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【蓮ノ空】104期OPENING!Fes×LIVEに応援上映で参加した感想

蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの104期生がお披露目されてから2週間ちょっと。紆余曲折ありながらも104期3人が各ユニットに加入し、104期としては初のFes×LIVEが無事開催されました。
先月のFes×LIVEでもあった蓮華祭の時期はちょうど金沢に旅行してたこともあって初めて応援上映に参加したのですが、今回も祝日開催でまた時間が取れたので、引き続き応援上映で参加することができました。
全体通して色々と思うところなんかもあったのですが、それと同時に書いて整理したい気持ちも出てきているので、今回もまた感想を書いていきたいなと思います。

まずは開演前の話からすると、今回のライブの場所は103期のオープニングFes×LIVEと同じ、卯辰山公園ふれあい広場ステージでした。この頃自分は蓮ノ空に全く触れていない時期でしたが、せーはす#46のドルケFes×LIVE振り返り回で野中ここなさんがこのライブでのスケイプゴートのパフォーマンスを挙げていて見返したことがあったので、あのライブの風景と同じやつだ…というのが第一印象でした。あとは、バックで流れてたLegatoのインストも気分を高めてくれました。102期が、103期が繋いだからこその104期だと改めて思うとこの曲が染み渡るし、104期の初ライブをより一層楽しみにさせてくれるところにもなりました。

この演出がいい、めぐちゃんもかわいい

開演の演出についても各ユニットごとに分かれて紹介されてるのが良すぎて。それに、スリブがリフレクの衣装をアレンジしていたのは活動記録でも明らかになっていたところでしたが、ドルケがスパスポ、みらぱもアイデンティティの衣装で、(あっ…!ああああああ!)って全てを察した人の顔つきをせざるを得ませんでした。特にみらぱのケモ耳ヘッドホンはゲーマー感が出まくってて、104期ならではの要素を感じさせてくれるものにもなってたのが良きでした。

On your markのこのアングル好き

まず1曲目は『On your mark』。"位置について"という意味にもあるように、104期生はもちろんのこと、9人としても改めてスタートラインに立ったことを示してくれるという点でドンピシャすぎました。104期最初の曲としてこれしかない選曲だと思います。
この曲、イントロで左右の外側からメロディに合わせてカノンが何度見て聴いてもテンション上がるんですよね。カノンは蓮ノ空の全員曲ではかなり使われている印象があるので、ここは綴理先輩のこだわりなのかなとも思っていたり。みんなで同時に同じ動きをする、ではなくそれぞれが別々に動くことで揃っていくというところも、ユニットごとに分かれて活動する蓮ノ空らしさが表現されているとも改めて思いました。
それと、リンクラ内カード「春風ブランコ」の特訓ボイスやこの後のMCでも触れていましたが、センターのるりちゃんはスクールアイドルとして迎える初めての桜の時期なんですよね。「1年生と気持ちは同じだよ!」と言ったのも、相手の目線に立ってあげられるるりちゃんの良さが現れている場面だと思いましたし、そんなるりちゃんがセンターのOn your markで104期が始動したというのも非常に感慨深いところがありました。

また、MCでは新入生の紹介も行われました。徒町の「当たって砕けて、また砕けるくらいの心で頑張っていきます!」の部分では場内笑い声も聞こえてきたり。「ちぇすとー!」ももうすっかり定着してて、みんなやってましたね。
あとは、るりちゃんがこの卯辰山公園ふれあい広場ステージが初めてというところについても、姫芽が「るりちゃんせんぱいが活動を開始したのは去年の夏からでしたね〜」とすかさず言及。流石のみらぱオタクぶりが出てたのも「おぉ〜」と感心するところでした。
そして話題は衣装の話へ。ドルケは今回徒町が"バラ作りチャレンジ"として10個20個30個…と作った白いバラが1つずつ施されていましたね。白いバラの花言葉としては「純粋」「純潔」「深い尊敬」「相思相愛」「私はあなたにふさわしい」ということで、正直どの言葉でも3人に合うものが多いなという印象です。
また、スリブの衣装は吟子によって裾に加賀縫いが施されていて、伝統が全面に押し出している感じを受けました。このリフレク衣装に限らずですが、アレンジを加えた伝統衣装はリアルライブなんかでも是非再現して欲しいところです。
さやかからは吟子が今回の衣装案を考えてくれたということが明かされました。「伝統ってずっと同じってことじゃないんだね。良いところを受け止めて、アタシたちらしい形に直していく…」と花帆も言っていましたが、本当にどの衣装も伝統に上乗せする形でこれまでユニットでやってきて得た良さとか持ち味なども詰め込まれていて、伝統とオリジナルの融合した姿が表現された素敵な衣装になっていると感じました。

