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今、わたしたちが語るべきこと – チョン・バビ氏の作品に関するHYBEの対応について

いわゆるDynamite新規のわたしにとって、これまでBTSとARMYが直面し、乗り越えてきた様々なことは過去の歴史であり、すでに軌跡だった。

しかし、今、わたしの目の前で明らかになった現在進行形の問題がある。

それが、BTSやTXTの楽曲を手がけるチョン・バビ氏の事件だ。

Answer: Love Myself など数々の素晴らしい楽曲制作に参加しているこの人物は、性的暴行などの罪で起訴されており、現在、裁判が行われている。チョン氏は頬を殴る等の一部の行為は認めつつ、起訴内容のほとんどを否認している。

 チョン・バビ氏が携わった楽曲
【BTS】
Love Maze, I'm Fine, HOME, Filter, DreamGlow, Answer: Love Myself, 134340
【TXT】
Roller Coaster, 20cm

この件を知ったとき、とてつもなくショックだった。彼が参加したのは大好きな曲ばかりだったから。もう聴けなくなるかもしれないと思うと、黙ってスルーしたくなる気持ちさえ湧いた。

しかし、被害を訴えている方が複数いる状況で(そのうちのお一人は他界されてしまった)、その方々を苦しめてまで楽しめるエンタメも芸術も、ない。

この件が明るみに出たのは2020年11月。

同年2月にアルバム「MAP OF THE SOUL : 7」が発売され、8月にDynamiteをリリース、10月にMOSオンラインコンサートが行われた、その後のことだ。

仕事仲間であったHYBE側からすれば、チョン氏が罪を否定している以上、彼を支持したいという考えがあるのかもしれない。当然、判決が出るまでは推定無罪であり、彼に社会的制裁を加えるのは尚早だとも思う。

しかし、この被害はSNS上の噂レベルではなく、韓国の検察が起訴している。被害を訴える人がいる状況を無視して、彼が制作に携わった曲をコンサートでもCDでも使ってしまったことは甚だ疑問だ。

LAでAnswer: Love Myselfが聴けたのも、ラスベガスでHOMEが聴けたのも、本当に本当に嬉しくて感動したんだ。新アルバムを引っさげたツアーで、あのFilterのパフォーマンスが見られるかもしれないと思うと心が浮き立った。この件を知るまでは。

無罪なのか有罪なのかわからないという状況では、この曲たちを愛し、楽しんでしまうことに罪悪感を覚える。1/2の確率で、性暴力の加害者を支援してしまっているかもしれないからだ。

こんな風にファンを巻き込まないためにも、無罪判決が出るまでは、チョン氏が関わった曲を表舞台に上げ、脚光を浴びせることは控えてほしかった。HYBEの対応は残念でならない。


今、一ファンのわたしにできること。判決を待たずに、新アルバムPROOFにFilterが収録されることについて、HYBEからの説明を求めます。

そして今後、もし有罪が確定したならば、曲を楽しむことが性暴力加害者の利益にならないような対応をしてほしい。

この件に関わらず、「携わった人が罪を犯したときの作品の扱い」について、個人的に納得できる落としどころというのがまだわからない。だけど「何ごともなかったように無視する」のだけは違うと思う。

HYBE、そしてBTSが、この件を「チョン氏の個人的なトラブル」だと捉えていないことを切に願います。性暴力を始めとした暴力行為に対してどんな態度を示すのか、世界規模の影響力をどのように行使していくのか、問われている状況だと理解してくれていますように。

問題にぶち当たる度に、より良くなろうと努力することをくり返してきたBTSが大好きです。


#HYBEは至急チョン・バビ氏が関わった楽曲について対応してください


2023/9/14追記
暴行罪で30万円の罰金刑が確定したそうです。違法撮影については証拠不十分で無罪。

正直、この件以外でも都合の悪いことはだんまりで鎮静化を待つというHYBEの基本姿勢が見えてきてしまっているので、暴行罪で有罪が確定しようが誠意ある対応は期待ができなくなってしまいました。「消費者が期待できない企業」の行く先…どうなるのでしょうか。

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