見出し画像

Life Goes On

Life Goes Onって、シンプルに訳すと「人生は続く」だけど、「人生には何があるかわかんないけど人生山あり谷ありで続いていくよ」っていうポジティブな意味と「決して人生は止まらず進み続ける」っていうある意味残酷な意味があるんじゃないかなあって思ってて。

まさに私がこの1年で実感したことが後者のほうで、どれだけ止まってしまったような世界で生きていても絶えず時間は進んでいて絶対に巻き戻ってはくれなくて、それって、一言で言うときっと絶望なんだけど、この歌は、僕たちも同じだよって言ってる気がした。一緒にちゃんと絶望してくれている気がした。それにどれだけ救われたか。

みんなも苦しくてつらいことも、悲しいと言っているだけでは何も変わらないこともわかってる。でも、誰かに励まされてその通りに頑張ることにも疲れてしまった。自分だけがこの狭くなってしまった世界にひとり取り残されているような気がする。よりつらい状況にいる人の姿を目の当たりにしているから声に出して言える雰囲気ではないけど、何だかすごく傷ついてしまった。以前と比べたら自分の中の感情がいくつか足りないような気がする。

そんな感情を肯定も否定もしないこの曲は、ただただ自分もこうだよ、って寄り添ってくれた。自分も知らないうちに傷ついていた私の心にものすごく沁みた優しさだった。

きっと、世界中を掻き乱したこの騒ぎは、いつか何事もなかったように終わるんだと思う。私たちに絶望の記憶を遺したまま、本当に呆気なく終わってしまうんじゃないかな。腹立つね。

そうやっていつか日常が元の姿を取り戻して行ったとしても、不安だった時間や楽しみを奪われた時間、記憶は絶対に元通りになんてならない。悲しかった、寂しかった、そんな感情が消えて無くなるわけじゃない。

だけど、それでも、残酷かもしれないけど、生きている限り日々は続いていくから。世界は変わってしまったかもしれないけど、僕たちと君は変わっていないから。きっといつか今の絶望も和らぐ日が来るから。そのときまで、そしてその先も。これからもずっと続く毎日を一緒に歩いて行こう。そういう曲なんじゃないかと思った。

私には正確な彼らの意図はわからないけど、こういう解釈をして救われた人間がここにいるっていうことは確かだし、紛れもない事実だよ。この曲を作ってくれて、歌ってくれて本当にありがとう。届かないと思うけど、どうしても言いたかった。本当に本当に、ありがとう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?