そして2曲目からは各ユニットのパートへ。最初はみらぱでしたが、正直初手からひっくり返りました。場内もざわついてた。まさかこういう形で『アイデンティティ』が披露されるとは。

ここのわちゃわちゃ感すき

伝統がずっと同じことではないし、今のユニットで仕立て直したNewバージョンとも言っていたとはいえ、最初聴いた時にはここまで変わるものなのかと困惑するところはありました。
自分としては103期Verの『アイデンティティ』は泣き曲だと思っていて、めぐちゃんの泥臭さとかそれを支えるるりちゃんの姿が楽曲に映し出されているというところに感動させられる部分がありました。それに103期でのオリジナル曲だと『ド!ド!ド!』とか『ノンフィクションヒーローショー』とか、ピコピコしててBPM速めだけど曲の中に緩急がある曲がみらぱらしさとして凄く目立っていた一方で、この曲だけは伝統曲ということもあって他と違うアプローチで元気が出る正統派な感じがしていたところが気に入っていた部分でもありました。
けれども最初に聴いた104期Verの『アイデンティティ』はなんかイントロからすげえ飛ばしてるしBPM速すぎだし泣き曲どころかぶち上げ曲にもなってて、「え…俺の知ってる『アイデンティティ』じゃないんだけど?」って、完全に現代に伝わる逆さまの歌の正体を聞かされた吟子のそれと同じ状態になってしまったんですよね。

ただ、今こうして冷静になって考えてみると、速いBPMもピコピコ音も曲の中で緩急を付けていく構成もどれも103期で生み出された要素から持ってきてると捉えられるわけで、103期で生まれた要素を104期にも持ち越してるという点でそれはまさに連続する自己同一性、つまりアイデンティティが示されているんだよなと思えるんですよね。
これが104期みらくらぱーく!としての自分たちらしさであり、"アイデンティティ"なんだなと思えてくると、なんかそれはそれですんなり受け入れられてくるというか。楽曲としても特にトランペットが凄く効いているのがスカパラを彷彿とさせるような感じで、聴いてるだけでも明るく楽しめる曲調に変化させているのが104期のみらぱらしさを表しているのかなと思うところであります。
そして伝統曲という点に対して、もっと踏み込んだ解釈をするならば、この『アイデンティティ』は後世のみらぱに改変されること前提で作られた曲としても考えられる気がしてくるんですよね。(ただこれは他2つのユニットの伝統曲も同じように改変されてるわけなので、あくまで一オタクの妄想に過ぎないのですが)
でも、みらくらぱーく!の名を受け継ぐ者たちが各々のみらくらぱーく!としてのアイデンティティを示す曲として存在しているのだとしたら激アツじゃないですか?
他の代の『アイデンティティ』はどうなんだろう、曲調だけではなくて歌詞とかも若干違うところはあるのかな、と103期からハマった"新参者"は考えを巡らせるに至っているわけなのでした。

決めるのは"自分"だ

そして続くドルケは『Sparkly Spot』。今回の伝統曲リアレンジとしては一番刺さりました。フラメンコ調でさらに化けたまであります。アコギのイントロからピアノの流れが完璧すぎるし、トランペットの使い方についてもこちらは大人っぽく、クールな感じにさせていて完全に心を持ってかれました。あとBメロからの疾走感が103期Verから失われていないのもポイントが高いです。
歌割りにおいても、様々なチャレンジを通じて何かを成し遂げようとする徒町が「手探りの旅路を」って歌っているのが本当に良すぎるし、それを「心が望むなら」って綴理とさやかが歌っているのも、まさにあの入部を希望して迎え入れた場面を想起させるような感じがして、またこの伝統曲にストーリーが乗った気がします。
先日のWith×Meetsでの徒町とさやかのインタビュー回でも、徒町が旅行先でご当地の物を買うことで記念とか記録を形として残していくというエピソードがありました。それもあって、楽曲の中で旅と徒町を絡めて欲しいとは思っていて、もしこの曲を歌うなら徒町にこの部分を歌ってほしかったので、個人的には正解というか、もう満点回答でした。
あとはやっぱり「決めるのは自分だ」は1年生の、それも徒町が言うと鳥肌立ったし、素直に惚れました。ギャップ萌えってやつもあるかもしれない。これから何者かになろうとする徒町がDOLLCHESTRAを居場所として、自分の足で立っていこうとする覚悟まで感じさせてくれました。そして103期でのさやか然り、DOLLCHESTRAの名を受け継いだ代々の1年生がこの部分を歌ってきたのかと思うと、沙知先輩、綴理先輩、さやかからのバトンを受け継いでの「決めるのは自分だ」にも思えてきて、良いところとしてそのまま受け止められている伝統なんだなと改めて実感するところでもありました。

