見出し画像

2020年3月 長い春休み

コロナウィルスが猛威をふるい始めた2月末週、全国の小中学校への休校要請がインターネットで何よりも早く発信された。
「何よりも」というのは、自分が一番近い情報源である学校からの発信ではなかったということだ。

世の中で起きているニュースはたくさんあるけれど、すべてが自分事ではない「世の中の出来事」と「自分事」が近く感じた瞬間だった。

1993年:米不足
1995年:地下鉄サリン事件
2011年:東日本大震災
2020年:コロナウィルス

自分史では4回目にあたる、この「世の中」と「自分」が近づく経験。

こんな時だから、「今」を生きることを大事にしたい。
賛否両論あるのはいつも仕方ないけど、安倍首相の宣言は思い切った発言であり、私にとっては貴重な時間を貴重だと思えるきっかけをもらえたと思った。

0歳 2008年:預けたくない保育園に預けながら仕事をしなければならなかった頃。
2歳 2011年:震災が起き、今までのストレス過多に気づき阿蘇に1年間避難しながら子育てだけを堪能。
5歳 2014年:保育園から小学校への壁。シングルの私には子育てをしながら同じような時間を働くことは難しいと思い会社を辞めた。

私と仕事と息子はもう、11年、切っても切れない関係がある。わたしも、仕事、も、息子(育児)も、皆んな幸せでありたいし、両立させたい。
それはきっと私だけではない、世の中の母親、そして父親がずっと抱えて生きてきているものだと思う。

私は、自由に生きたい気持ちと息子と過ごしたい気持ちが優先するときには、ほとんど、仕事を切り捨ててきた。
でも、結果論でいうと、不自由することはなく、それが私の生き方だと思えてよかったと思う。

11歳:コロナウィルスにより、小学生の息子は急遽春休みのようなものに突入。母親にリモートワークの許可や休業措置が国からでるとまで言われた。

安倍首相の会見に、批判的な声ばかりが聞こえたことが不思議だった。「あなただったらどうするの?どうしたいの?」と聞いてみたい。
日本の総理大臣が、日本国民を守ってくれる、って本気で信じているひとがどれくらいいるのだろう?とも思った。

個人的には初めて、「あ、国が私を守ってくれているようだ」という感覚が私にはあったのかもしれない。私がずっと戦ってきた「わたし、と、仕事(経済力)と、息子(家族・愛情)の 両立」が、今回は私の判断や決断なくして、自分のところへやってきてくれた、という感覚。

わたしはそんな「いま」を大切に生きたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?