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絵本「たいくつなにちようび」が生まれるまで

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2021年3月18日、理論社より絵本「たいくつなにちようび」が出版されました。本作は、MICAOの国内初のオリジナル絵本。 2021年6月26日、神戸市内のカフェLEGATOで開… もっと読む
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#刺繍

4.0から1を作る楽しみ

制作の裏話アイデアの引き出しから 少し複雑な生い立ちや家族関係の影響もあってか、私の描く絵には、一生懸命だけどちょっと不器用な動物が多く登場します。この動物たちを絵本に出来ないかと考えた時、パッと、サーカスをする動物たちの姿が浮かびました。 アイデアの引き出しの中からあれこれネタを引っ張り出し、ぐるぐるかき混ぜていると、思いがけない化学反応が起こる事があります。 そうだ、刺繍と水彩で分けてみたらどうだろうか。現実を水彩で、ファンタジーを刺繍にしたら、刺繍の魔法が際立つ

1.絵本と私

初めての絵本「たいくつなにちようび」が出版されてからもうすぐ3年目。 次の絵本の種が芽生え、動き出す前に、「絵本」についてNoteにまとめてみようと思いました。 子どもの頃の絵本といえば、幼稚園で配布される「こどものとも」。近所に図書館もなく、親に「絵本を買って」といっても買って貰えず、家には、配布絵本しかありませんでした。 絵本が好きで、どうしても読みたくて、時々、たくさん絵本を持っている友だちの家に行っては読んでいました。 そんなある日、突然母が、講談社の「世界の名作