長い曲

雑感。

Twitterでも度々言っているのだけど、私は長い曲を好きになりがちです。別に長い曲だから好きというわけではなくて聴いていて好きと思ったら長い、という場合が多い。
そういう曲は殆どの場合、必ず退屈なところがあって(殆どの場合必ずという言葉はおかしいのですが)退屈の後には大体、盛り上る部分が用意されています。

もちろんこの退屈というのは文字通りに退屈というわけではなくて、少し聴いただけでは静かで盛り上がりにかけるとかそういった意味です。
静かでなくとも退屈というのもあるけどそれはまた別の話。

そして、長く退屈な部分の後に待っている高まりというのは、極端な話をすると、80から100になるよりも30から100になった方が振れ幅が大きくなってより衝撃力を増すという理屈です。
勿論そこまで単純な話ではなくて段階的に100に近づいていのも好きだし、100が必ずしも最高潮ではなかったりもするのであくまで極端な話。
しかしいずれにせよ退屈な前置きというのは必要であると思っています。
(ちなみにですがLed Zeppelinの天国への階段をはじめて聴いたときにはなんて冗長で退屈な歌なんだ…って思っていました)

以前、GENESISのインヴィジブル・タッチでは「Domino」が一番好きというtweetをしたのですが、あの曲は11分近くあるけど個人的には4分半はイントロだと思っていて4分30秒を迎えた時にうおっ!始まった…!!となります。それからは最後までダレることなくずっと楽しくて好きです。

それと私がおそらく世界で一番好きな曲であるHELLOWEENの「Keeper of the Seven Keys」はおおよそ13分40秒の長尺であるけど最も好きな部分というのは大体9分24秒から始まるギターソロで、そのうち約11分から11分30秒にかけての泣きのギター(泣きのギターって何だよ)が本当に好きです。この約30秒のソロの後は物語の終わりに向かって収束していくので文字通り最高潮となる部分です。

つまり何が言いたいかというと、最初に言っているのですが、例えば10分の長い曲で、本当に最高~となる箇所が30秒しかなかったとしても他の9分30秒も最高の30秒のために必要だから結局は全部好きだし、聴き所は各所に用意されているから退屈じゃないし長くないよね。となるわけです。

○○を聴いているときの○分はこの世に存在するあらゆる○分の中でもっとも短い○分のうちの一つである。

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