1ヶ月経ったし「春に嵐」を振り返ってみよう!
フォロワー、最近メチャクチャ寒いですがお元気ですか。早いことに、どうやら春に嵐を発行してからもう1ヶ月以上経ったらしいです。怖くないですか?時の流れ。怖。ジャスト1ヶ月の日はもう余裕で過ぎてるんですが、読み返しててふと、蛇足的な補足とか書いてみて~なと思ったので、書きます。欲求に素直に生きます。対よろ。
1話_そうしていつか醒める恋
第1話。主人公のモブくんと玉宮ジルが桜の木の下で出会う話です。
旧タイトルは「醒める恋」でしたが、違和感が拭いきれなかったので収録時にタイトルを変更しました。
本文もかなり大幅に加筆修正をしていて、作業中は成長をハチャメチャに実感しました。
特にこだわったポイントとかは無いんですが、書いてたときに楽しかったのはモブくんが恋をするシーンだったような気がします。なんとなく、一目惚れ、というのは「襲われる」という言葉に近いようなイメージがあるので、そういう「ぐわっ」てくる感じを共有出来てたら、それはとても、良い。
ちなみに、該当シーンの「桜色」は五話「恋は偉大」と合うように選びました。
2話_ 寿命なんて無かった
1話と同じく、タイトルを旧タイトル「醒めない」から変更し、本文も大幅な加筆修正が入っています。
「この恋に寿命はない」というのがテーマというか軸というか、なんかその辺りに据えてあり。こういうタイトルになりました。
あとどうやらこの話は今後もメチャクチャでてくる後輩くんの「友人」の初登場回らしく。初登場で授業爆睡してるの友人!て感じで良いなと読み返してて思っています。いい感じに不真面目で憎めないやつ、隣のクラスの日本人の又聞きしたり本人から聞いたりしてよく日本の情報を仕入れてくる、くらいしか決まってませんが、そこそこいいキャラしてて私は好きです。
3話_ハッピー・バレンタイン!
タイトルのまんま、バレンタインのお話です。本文自体はあまり変わっていませんが、代わりに内容をかなり削ってかなり足しました。
これは実は支部のシリーズには未収録で、タイトルは本に入れるときに初めて決めました。この・(点)、あると少し雰囲気が変わるというか、有栖川有栖のミステリーみたいな空気になる節があり、使ってみたかったのでこのタイトルは結構お気に入りです。
内容はバレンタイン一色ですが、後輩くんが「自分は嵐に巻き込まれたのだ」と知る話でもあるので「春に嵐」というタイトルを回収するという点ではメチャクチャ大事な話になっています。春じゃないけど。
ちなみにですが、この話で後輩くんの手に渡ったリボンは後日後輩くんの部屋にある、一話で入手し魔法で密かに維持されている桜の枝に結ばれることになります。
幕間_某日、窓辺
ページ数調整の為書き下ろした、一ページで終わるSSSです。
本編の内容からはかなり外れて、ジルとそのお兄ちゃんの話。テーマは本文のまんま「グレイ」です。どっちつかずで、色もない、どうにも優しくなりきれない、でもどこか分かりやすくて落ち着くような、そういうイメージ。
ちなみにこの二人の事は春に嵐発行後に書いた「秘密」でも読めます。
4話_月を食む
十五夜を大分過ぎた辺り、発行の少し前くらいに書いたお話です。書いてから間が空いていなかったのもあって、タイトルは未修整、本文もあんまり多分修正はしていません。私自身十五夜の事まっっったく分かってないので(団子食べる月が綺麗な日だと思ってる)、友人の又聞きということでフワッとさせました。
そしてなんとこの話はライネ・クラミくんの初登場回!!杖を顎にやる動作メッッチャ似合うし、白髪と銀髪なので並ぶと目立つと同時に綺麗すぎて怖いなと1オタクとして思ってます。これは感想。
お気に入りポイントは指パッチンができる友人。
幕間_夢と盲信
ページ数調整書き下ろしその二。
後輩くんとジルの話の本に兄が視点主の話をぶち込むのかなり尖ってますが、夢と盲信自体はすごいお気に入りの話です。
「それが「みたい」ではないと気付いたのはいつだったか。」という文からは、本編ではあまり触れなかった玉宮ジルという人物を推察出来るような気もします。
5話_恋は偉大
これは他の話とは違い、本の為だけに書き下ろした一作です。
折角本記念に書くんだし前作たちとは違うことしたいな!という気持ちにより、初の玉宮ジル視点になりました。
普段の思考の碌でもなさと、後輩くんにやたら構う理由が見えるお話。
内容自体は一話と同じですが、玉宮ジルそのものがあまり感情の起伏がないタイプなので、後輩くん視点に比べてなんとなく平坦な印象になってるかと思います。
一度書いた内容をもう一度別視点から書くというのを何気に初めてやったので、かなり新鮮だった気がします。一話とにらめっこしながら書きました。
表紙、カバー_春に嵐
カバーと表紙を作るにあたって、絵は見返すと死ぬが文は割合読み返しても死なないよな~という印象があったため、折角読み返せる文で本を出すなら絵を見て死にたくはないなと思い、この時多分人生で初めてまともにデザインというものを触りました。カバーの写真は自分がむか~しに撮った葉桜。
タイトルの斜線は風っぽい感じを出したくて引いています。
タイトル英訳、「春に嵐」は本来直訳すると「Storm in spring」になるんですが、それではなにか違うというか、日本語特有の意味合いが出ないなと思ったので、「Spring and storm」と表記しました。
カバー裏は表紙のロゴを中抜きしたものを同じ位置に配置して、春と嵐の意味をそれぞれGoogleから引用。この構図はデザインの作成に取りかかる前からやりてぇ~!って思ってたのでかなりお気に入りです。
もう片方のカバー裏には非公開のものを置きました。これもお気に入り。
初めての本だしな!とカバーも表紙もやりたい紙にきて加工をして遊び紙も入れて、やりたいことを全部やれたので大満足です。
さいごに
現在「春に嵐」は販売しておらず再販の予定もありませんが、再録作品の修正前バージョンはpixivにて読むことができます。
春と嵐 | 遠見 https://www.pixiv.net/novel/series/1245447
(幕間感想で挙げた「秘密」も、シリーズには入れていませんがpixivで読めます)
秘密 | 遠見 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=13893653
書き下ろしの三作品は、恋は偉大以外の二作品のみいつか公開する予定です。
*2021.10 追記
web再録しました!こちらから全文読めます
【web再録】春に嵐|遠見 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16215389
以上、ここまで読んで頂きありがとうございました!対あり!
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