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アクションを見通し、物語を読み解くために

Cover Photo by Carol Oliver

本記事であつかうメイントピックは、マイクロレート向けのハンドリーディングについてです。今回は主にリバーのコールから考えたいと思います。

リバーのコールというとGTOの影響で、ブロッカーについて深く考えている方が多いと思います。しかしこの記事は、その一歩手前までに何を考えるべきなのか、というところが焦点になります。

ハンドリーディングはプレーラインに集中するという切り口を提示しています。実戦に投入しやすい内容だと思いますので、即効性があるのではないかと思います。リバーで相手のレンジがさっぱりわからない、という方にこそ、騙されたと思ってひとまず試していただきたいと思います!

構成は以下です。

1) ソルバーで簡単な解析を行います。そこでソルバーが提示するリバーのコールレンジを叩き台として、どういったコールが大きなミスになりやすいのかを、アジャストの観点も含めて考察します。

2) ハンドリーディングのための思考のベースを作ります。そのために、ハンドをカテゴライズします。その確認の後に、具体的なミスとその大小について検討します。

3) よくあるプレーラインに2)で分類したハンド群を当てはめて考えます。つまり、分類したハンドがどのようなラインから出てくるのかを具体化し、実際に相手のハンドをどのように予測するのか考えます。

記事を書いた後に2NLz、10NLz、そして25NLzで実際にプレーして、実情と乖離がないか調査しました。マイクロレートといっても幅があるので、25NLzくらいまでを視野にいれて、”このレートではここを気を付けるべき”という点には言及しています。

値段ですが、投資として考えていただけると、おそらく2NLzでもすぐに回収していただける内容だと思ったので、この価格にしました。

それでは、次章より本題に移りたいと思います。

ひとまずソルバーの解析結果から考える

まずはこんなハンドを用意してみました。 VS BBの2ベットポットです。

UTG(標準的な15%)

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BB(ややタイト目の20%)

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UTGはフロップから75%でトリプルバレルを打ち、最終的なボードは以下になりました。

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さて、BBはここでどういったハンドでディフェンスするべきなのか、具体的にイメージできるでしょうか?

たとえば、AQoやAJoはどうでしょうか。2ペアコンボを除くと、BBが持ちうるAのなかでは最も強い部類にはいります。

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