
年始に心機一転気持ちよく1年始めていくもよし。

ちなみにリピーターさんはお値段お安く設定しています(PDFなしの場合)


一度サービスを受けてくださった方は優先的にご案内するので、いつでも連絡くださいね。

教科書にないことが起こるのが現場だからこそ


私は医療現場で、教科書に出てくるような症例に出会ったことはほとんどありません。

多くが複数の問題を抱えていたり、病原ではないところにも問題をかかえていたり。

予測がつかないことが起こるのが「当たり前」の場所でした。

だからこそ、セオリーばかりを身に付けてお客様に提供「しっぱなし」になるのは、プロとしてはありえない。

その実践場面からの気づきを必ず自己フィードバックしていかなければ、この目に見えない商品は選ばれ続けないんです。


多くの人が、人生を変えたいと願いつつ、自分の思考の枠にとらわれ、他者からのことばを受け入れる時間(対話や読書など)をもたずに生きています。

ほんの少しのきっかけに過ぎないかもしれない。
それでも、あなたの人生を後押しできるようなサポートをしていきたい。


最後に


今回は私が大切にしているサービスのひとつ、個別相談への想いを改めてつづりました。
少しでも気になると思ってくださったかた、気軽にご連絡ください💌



最後まで読んでくださり、ありがとうございました!


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ミチテル
いただいたサポートの一部を「障害者雇用支援団体」へ寄付させていただきます。