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無題

「ねぇ!なんか終わる気しないんだけど?!」
いつものようにデカい目をさらに大きくしながら調子よく喋る。今日も可愛いね。

卒業を口にした日は「よく頑張ったね!お疲れ様!おめでとう!」の気持ちだったが、終わりの日を間近にして「ねぇ来年もアイドル続行しない?」と言ってしまうぐらいには寂しくなってしまっている。ダメ。こんなに寂しくなる予定ではなかった。



先日、面と向かって直接お話できる最後の日が設けられた。リリースイベント。
私は推しメンだろうが友達だろうが家族だろうが関係なく、核心をつくような話が苦手だ。自分の考えてることがいつの間にか顔に出てそれが私の気付かぬうちに伝わってしまうことが怖いから。核心をつかれそうになると、どこか笑いに逃げてしまうことも多い。
だから、推しメンとのお喋りも、真面目な話をした時間なんてこの数年でほんの数秒だと思う。あ、いつも適当なお喋りに沢山付き合ってくれてありがとうねぇ…こういうお喋りが無駄だったとは1ミリも思わないけど、"最後"って言われると話さなきゃいけないことだってあると思ってしまった。



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ツーショット撮影会「ねぇポーズどうする?」の時間が長い、いつもの事ですが。ねぇ気になってたからここで聞くんだけど、なんで私の時は私にポーズを決めさせるの?他の方とのとき(見んなよ)は割と自分からポーズ決めてない?ねぇ?思いつかなすぎて私の推しグルの名前出したりメロディー歌い出すのやめて?!(笑)

「もう次は無いからね!(爆笑)」とサラッと言われたけど心の中は土砂降り大雨洪水警報出てた、大泣きです。心臓に悪い。
沢山写真撮ってきたけど、どれもお気に入りで大切で、写真見る度「あぁこの時こんなこと話したなぁ」って思い出せるから好き。この日の写真もいつか見返しては思い出すんだろうねぇ。



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トーク券を握りしめて「あの話をしてもいいのかな」とか「この話、直接伝えてもいいかな」とか考えてた。でも大概考えてることって話せなくて、もっとニコニコ楽しい話する予定が本人を目の前にして「寂しい」と呟いて気付いたらお時間ですの声、なんですよね。逆に焦る、推しメンの前になるとほんとうに何もできない子供になってしまう。

胸にしまってた話、私にとっての嬉しい話をした。もうこの時点で推しメンがどんな顔してたかわかんないぐらい、私は大洪水泣きをしてたんですけど(本当は小洪水ぐらいです)、うんうんって頷きながらそうだねあの時はあぁだったねと声が聞こえて、ほんの一瞬あの時の顔がチラついた。大きくなったね、本当に。

なんかめちゃくちゃ涙涙してたけど、同じレーンに並ぶ方はみんなさっぱりしててめちゃくちゃ浮いてて草、になった。最後まで恥ずかしいオタクで本当に困る。



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泣いても笑っても隕石が落ちてきてもお茶をこぼしてもあと2週間でアイドル活動が終わってしまうらしい、はや〜。なにそれ〜。

この間の対バンが、楽しい以外の感情が全部消えてめちゃくちゃスッキリさっぱりした気持ちで楽しめたことがすごく嬉しくて、最後のライブもこれがいいなと思いつつ、そんなことにはならないだろうなと。楽しいだろうけどね。


最後の日、推しメンはどんな顔してるんだろうな〜なんて考えながら、ただただ減っていくカウントダウンの数字を目で追ってる日々。0の次の日からどう生きようかね。




2022.12.31まであと14日

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