スローにビルドアップする月曜日
11月29日月曜日。今、清華大学キャンパスは曇りだが、朝陽区のあたりは雪が降っているらしい。今日の最高気温は5℃だから、結構寒い一日になりそうだ。
実は先週土曜日の飲み会での深酒からまだ完全に復活出来ていない。だからこういう日はのんびり始めたい。午前中は初級中国語Aの宿題をやっつける。これは漢字の読み書きができる日本人にとっては結構簡単だ。ネットを使った文章の書き取り、いわゆるディクテーションもなんとかこなして、この宿題を完了・提出する。
お昼ご飯を玉樹園レストランの2階で一人で食べていたら、友人のSamから突然連絡が入る。ランゲージパートナーを紹介したいので、これから玉樹園レストランに来るという。ランゲージパートナーというのは、一般的には得意な言語と習いたい言語の交換による教え合いっこのようなもの。SamはすでにUKの友人と、中国語と英語のランゲージパートナーをしていて、僕にも紹介してくれるという。僕も中国語を勉強したいのはやまやまだが、希望としては僕が日本語(あるいは英語)を教える相手と中国語を教えてもらう相手は分けたいと思っている。というのは、僕の中国語はまだ赤ちゃんみたいなレベルなので、そういうレベルの僕を生徒でもある相手にさらけ出したくないのだ。教えてもらう相手には徹底的に自分の弱みを見せられる環境にしたい。さあ、どんな感じになるか?
Samが友人二人を連れてきた。中国人のYはSamと同じ美術学院で塗り物工芸の研究をしている。日本語に興味があるので僕から日本語を教わりたいとのこと。僕は日本や日本語に興味を持ってくれる人には、可能な限り教えてあげたいと思っている。もう一人の友人は韓国からの交換留学生のH。こちらは流暢な中国語を話すが、さらに上達するためにYに中国語を教えてもらうことになるらしい。本当はここで僕が韓国語を教えてもらえば理想的なのかもしれないが、とりあえず現時点ではそこまでの興味はない。で、結局、たまに集まって食事でもしながら、僕は中国語に慣れ親しんで赤ちゃんレベルから脱却する、というような段取りになった。まだ状況が良くわかっていないが、まあやってみよう。Yとは最初の日本語の授業(?)を木曜日の午後にしてみる予定にした。
3人と別れて寮の自室に戻る。今日はコンピュータサイエンス学部の博士課程の先輩たちのオンラインプレゼンテーションミーティングが15:00からある。4人が大体20分ほどプレゼンして10分の質疑応答がある。内容は一人目が部屋の内装をAIで自動的にデザインするシステム、二人目は指のジェスチャーで素早くタイピングするシステム、三人目がタッチパネルのミスタッチを防ぐ方法、で、四人目は指紋認証の更なる精緻化に関する研究だった。みんなきちんとまとめてきている。これからはもっとこのような研究発表に同席・参加することが増えると思われる。
オンラインのミーティングが終わった後は、Yとの日本語の授業に使えそうな教科書を探しに大学の本屋に行く。40元(さらに学内割引で33元)で『新世紀文化日本語教程』なる本があった。中身も良さそうなので買ってみる。これを手始めに、もっと多くの中国人に日本語を教えてあげたいという希望もある。
さて、また寮に帰ってきて少し休んだら、次は19:20からのアルゴリズム論の授業に行く。今日のメインイベントだ。今日は確率論のアルゴリズム工数への影響とバケツソーティング(というアルゴリズム)の例を使っての議論。赵教授の授業もテンポが良くて面白い。あ、木曜日提出期限の宿題があったんだ、と気がついた。うん、帰ったら着手しよう。
授業後にクラスメートのアレックスと夜食を食べにいく。今日は玉樹園の2階で味噌牛肉うどん。ここは日本や韓国風の料理を出そうと試みているらしい。その努力はわかるが、完全には成功していない。今日の味噌牛肉うどんも少し残念な味だった。
紫荆20号楼に住むアレックスと別れて、22号楼の自分の部屋に帰る。今日は月曜日なので1階に降りて行き、ジムでマシントレーニング。ジムにiPadを持ち込んで、音楽を聴きながら筋力トレーニングに励む。4つしかマシンがないので軽く2周して終える。
自分の部屋に帰ってきてアルゴリズム論の宿題に取り掛かる。ううん、難しい。少し出来たが、自信がない。で、明日またフレッドかアレックスと一緒にやろう、と決めて、今日の勉強を終える。
でも、今日は新しい友人が二人できたし、日本語の授業をやってみるのもおもしろそうだ。金曜日にはGala Nightもあるし、週末はまたしても用事が山盛りだ。月曜日も終わりになって、何か元気というかやる気が出てきたぞ。
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