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時代が変わってもSATCは面白い!

先月からU-NEXTを使ってます。

せっかくなのでSEX AND THE CITYの新しいシリーズAND JUST LIKE THAT…をどんなもんかと1話だけ観てみました。

SATCとの出会い

元々SATCはまだTSUTAYAでDVDをレンタルしていた15〜20年前くらいに姉が借りてきたのをキッカケに観るようになりました。

当時の私はまだ17歳か18歳くらいで彼氏がいたこともなかったので、真正面から女性の性を描いているこの作品は理解出来ないだろうと思ってたのですが、見始めると女性の友情や人生経験など誰にでも共感できる普遍的なテーマを描いていることに気づきました。
見始めたのは2007年とかそれくらいなので、ドラマはもうとっくの昔に終了してたのですが、90年代後半から2000年代前半にあれだけ先鋭的な作品が世に出ていたとは物凄いことだなと思います。

AND JUST LIKE THAT…の前評判

続編のAND JUST…はオリジナルシリーズ終了から(映画2作を含めず)17年経ってから放送が始まりました。

ミランダの息子のブレディは17歳、シャーロットの次女のローズは12歳(リリーの具体的な年齢はまだ言及されていないのですが、ローズの2、3歳上ぐらい?)で物語の中ではシーズン6最終回から15年後くらいの設定のように思われます。

今シリーズはあまり良い評判を耳にしていなかったので、正直観てもガッカリするだろうと避けてきたのですが、私個人の感想としては「普通にこれまでのSATCだし、おもしろい」です。

私が見聞きしてきた良くない評判の例としては、
「無理やりマイノリティ人種やジェンダーを全面に出してダイバーシティ取り入れてるよアピール」
「サマンサがいないSATCなんてSATCじゃない」
「序盤でビッグ死ぬ」の3つでした。

今私はシーズン1の5話まで観ましたが想像していたほど違和感は無かったです。

シャーロットのママ友のリサ、ミランダの大学の教授のナヤ、キャリーと深い友達関係になりそうな不動産業者のシーマ、キャリーのポッドキャストのボスでノンバイナリーのチェなど、これらの新しいキャラクターは白人以外のマイノリティで、人種間の違いはあれど「女性」(という性で生まれてきた)私たちの誰もが共感できるようにとても上手く描かれています。
というかそもそも私は白人でもアメリカ人でもないので、どの女性のライフスタイルも私にとってのスタンダードでは無いから普通に興味深い。
白人キャストばっかりのハリウッドよりいろんな人種や性的嗜好のキャラクター・俳優が出てくる作品の方が見ていてバラエティに富んでて楽しめる。
強いていうのなら東アジア系のキャラクターのストーリーももっと絡めて欲しい。白人家庭に一人中国人として幼女になったリリーの葛藤とか。今はローズの性自認が取り上げられてるけど、リリーの話もこれから出てくるのかな?

サマンサいない問題

確かにキャリー、シャーロット、ミランダ、サマンサの4人じゃなきゃSATCじゃないから観たくない、とずっと私も思っていました。
でもサマンサを演じてきたキム・キャトラルが出演しないと言っているのなら、仕方のないことです。
しかし劇中では毎話サマンサの話題が上がり、主要キャストとプロデューサー群から「サマンサ(というかキム)戻ってきてよ」的なメッセージが強いです。
彼女がハッキリやりたくないと言っているんだったら、もう放っておいてあげれば良いのに…とさえ思います。(視聴者もどうせ話題性とお金のためでしょ…と邪推させられて辛い)

キャリーの最愛の人、ビッグの死

シーズン1の1話目からキャリーの夫ビッグが帰らぬ人となってしまいます。
6シーズンも使ってくっついては離れを繰り返してきたキャリーとビッグのストーリーに突然終止符が打たれ、物理的にも精神的にもいきなり「おひとり様」になってしまった50代のキャリーの第2の人生がどう進んでいくのかこれも楽しみです。
前シリーズの彼女たちは30代後半(サマンサは40代半ば)でそれぞれが素敵な人生のパートナーを見つけて終わりを迎えているけど、人生80年時代と言われる現代ですし、50代からの自由で新しいSATCだからこそ伝えられる女性の生き方を見せて欲しいです。


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