この鏡の演出、良き

最後はスリブの『Reflection in the mirror』でした。こちらは103期で見せていた力強さとか疾走感というよりは、透明感とかおしゃれな感じを押し出している感じを受けました。ラスサビの「どこだって行けるよね」で3人のハーモニーが凄く透き通っているところが好きになりました。スパスポなんかと比べるとこっちはアレンジというよりはリミックス感が出ていて、今まであった王道な清楚さをエレクトロミュージックのような、また違うやり方で表現されているようにも思いましたね。あとイントロが長めなのも最高。アニソンに限らず最近流行りの曲はイントロが短いものが多いわけですが、104期のリフレクはまさかのほぼ1分がイントロ。103期Verは14秒だったので、めちゃくちゃ伸びてるんですよね。蓮ノ空の全楽曲の中でも今までだと『Mirage Voyage』がおそらく一番長くて26秒くらいだったので、断トツの長さになりました。だが、このイントロの長さがいいんですよ。良すぎる。
原曲である芸学部時代の「逆さまの歌」がどういう曲かは分かりかねますが、103期とは対照的なアプローチをしているところを考えると、原曲に寄せた改変になっているのが104期のリフレクなんじゃないかなと推察するところ。歌番組とかでイントロに曲とか歌手の紹介をそれなりに入れられるくらい、昭和の楽曲ってイントロが長めなイメージがあるし、最初のカメラアングルが逆さま状態から始まっていたところからも、より一層の「逆さまの歌」へのリスペクトがあるのかなと。もちろん、曲後のMCでもあった通り、吟子の真っ直ぐで大和撫子なイメージも含めてというところもあるはずですが。
ただ、イントロでちょいちょい小声でHey!とか入ってるのは一体誰の仕業なんですかね…?入れたがりそうなのは花帆っぽいとは思うけど、ここも梢センパイ主導だとしたらそれはそれで笑っちゃうかもしれません。でも楽曲に跳びポを入れまくってるのを考えるとあり得そうなんだよなぁ…

ドルケwith花帆さんのちぇすとー!

そして、各ユニットが1曲ずつ披露したところでMCへ。3ユニットとも3年生が1年生のイメージを曲に落とし込んでいたのが先輩として頼もしい姿だと思えたし、そういった1年生の姿があって今回の104期Verに繋がってるんだと改めて思いました。そして、今回のFes×LIVEを受けて1年生がスクールアイドルをやっていく覚悟や自信が芽生えたことが聞けたことも、彼女たちの成長を実感することができて自分も嬉しくなりました。
あとはぎんかほ。吟子がほぼ梢先輩のほう向きっぱなしで花帆のことガン無視してて、流石に場内でも笑い声がしてました。蓮ノ空には明確なツンデレキャラはいない認識だったので、吟子のキャラがハマっていますよね。先輩面したい花帆が上手くあしらわれてるのもかわいい。スリブお着替え中の綴理先輩が9人になったことの喜びを語る中で、3が3つで9になるくだりから数学アレルギーを発症するめぐちゃんも面白かったです。そして、この"9人で"というところが後々ラブライブ!出場のストーリーに関わってくるのかも気になるところになりました。

小鈴、かわいいね

そして今回のFes×LIVE最後の曲は『Dream Believers』。やっぱり蓮ノ空のライブはこの曲やらないとねって感じがします。104期Verだとなんと言ってもCメロを9人で繋ぐところが素晴らしくて。それぞれの歌割りされた歌詞もぴったり合ってるんですよね。
そして今回は伝統曲ライブだったということもあって、「始まりが繋がりへ くりかえす物語の中で 夢をみようよ」の歌詞が特に自分の心に染み渡りました。歌い継がれたものが伝統として繰り返されるようになり、その伝統の1ページを形作るなかで、それぞれもまた夢を思い描く。それが芸楽部から続くスクールアイドルクラブの姿に思いを馳せると、心を動かされるところ。103期から入った人間にも伝統曲の存在は認識されていたところではありますが、今回のFes×LIVEで改めて伝統として受け継がれていく姿を見せられると、この歌詞の重みをまさに実感するところであって、改めて感動させられました。

伝統曲の扱われ方には、色々な意見があると思うし、103期の方が好き、104期の方はまだちょっと…というのはあるとは思いますが、どうしてもリアルタイムで進級、卒業があるコンテンツだと避けては通れないものだとは思います。理想はどっちも、どれでも好きになれることだとは思いますがこれもこれでなかなか難しいことだと思うし、自分はこうやって考えて解釈して、とりあえず書いてみて整理して…とやってみましたが、色んな人のペースがあると思います。佐々木琴子さんも2ndライブで「無理のない自分のペースで咀嚼していくことが大事」と言ってましたね。目まぐるしく変わるこのコンテンツですが、自分なりのペースで追いかけていきたいとも改めて思った、今回のFes×LIVEになりました。

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