私の人形は良い人形ー第七夜②

第七夜②
前回の続きです。

こんな真夜中に電話❓

私は真っ暗な部屋に、忽然とぼんやり灯りを点すスマホを掴み、Kさんからだと確認すると、嫌な不自然さを感じた私は何かあったのだと、寝ぼけ感から一気に目が覚めて

『もしもし』と恐る恐る電話に出た。

しかし私は次の瞬間、固まってしまいました。

ざーっ、ざーっと言う音の後に、

ドン❗️

ざーっ、ざーっ

ドン❗️

誰かが壁を強く叩く音がしました。時折溜息も聞こえました。

10秒程して今度は

カシッ

カシッ

というガラスケースに何かが当たるような音がしました。

最後は

ツーーー   プッツ。

という音で終わりました。

夜が明けてKさんに、

夜中2時頃に電話がかかったのですが、何か急な事がありましたでしょうか❓

というメッセージを送りますと、ほどなくしてKさんから、こちらから何故か発信していたようです、大変失礼しましたと、身に覚えが無いと大変驚いた様子のようでした。

そうでしたか、まあ何かあれば御連絡くださいとKさんにメッセージを送った私は、少し気にある事で気にはなってはいましたが、その後は何事も起きませんでした。

それから10日過ぎた頃、朝に突然のKさんからのメッセージです。

2日程前から毎日連絡を取る娘から、Kさんから夜中に突然電話が入ったので何事かとびっくりして電話に出ると、変な声やドン❗️と壁を叩く音がして

ブチッと

切れたと言うんですというKさんのメッセージ。

電話良いでしょうか…そのようにメッセージをしたと思いますが、すぐにKさんから連絡が入りました。

『娘から気味悪い電話かかったと言われるし、ミシェルさんも夜中に電話と連絡あり、旦那も出張でいないので怖くてどうしましょう』と

Kさん大変怖がっている様子でしので、まず娘さんのおっしゃる現象と私も同じだった事と、鑑定中の雑談で2年前に他界した母親の事と娘さんが産まれた時に母親さんが相当喜んで、雛人形を購入してくれたことをお話ししてくれた事で、何となく原因が私宛に夜中電話がかかった時にわかっていました。

私のこうした人形系の相談で前例が結構ありましたのでKさんに、このような話をしてみました。

『夜中の不明な電話ではガラスケースを何かでカシッカシッと叩く音がしました。前例で結構ありますので確認していただきたいのですが、お電話で鑑定中にお話ししていただきました雛人形ですが、今年は出してらっしゃいますでしょうか…』

『はい今年は出してますが』

と言う話しでした。

そうでしたか、それでしたら他に原因があるかもしれませんね、といい一応怪現象の対処法をお伝えして、まだ収まらない場合はまた連絡して下さいとお伝えしましたところ、


1週間してKさんから

件の怪現象は収まって、旦那も出張から帰ってきたので安堵感もありますので、今のところ大丈夫ですと連絡があり、暫くそのまま様子を見てもらう事にしました。

12月初旬の母親の3回忌2日前に帰宅してきた娘さんが、ある夢を見たのだそうです。

雛人形が壁に挟まって

ドン❗️ ドン❗️と叩く音が聞こえて

出して、出してと言うと言うので、気になり

天井裏に収納している雛人形を確認してみたところ、段ボール箱の角が潰れているだけでなく、破れていて雛人形の三人官女の一体が天井裏から下の溝に挟まっている状態だったと回忌法要が終わった後に連絡がありました。

私は、なるほどなあ〜とそれでドンドン叩いてたのだなあと原因がわかり、その連絡に納得しました。
(雛人形に関する話で結構カシッカシッとガラスケースを叩くような音で伝えてくる事例が割と私の経験では多いです)

Kさんいわく、

母が購入していただいた思い出の人形の一つでありながら大事に出して、大事に収納していたのは母だったことと、よくよく考えてみれば、

実家から住まいが同じ市内とはいえ、毎年雛人形を飾るのをわざわざ足を運んで娘さんの成長を喜び見る事は生前の母にとっては楽しみの一つだったので、

母が亡くなってからは、いつ出せば良いのかも、いつ片付ければ良いのかもわからず、私は母に任せっきりで雑でしたと言う話を電話でおっしゃいました。

この話を聞いて、そう言えば昨年春に鑑定依頼者さんのIさんも、処分した市松人形…ネット検索で玄関に飾るのは良く無いとした理由での事で、人形には亡くなった祖母さんが実は家族を見守って憑いていたのがわかりましたが、この話しも回忌法要前の話でした、SNSの情報全てが正しいというのはとんでもない話しで、SNSの情報が間違っているという訳でもありませんが、Kさんや Iさんのお話しのように亡き親族の方がこうした形でメッセージを送ってくる事例は、Kさんの話だけでなく、まだまだあります。














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