テレビ業界とその他の世界

こう見えて私は昔、とあるテレビ局絡みの制作会社で編集をやっていました。
と言っても、アーカイブが主な仕事だったので直接放送に携わる部門ではなかったのですが。

しかし、東京タワーの麓のスタジオが主な現場だったので、まぁもちろん色んな方がいらっしゃってましたね。
そこで初めてネプチューンの泰造さんを生で見て、実物のあまりのかっこよさに痺れた記憶があります。

子供の頃からお笑いが好きで、何なら一瞬だけ友達とコンビを組んで人力舎さんのお笑いライブのオーディションを受けに行ったこともありました(笑)
その時のネタは当時の相方が書いていたのですが、まぁ面白くなかったですね。受かるはずがないと思っていたら案の定でした。
彼女の事は好きでしたが、まぁ人の意見を聞くということを知らない子だったので。

その後、他の子にコンビを組みたいと言って貰ったのですが、私には演じる側の情熱がないなと思い丁重にお断りしました。

何やかやあってその後は地元で自分でカフェを開き、知り合いの古着屋を手伝い、今はスーパーで肉を切る毎日です。

その間に、お笑いの世界が嫌いになる事がありました。

1組、デビューした頃からずっと応援していたコンビがいたんです。
ライブにも毎回参戦し、ネット生配信の投票もしたし、本当に大好きでした。
深夜にレギュラーもあったし、単独も彼らだけ2daysやったりもしました。

でも、ある時ある事がおきて、それが原因かどうかは私にはわかりかねる所ではありますが、彼らは解散してしまいました。

彼らは何をした訳でもないのに、彼らの会社は、彼らを守ってくれませんでした。

そこから数年、私はお笑いが大嫌いになりました。

頑張る人が報われない世界がまだあったのだと。

私の好きだった彼は、今は雑誌のライターをしながらYouTubeの方で活躍しています。
相方さんの方は、まだテレビで見る事があります。

彼らが解散してから、好き!!と言える芸人さんを作れませんでした。
いなくなる寂しさはもう味わいたくなかったから。

でも今年に入って、まさかの自分が死にかける案件がありまして。
入院中ベッドの上で、当時姉がめっちゃハマっていた芸人さんのネタや出演番組をYouTubeで見ていたんです。

片方は何となく知っている人、もう片方はあまりよく知らないイケメン。
最初はそんな感じでした。

でもネタを見て、彼らの日常を切り取ったYouTubeを見て、段々と彼らに興味を持ってきました。

入院する時に、今この場で死んでもおかしくないんだからね?とお医者さんに言われていた私は、彼らを見て元気を貰っていました。

数年ぶりに、ああ、好きだなと思える芸人さんに出会えたのです。
決めては、あるYouTubeの動画でした。

渋谷の街を、相方を車椅子に乗せてバリアフリーが何処まで浸透しているのかを見る企画でした。
イカついファッションのデッカイおにーちゃんなのに、なんて車椅子の扱いに慣れているんだろうと。
段差を降りる時、坂を登る時、止まる時。
介助の仕方を普通にサラリとやっているその人に惚れてしまいました。

いや、入院中に見るべきじゃなかったですね。
もう大好きが止まりません。

彼らの周りにも優しい人が集まって居るのがわかりました。
もちろん芸人さんですから、ネタも面白い。

今はコロナ騒ぎで舞台がなくなり、見に行くことも出来ませんが、いつかこの騒ぎが収まった頃には。

また、お笑いの舞台に参戦できるようになるといいな。

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