2017-08-15 祈りの密度
2014
新規事業系の社名の由来一覧みたいなの見てたら、みんなすごい夢みてたくさんの明るい願いを込めて社名決めたんだなってのばっかりで、祈りの密度に卒倒しそうだ。
このうちでうまくいったものがいったい何社あったんだろう。
星の数ほど倒産してゆく会社名やブランド名やカフェ名や、それこそ駅や街に沢山いる人がそれぞれ名付けられている美しい名前だって、どうか、どうかって祈りを負っている。
すさまじい祈りの密度だよ、みんなこんなにも祈られて産まれてくるのにどうしてそのすべてが幸福になることができないんだろう。
一世一代みたいな色んな人の祈りがこんなにもあっけなく無駄になり続けていて、こんなにも報われなくて、それなのにまた祈られて産まれてきて幸せになれなくてまた死んでってくり返されて行くんだなという気持ちになることが頻繁にある。
なぜ全員が幸せになれないんだろうね。なぜみんなが上手くいくことができないんだろう。
競争させることで儲かる人間がいるんだろうしそれで救われる人間がいるんだろうし敗者をつくることで勝者がうまれてそうやって人の社会が成り立ってきたのはわかるけど、全ての人が祈りの通りに幸福になれたらいいのに。
2017
インスタント豚汁を飲みながらこの一つ一つにも工場があってそこで働いている人がいて生活があって、と考え始めるとヤバい。
ハンドニット作品の編み目を見ていると気がふれそうになりませんか。この一目一目すべて人の手で編まれたものであるということの息遣いの密度。
夜景が私たちを圧倒するのは光が沢山あってきれいだからってだけの理由ではないはずだ。そこにある無数の生活。その情報量。
千人針の展示でトランスしそうになるのと同じ。この一目一目すべてに人の手が。祈りが。
祈りの密度。
生きてる いのちって最高♪