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ソシオニクス「機能の次元の質問リスト」に答える 〜Fe(外向倫理)編〜


Q1. 「一人の子どもの涙は、人類すべての悲しみより重い※」これをどのように理解しますか? この意見に共感しますか? ※ドストエフスキーの小説『カラマーゾフの兄弟』に出てくる台詞。

A.「子ども」がか弱い存在かつ未来のある存在であるから、大多数の大人(ここで言う「人類全て」)よりも悲しみの重さが重いということだと理解します。たとえば電車の座席は高齢者や障がい者などの弱者とされる方々に譲りましょう、と言いますよね。人間誰しも平等と言う人もいますが、実際のところはどうしても身体的、精神的な弱者はいるものです。そういった弱者の方は社会の中でのハンディキャップを抱えているので、そのハンディキャップを埋めるものが必要です。その一例が電車の座席を譲ってもらうということです。このような理由から、社会においてハンディキャップを抱えていない(であろう)大多数の大人の悲しみより肉体的、精神的にハンディキャップを抱える、つまり弱者である子どもの涙の方が重いということになります。私はこの意見に共感します。日常生活においても能力の高い人間に媚びへつらうよりも弱い人を守りたい、と考えています。

Q2.感情を表現することは社会で許されますか?不適切な感情表現の例を挙げてください。

A.感情を表現することは社会で許されると考えます。感情表現の一切ない社会は窮屈で人を抑圧するものだからです。このような状況下では人はストレスを外に逃すことができず、不健全に陥ってしまうでしょう。また別な側面もあります。人は優しさや愛情を感情を使って表現します。しかし感情を社会で表現することが許されないような局面ではせっかく持っている優しさを表現することが出来ず、自分の長所を活かせないために塞ぎ込んでしまうでしょう。以上の理由から、感情を表現することは社会で許されると共に、社会において必要であると考えます。しかしその一方で不適切な感情表現はなされるべきではないと考えます。たとえば自分の欲求を通すために駄々をこねる、関係ない第三者までをも不快にさせるほどの不快感を表明するのは不適切です。つまり感情表現は他者を不快にさせないということを前提に、社会で許され、不可欠なものだと考えます。

Q3. ネガティブな感情を使うことは可能ですか? どんな状況で?

A. 可能です。それは自らがネガティブな感情に陥っている時に使われます。使うと言うよりは内に秘めたネガティヴな感情が表に出てくるといった方が正しいかもしれません。私は自らのネガティブな感情を、自分の感情を理解してほしい時に使います。また、自分がネガティブな感情を抱いていることを理解させるために使うことがあります。しかしいずれも対象者はある程度親しい人で、赤の他人に使うことは少ないです。ただし他人であっても自分が相手から理不尽な扱いを受けたことによる怒りを表明する時には使います。ネガティブな感情によって自分の内側を表現するのです。

Q4.ネガティブな感情をどのように表しますか? それはどのように見えますか?他の人はそれについて貴方に何と言いますか?

A.顔や態度、言葉に出る、つまり振る舞いに現れることが多いです。まず多いのは顔です。しかしこれは意識的に行うというよりかは勝手にそうなっていることが大半です。逆に意識的に行うことは難しいと考えます。態度や言葉についても顔に現れるのと同じく、無意識に出ていることが多いです。相手から見ると顔態度言葉のいずれからもネガティブを感じさせるようです。他の人は私が発するネガティブな感情について、他人も共通のネガティブな感情を抱いている時は同意をしてきます。逆に自分だけがネガティブな感情を抱いているときは心配になって話を聞いてくれることが多いです。

Q5.正しいと考えられる感情とそうでない感情とは?

A. 正しい感情とは整然としているか否か、ポジティブかネガティブかに関わらず、周囲の他者を不健全な状態へと引きずり込まないような感情であると考えます。先述の通り感情は他者を不快にさせないということを前提に社会で許される不可欠なものであるため、周囲を巻き込んでポジティブにさせる感情、あるいはネガティブながらも相手や周囲までネガティブにさせることのない感情が正しいといえます。その逆、つまり周囲までネガティブ≒不健全にさせるような感情が正しくない感情であるのだと思います。

Q6.あなたの内なる感情の状態は、あなたが人前で示すものと一致していますか?

