子育てとの両立に悩んだ
本物のネイリストを育てる講師
島内美紀です。
〜店舗サロンをオープンしてからのストーリーを書いています〜
==第6回==
【子育てとの両立】
子育てとの両立の難しさ
店舗サロンをオープンして2年で、
次回予約をしていただくことも安定してきて
サロンとしては、少し安定してきたかも、、、
先の予約が無いことへの
ストレスは、少しなくなってきた頃、
相変わらず、ネイルとお客様のことばかり考えていた。
買い物行っては、色合わせやアクセサリーを見ては
ネイルとリンクさせたり、頭の中はネイルのことばかり。
家族のことを優先、子どものことを優先しながら
“私は、やりたいこともやる!”と決めていたのに
いつも間にか、、、ネイルのこと仕事のこと、お客様のことで
脳みその90%を占めている状態でした。
そんな私に、『おい!ここにいるよ!こっち見て!!』と言われているかのように
娘は、高熱を出し、いつもいつも普通の風邪から人よりも重い症状になっていました。
なので、入院という状態にまでなっていたんです。
6歳までに、5回も入院していたのですが、
この年齢の入院は、親は付き添いになります。
なので、入院中は病院からサロンへ、毎日通っていました。
早朝に、母親か義母に来てもらい交代して
私は実家へ帰りお風呂に入って身支度してサロンへ。
いつもと変わらずサロンワークをしていたんですよね。
お客様には言えなかった
お客様には、一切状況を伝えることができませんでした。
言ってしまうと、きっとお客様は気をつかってしまう。
キャンセルしてもいいよ。と優しい言葉をかけてくれる。
そこに甘えて、サロンをしたくなかったのが1番だったのかもしれません。
子どもよりも、お客様、仕事を優先してしまっている自分に罪悪感を抱えながら
とにかく、せっかく作った自分の居場所(サロン)を守りたい。
ここが無くなったら、またあの時の『何もない、絶望した私』に戻ってしまう。
そんな気持ちも強かったかもしれません。
娘が入院中、仕事が終わり病院に戻って
主人が用意してくれたお弁当を食べて寝る。を1週間くらい繰り返すのですが
しんどい娘は何度も夜中に起きてしまって、ぐずる。
そんなしんどそうな顔を見ては、
自分は何をやっているんだろう、、、本当にこれでいいのか。
母が言うように、娘はかわいそうなのだろうか。
すごく葛藤していました。
ただ、いつも娘の寝顔を見ながら
『ここまで身体を張ってアピールさせないと、私は娘との時間を優先しないんだな〜…いつもありがとう』と心の中で言っていました。
そう思うと、いつも涙が溢れてきて、こんなに小さな子がこうやって頑張っているんだ。と娘に励まされている気持ちにもなりました。
子どもに気づかされること
こうやって私との時間を作ってくれている。
私に気づくチャンスをくれている。そう思えるようになってからは、
少し気持ちが軽くなり、今を全力で頑張ることができてきたんだと思っています。
そこからは、娘が体調を崩しやすい時期や始めの症状などがわかってきて
事前に気をつけたり、娘との時間を作ったりもしてきたんです。
そうやって、少しづつだけどバランスが取れるようになってきたんですよね。
でもこれって、始めからできる事ではなくて
やっぱりサロンを立ち上げて軌道に乗るまでは“がむしゃら”な期間は必要だったし
そうなると、家族を置いてけぼり状態にみえて、親や家族や周りから
ブーイングをくらう事だってあるんですよね。
だけど、ひとつ言えることは
その時期があったからこそ、今があるんですよね。
店舗サロン16年目、リピートしてくださるお客様で毎月が満席で
常にご紹介で、お客様が増えていき10年以上リピートのお客様ばかり。
サロンが安定しているからこそ、次の学びが出来て
スクールもやっていける。
今の行動が未来を作る
自分の経験がまさにそうだから、100%言えることなんです。
自分のやりたいことをやることが
家族や子どもを犠牲にしていることじゃない!
あの時、そっちを優先して自分を我慢していたら
今の私はありません。
娘にこの姿をみせている自分はいない。
今、娘は高校1年生です。
私を自慢のママだと思っていることがすごく伝わってきます。
彼女は、自分のやりたいことをはっきりと持っています。
そこに向かって、行動している。
そんな娘を尊敬していますし、全力で応援しているからこそ
もっと背中を押せる私でいたい!と心から思います。
私には何もない。我慢ばかりしている。母親なんだから家族を優先しなくちゃ。
とばかり不満に思っていたら
娘の背中を押せるように、もっと頑張る!なんて感情はなかったかもしれません。
というか、頑張る人の背中を押せる材料がなかったかもしれません。
だから、あの時期のことを思い出しても後悔することはありません。
今では、自分責めをすることもありません。
あの時、葛藤して罪悪感を持ちながらも
頑張ってたことに、一切の後悔はない。
ただ『ありがとう』と思う。感謝しかない。
娘にも、どんな環境になっても我慢ではなく
本当の自分の感情に素直に生きていってほしい。と思います。
あの時、好きなようにさせてくれていた旦那さんや親にも感謝ですね。
次回もお楽しみに!!
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