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元国際線客室乗務員が思う発展途上国についてのおはなし

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今日の日記🌸

今日は航空業界で働いていた頃に強く感じた内容についてです。

国際線のフライトで発展途上国を頻繁に訪れていました。
ローカルな雰囲気が私はすごく好きで毎回ステイが入っていると楽しみにしていたのですが、
訪れるたびにホテルの外や行く先々で見かけるストリートチルドレンについて毎回考えさせられていました。

例えばフィリピン。
空港に到着して用意されているタクシーに乗り込んで宿泊するホテルに移動するのですが
その道中ではビニールハウスのような家に住んでいる子供たち、ごみ山や川でゴミを漁っている子供たちを必ず見かけます。

ホテルに着くと銃を持ったセキュリティーがタクシーを確認し、我々も荷物と身体の保安検査を受けます。
ホテルの前にはセキュリティーとは別で警察官の配置。
その後ろには沢山のビニールハウスとそこで暮らす人々。

ホテルの部屋の窓から外を見るとビニールハウスが一つの町のように広がっていました。

業務が終わってホテルに着くと、次のフライトまでは自由時間なのでビーチに行く人もいれば
ショッピングに出掛ける人もいました。
私は種類も多く、安価な為、洗濯洗剤やシャンプーなどは日本ではなく東南アジアの就航地で購入して使用していました🧼

買い物に出掛けるためにホテルを出て警察を通り過ぎると、まずストリートチルドレンに囲まれます。
買い物を済ませてホテルに戻ろうとするとまたまた彼らに囲まれます。
どこで覚えたのか、私の服の袖を引っ張りながら日本語で「なんで?」とか、「I’m hungry」と言ってきます😅

お金を渡すことは簡単ですが全員にお金を渡していたらキリがないのと、可哀想だからという理由で簡単にお金を手に入れられたら彼らはずっとそれを繰り返すと思います。
今はそれで良くても大人になっても続けられることではないですし、何より彼らの将来のためにならないだろうなと毎回思ってどうすれば良いのかと考えていました。

そこで「If you want to get the money or foods, don’t say just “please”. do something like singing, or dancing whatever you can, you can earn by your self. I will pay for it and it will be my pressure.
(もしお金や食べ物が欲しいなら、ただ「ちょーだい」というのではなくて、歌うとか踊るとか、なんでもいいから自分ができることをやってくれたら喜んでそれにお金を払うよ。)」
と伝えてみました。
子供たちはキョトンとしていたのでもしかしたら英語がわからなかったのかもしれません。
その後信号を渡った先で次は大人に囲まれたので、子供たちにだけ持っていた食べ物を少しだけ渡して帰りました。
囲まれるのは日常茶飯事で、危ないので暗い時間は一人で外を歩けなかったです。

悲しくなる内容ではありますが、
例えばベトナムではストリートチルドレンを保護している日本人が彼らと営んでいるレストランがあって、
ご飯もすごく美味しくて、彼らも本当に楽しそうに働いていて、毎月のベトナムでの楽しみとして食事をしに行っていました😊🌷
中には稼いだお金で参考書を買ってホールで勉強をしている子もいました!

個人的な考えですが、フィリピンとベトナムの違いは”大人が向上心を子供たちにあげられているか”の違いだと思っています。

私も自分で自分の生活に責任を取りながら生きているので大人の一人だと思うのですが、
大人として自分には何が出来るかなと考えるようになり少し生活を変化させることが出来ました。

例えば身近な物だと、いらない洋服を捨てるのをやめました。
着なくなった服で、まだ状態の良いものは寄付したり売りに出すように習慣を変えました。
ぬいぐるみや本などは児童施設に寄付するなど。

発展途上国の子供達の暮らしを目の当たりにして
「自分の持っているもので自分に必要でないものは人に与える」
という考え方にシフトしました。

微々たる変化ですが何もしないでものを無駄にするよりは良いかなと思っています☺️

書いていて色々な思い出が蘇ってきてなんだか懐かしい気持ちです。
何もかも安くて人も愉快で大好きでした😁
早くパンデミックが終わって海外旅行したいですね😊

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