A. 一致しないことの方が多いです。もともとその場の雰囲気に合わせて動くことが多いのですが、そのような場では感情表現は基本的に周囲に合わせています。たとえば自分の中で同意できない、否定的な意見を持っているような事項においても周囲が肯定的な流れであれば作り笑いをして肯定的に振る舞っています。意図的な振る舞いをすることもあれば、周囲の感情に飲まれることもあります。このような理由から、他者と行動している時は内なる感情が人前に出てくる感情と一致しないことが多いです。しかし完全に一人になっている場合や極端な不健全状態に陥っている場合は内なる感情が外にそのまま発露します。

Q7.悲しみ、落胆、憂鬱などのネガティブな感情を思い浮かべてください ・自分の意志でこの状態に入ることができますか?そうでない場合、どのようにして入ることができますか? ・いつまでこの状態でいられますか? ・どうやってそこから抜け出しますか? ・それは楽しく、促進することができますか? ・この状態の後、貴方はどう感じますか?

A. 自分の意志でネガティブな感情に入るのは難しい、と言うより出来た試しがありません。ネガティブな感情に入ったことは多々ありますが、入った時はほぼ100%外的要因によるものです。たとえば試験に落ちたとか予定が狂ったとか、そういった外的要因が自分をネガティブな感情の中に引き摺り込むのです。ネガティブな感情から抜け出すには2通りの方法を用います。1つはポジティブな感情を取り入れ中和させること、2つ目は感情をシャットアウトすることです。ポジティブな感情を取り入れるにはYouTubeでネタ動画を見たりラーメン二郎や中本へ足を運ぶなどしてこれらの体験から感情を生じさせると言う手段を使います。一方感情をシャットアウトするということに関しては意識的に行うことが出来ません。気づいたらそうなっていた、という表現がしっくりきます。前者の方は楽しく促進することが出来ます。中和という表現を使いましたが、実際は中和を通り越してポジティブな感情側に傾きます。よって楽しい感情を促進することが可能です。ポジティブな感情が優位になったのちは緩やかに中和状態へと向かっていきます。

Q8.感情の状態をどのくらいの速さで変えることができますか? どんな方向に?
 
A. ポジティブ⇨ネガティブと向かう感情の転換は自発的には一切出来ません。ただし外的要因を受けた場合はじわじわ、大体10~20分でネガティブな感情に転換します。一方ネガティブ⇨ポジティブという感情への転換は容易に達成できます。先述の通り、ポジティブな感情に転換するには快楽を取り入れるという方法をとっていると同時にネガティブな感情をシャットアウトしています。これらはネガティブな感情の程度にもよりますが2~3時間もあれば転換が完了します。まずネガティブな感情が無意識的に遮断されたのちにポジティブになれる体験を取り入れるというプロセスを踏みます。

Q9.あなたの通常の感情状態は何ですか?

A. 通常であればどちらかと言えばポジティブです。意識的にポジティブであるよう心がけているというよりは脳が自然とポジティブな出来事を想起させているといった感じです。様々な外的要因によりネガティブな感情が入り込んでくることもありますが、そのような時も脳が補償的にポジティブな出来事を想起させることでポジティブになるよう調整してきます。このように、通常はポジティブな感情であるように無意識的に働いています。

Q10.この日1日の気分を教えてください。

A. 毎朝早く起きていることもあって朝電車に乗る時はポジティブとは言い難いです。いつも座れる電車を狙って乗っているのですが、座れなかった時はネガティブ側に傾きます。電車の中ではDuolingoという語学学習アプリをプレイしているのですが、正答が続いたり、新しい語句や文法を覚えるとポジティブな感情になります。電車を降りて大学に到着するとネガティブ寄りの感情になります。これは自分の行動が制限されて本当にやりたいことを行う時間が抑制されるからです。そこで怒られたり、感謝されないとネガティブな感情はさらに増幅されます。一方でネガティブな感情に傾いた状態で大学が終わった後は友人と、あるいは一人で食事に行きます。自分の趣味の一つである食事に行くことでポジティブな感情へと転換していきます。そして床につく時は落ち着いた環境の中で休めることもありポジティブに傾きます。


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