ひなきち個展おめでとう!(駐車場について)
ひなきち個展、ライブともに大成功に終わりました!
と同時に、ロクの家史上初めてご近所の方からの警察への苦情通報がありました。
ライブの音でもなく、人が集まっている事でもなく、駐車場。
駐車場案内が不十分とはいえ、こんなに人が集まるのかとビックリ仰天でした。
駐車場は、すぐご近所の鈴木青果さんの店舗向かいの駐車場をご好意で利用させて頂いています。
ロクの家の前は体が不自由な方と広々通行用に空けておいていただけると助かります。
特によその家の前やコーナー付近は停めないでください。
ロクの家はビジネスではないので、お店とお客様の関係を築きたいとは全然思っていなくて、家自体が個人的な作品としての要素が強いものです。
人と人、そしてただの家。
気に入らない人がいたら「はい退場〜」とか言うくらいのつもりでロクの家を工事していました。
そんな機会は今のところ全然ないし、だからと言って完全苦情ゼロを目指しているわけでもないですが、不必要に活動範囲を狭めたいとは思っていません。
そして、みんなで集まって盛り上がろう!ともあまり思っていません。
じゃあロクの家って何?と聞かれても説明しづらいのですが、自分の頭を整理するためにも少しだけ書きます。
ロクの家は、国内外で助けてもらった活動を元に暗中模索しながら、1年間DIYで改修し、ぴったりコロナの時期にギャラリーのような形でオープンしました。
勝算なんてないし、宣伝もしづらいし、人に会いに行くパワーもほぼないし、最初の数ヶ月はオープン後の暇を楽しむ時間でした。
それが今、僕がひっくり返るくらいの人が来てくれています。
だけど、盛り上がって楽しいね。子供を遊ばせるのにいいね。とかは、ロクの家の役割としてはおまけだと思っています。
淡々と楽しんだり遊んだりの奥の方を眺めている気分です。
困っている人、苦しい人は少し楽かな、と言う感じです。
熊本県に、自分の携帯番号を公開して、死にたい人からの電話を受ける活動を続けている坂口恭平という作家さんがいます。
彼は自身も躁鬱病であり、10年間2万人から電話を受け続けて、「死にたいというのは、言葉にならないなんじゃない?じゃあその言葉にならない何かを作ってみたら?」と言っているそうです。
僕自身一応美術という分野を学び、鬱やADHDや不眠などを抱えていますが、坂口さんの指摘は創作活動や美術の機能不全(同時に可能性)を指していると思っています。
何かを作る事、作品と向き合う事が生死に関わるかもしれない。
いつもと違うものと向き合う一瞬が入り込む事で、自分の内側の声と対話する場所。
それが必ずしも作品じゃなくてもいいし、人のいる空間でなんとなくボーッとできる要素も大事にしてます。
帰り道で、ほんの少し呼吸が深くなったり、落ちてるゴミを一つ拾う気になるかもしれない。
その余白の場であったなら最高だなぁと思っています。
大袈裟病でお節介かもしれないけれど、勝手にそういう気持ちでやっています。
今日のライブは、開放していて風が強かったですが、なんとも人が多かったです。
たった3曲だけの小さなライブだったのですが、1曲目の終わりには見れない人向けに前後の場所の入れ替えの案内があり、2曲目の終わりには自発的な入れ替えがあったと聞きました。
超フレッシュ世代の挑戦する姿と、応援する大人たち。
地理的にどん詰まりで絶賛少子化中のこの街で、個人のままてんでんではない時間の共有。
心を元気にして免疫力をあげる、という意味で言えば結構すごい事が起きているんじゃないかと思います。
感染拡大には各自一層ご注意頂くとして、声にならない何か大事なパワーを充電できていなら本当に嬉しく思います。
街中で素人がこういう活動をする上では、仲間内・大家さん・ご近所さんの3大トラブルが考えられます。
特に大変なのが騒音。
ロクの家で爆音ライブをやりたいとは思っていませんが、なんとなく流れで始まる音楽のためにいろいろ楽器があります。
気分が乗ってくる瞬間と、騒音が音楽に変わる瞬間が重なったらいいなぁなどと思いつつ。
おぼろげな活動の芯を折る事なく、大きなトラブルに発展しないように続けるにはどうしたらいいのだろうと改めて考えたいと思います。
全然まとまらないですが、こんな感じで自分の個人的な研究に素晴らしい経験をさせて頂いています。
ひなきち大先生!
個展の大成功おめでとう!!