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シンプル&シングルマーケティングに学ぶ「ビジネスから商いへのシフト」

以前に東北震災のボランティアでご一緒した本間さんが書籍を出されたと聞きつけ、早速購入。

内容を超訳すると

「第一線のデジタルマーケティングをやられた方が、量ではなく質のマーケティング推奨と、より一層のハートのこもった接客の重要性についてデータと事例を基に説きつつ、合間にデジタルマーケター宛に『道具に振り回されるな!』と注意喚起をする」

という書籍です。

これまでのKPIについても根本的に疑ってかかるのが、まさか大手メーカーでマーケティングをやられていた本間さんなので、説得力がすごい。

あくまでマーケティングは商いのプロセスのワンオブゼム

マーケティングというキーワードを口に出すと、なんかいい感じの雰囲気するので「やれてる感」がでますが、本間さんの本を読むとあまり安易にマーケティングとは言えないなと。

マーケティングなんて顧客を理解したり、自分たちの提供してるバリューが適切かを評価したりする、商いのプロセスの中での一部分なんだというのを強く思い知らされました。

顧客にキチンと向き合い、情に流されないために数値を取り、それでも粋に振る舞うのが次世代マーケティング

沢山の数値がデジタルマーケティングでは飛び交いますが「なんでその数値を測るの?」という質問には充分応えてないのでは?という疑問も、書籍からぶつけられた気もしました。

たくさんPVあるから良い
いっぱいクリックスルーさせられた
コンバージョンいっぱいとれた

数値が良ければ嬉しいのが事実ですが、なんでその数値とってるのかが噛み合わず、形骸化するというのも実態です。

本間さんの書籍からは相反する「数値に振り回されるな」「数値をしっかり見ろ」という主張があり、読み解くと

数値はありのままの通信簿だからちゃんと直視なさい。雰囲気や曖昧な憶測で分析するのはやめなさい。

ということと

数値はあくまで指標だから、それは手段だと忘れちゃならない。本懐は「お客様の満足と悦び」ですよ?

という話をされています。

人間力が求められる時代であり、テクノロジーを駆使する時代

積極的なAIやアドテク活用に言及しつつも、より心をくべたおもてなしにも言及していました。

人柄や愛嬌といった有機的なアプローチと、AIやMAといった無機的なアプローチのハイブリッドを、どう乗りこなすかを問われてるのが次世代といわれており、

なんという反復横跳びの広さを求められるのやら

とおののくのでした。

おわりに持論を

基本的には賛同する内容でした。
このご時世における僕なりの解は、「人情アプローチ」と「科学アプローチ」の直行させたアンビバレンツな分析と立案が求められてるなということ。

もう少し言えば、これまでのビジネスメソッドは「OR」と言われる、どちらか極端に振る方式が多かったですが、これからは「AND」と言われるメソッドに軍配があがりやすそうです。

落語を学びながら、確率論を学ぶような、そんな深め方がこれからのラーニングの在り方かもしれません。

サポートいただけたら、嬉しくて本屋に行くと思います・・・笑