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憧れのDream Stage

推し、渡米するらしい。

え、ちょっと文章にしたらウケてきちゃった!渡米、ウケるな……(ウケるな!)

私が大好きなアイドルがアメリカのロサンゼルスで歌とダンスの勉強をがんばるらしい。

先日のインスタライブで宮近さんの口からその発表を聞いたときの私の第一声は「えーーー!?!?」で、心の中の第一声は「そう来たか!!!」だった。


この発表があるまで私は、Travis Japanに足りないものなんてJr.の期間に身につけられるものの中にはもうなくて、あとはデビューしてその後の経験を糧に成長していくものだと思っていた。本人たちがかねてより発言していた「世界進出」という目標だって、当然デビュー後の話だと決めつけてしまっていたのだった。だからこの発表を聞いて、単純に驚いたのと同時に、「そう来たか!」という言葉が頭を占めてしまったのだと思う。

でも確かにデビューしてからだとこんな柔軟なスケジュールを組んでもらうことはかなり難しくなるだろうし、何より完成された実力をデビュー直後から売りにしたいのならJr.の時に行くのがベストだよな、と納得した。

最近はジャニーズも歌やダンスにこれまで以上に力を入れて世間一般に悪い意味で使われる「ジャニーズっぽさ」みたいなものを払拭したがっているように見える。

その中でいくら今のTravis Japanがダンスを売りにしてデビューしたとしても、ジャニーズのグループは見分けつきませんみたいな層も多くいる以上、既存のデビュー組に埋もれてしまう可能性は無きにしも非ず、だと思う。まあファンとしては現時点でも少なくともダンスに関してはぶっちぎりで実力派だと思ってるしデビューすることに異議を唱えた事など一度もありませんが……蟹、聞いてるか?

…まあ蟹は置いといて、だから今後帰国後デビューしたTravis Japanが「ショービジネスの本場アメリカ・ロサンゼルスでデビュー前のJr.としては異例、ジャニーズとしても少年隊以来38年ぶりのグループ全員での武者修行済」という肩書きを得られるというのはかなり美味しいと思う。メディアも取り上げやすいし共演した番組のタレントだって話を振りやすい。

しかもメンバー全員が同じ家で共同生活を送るとなればそれ自体が立派なコンテンツにもなり得る。韓国アイドルの影響で、メンバー同士の共同生活のロマンを世界中が知っている時代にこの画が撮れるのはすごくいい事だと思う。

…といった感じで、私の深く物事を考えない脳みそが弾き出した結論としては「いいじゃん!」だった。


今月の終わりには一つの大会のステージに立つと聞いて、初めてTravis Japanを舞台で見たときのことを思い返してみた。当時、メンバーのキャラクターとか好きな食べ物とか出身地とか、私は何にも知らなかった。

それでもそのステージに感動を覚えたし、これこそがエンターテイメントだと確信した。表現ってこういうものなんだと思う。そして、Travis Japanは表現者として傑出した才能がある。それは間違いない。理由は、私が終演後1人で嗚咽するレベルだったから。(理由ショボ〜〜〜…)

だから私は、絶対本物のハリウッドに行ってほしかった。多分それは私以外のトラジャ担の多くが考えていた事だったと思う。そのタイミングが彼らと私たちで少しズレていただけだ。

きっと、ジャニーさんが生涯を通して恋焦がれた「アメリカ」に挑戦する資格がある、今一番アメリカに近いアイドルはTravis Japanなのだと思う。彼らは他でもない「ジャニーズの正統派」として、本当の意味でジャニーズを背負って渡米する。そんな気がしてならない。Travis Japanだからこの留学は認められたし、Travis Japanだからジャニーズを背負っても良いと許可されたのだと思う。

まあ、なんとなく事務所にTravis Japanを人質に取られたような気持ちではある。この「誇らしい」って思う気持ちは、例えが適切かどうかわからないけど、国から特攻隊に大抜擢された息子を持つ母のような感じがするというか…… でもTravis Japanは絶対帰ってくるし、えんもえんのままで持って帰ってきてくれる、はず。

Travis Japanというグループはこの国のファンだけが集まる暖かく優しい場所じゃない、でっかくて冷たくて厳しい誰も味方がいないような場所にいたとしても、そしてその絶望を知ってもなお、自分たちで光を放ち希望を見せられる人たちだ。私たちファンだけのかわいいかわいい大切な宝物のような存在にとどめておくには本当に勿体無い、稀有なアイドル。

だから私はやっぱり、夢追い人には乾杯を贈りたい。いろんなものを手放し、諦め、それでもなお貪欲に自分たちだけのエンターテイメントを追いかけるTravis Japanを認めて、味方でいてあげたい。エンターテイメントを愛するたくさんの人の夢と挫折が集まるロサンゼルスという街に、Travis Japanが憧れた夢の舞台がありますように。

夢追い人に、Travis Japanに、乾杯を。

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