解説記事などで使われる謎の言葉まとめ

企業分析などで使われる謎の言葉のまとめ

ARR(Annual Recurring Revenue)

毎年繰り返し発生する売上。契約した顧客からサービスの使用料として年間で企業に支払われる金額。BtoBの場合は年間での契約が多いことから、こちらの指標がMRRより適切。

CAGR(Compound Average Growth Rate:年平均成長率)

複数年に渡る売上高成長率の1年あたりの幾何平均。例えば3年間で売上高が160%成長した場合、 160=100×(1+x)^3となる値x(およそ17%)がCAGRとなる。

IFRS(International Financial Reporting Standards:国際会計基準)

日本とアメリカ以外で使用される会計基準。

Majic Number

Sales Efficiency(販売効率)を計る指標で、単にSales Efficiencyとも言う。Scale Ventures Partnersが提唱した指標でS&M $1あたりARRがいくら増加するかを表す。
S&Mに$1投資して四半期でRecurring Revenueが$0.25増加(ARRが$1増加)した場合、Magic Numberは1。
Magic Numberが0.7以上であれば、S&Mへの投資を加速してよい=販売効率が高く投資を加速すべき状態。0.7未満であれば、S&Mに投資する準備が出来ていない=販売効率が低くGTM戦略に見直しが必要な状態。

MAU(Monthly Active Users)

月あたりのアクティブユーザー数

MRR(Monthly Recurring Revenue)

毎月繰り返し発生する売上。契約した顧客からサービスの使用料として毎月企業に支払われる金額。BtoCの場合は月間だったり日割りでの契約が多いことから、こちらの指標がARRより適切。

NRR(Net Retention Rate又はNet Revenue Rate:売上継続率)

既存の顧客からの売上が、年間でどれだけ拡大したか。NRR=120%なら、既存の顧客からの売上が1.2倍になったということ。

SaaS(Software as a Service)

顧客に対してソフトウェアによるサービスを行う企業で、ソフトウェアをクラウド経由で顧客が必要な分だけ提供し、サブスクリプションで販売する。顧客はハードウェアの購入やメンテナンス費用がかからない(サブスクの料金に入っている)。

S&M(Sales & Marketing expenses)

販管費のうち営業とマーケティングの費用。販管費とは「販売費及び一般管理費」を略したもの。 販売費は商品や製品を販売するのにかかった費用で、販売員の給与、交際費、広告宣伝費、販売手数料、運送費などが該当する。 一般管理費は会社全体を管理するのにかかった費用で、役員報酬、スタッフの給与、通信費、減価償却費などが該当する。

TAM(Total Addressable Market)

ある市場における「トータルの市場規模」=「その市場で支払われる金額の年間総額」。現状で想定される最大の市場規模。

The Rule of 40%

成長率(売上高成長率)+FCF margin=40%以上
※FCF margin(Free Cash Flow margin)=100×FCF/売上高

売上は伸びても利益を成長に回すSaaS企業の価値評価の指標。
売上高成長率とFCF marginの合計が40%以上の企業は、売上高の成長が著しく、FCFが大きい=利益率が高くそれだけ成長に投資できる、ということになるので、SaaS企業として有望といえる。

TTM(Trailing Twelve Month)

直近四半期までの1年分の総計のこと。売上のTTMなら直近四半期の売上の合計になる。

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