2度目の春が来るまで BTS JIN
まだ4日目。
防弾少年団 BTSのJIN、キムソクジンさんが韓国陸軍に入隊してから、まだ4日目。
兵役のカウントダウンアプリを入れ、残日数を確認する。
当然、まだまだ先は長い。
日程表や毎日の献立や、そう言うものを目にする度に、今までとは全く違う生活を送ることになったソクジンさんを想う。
それでも、私の日々は何も変わらない。
ゲームのIn the Seomを開いては、流れてくるクリスマスソングに、あぁ、ソクジンさんは今年は大切な人と過ごすことはできないんだなと、妙に切ない気持ちになってゲーム画面を閉じてしまう。
思いを馳せる時間が増えただけだ。
Twitterでは、○○を始めてみましたとか、帰ってくるまでに○○を頑張りますとか、希望に満ち溢れたツイートが流れてくる。
素敵だなぁと、素直に思う。
ソクジンさんが与えてくれた、プラスの影響力。
素晴らしい人、素晴らしいファン、とても素晴らしい事だと思う。
旅立ちの日にソクジンさんが弟たちに見送られる動画が、公式から上がった。
들어가 있어、들어가 있어(入ってて、入ってて)
寒いからと、中に入ることを勧めるソクジンさんと、それを断る弟たち。
ソクジンさんは、とてもとても優しい目をしていた。
髪を切り落としマスクをつけていることで、瞳だけが彼を物語る。
弟たちに向けられた、慈しむような目。
穏やかで、落ち着いていて、そして優しくて。
そして、敬礼をするソクジンさんの強い瞳。
彼の背中を見て、その瞳を見て、弟たちは何を思っただろう。
10年を共にした、兄と呼ぶ存在の旅立ちを、どのように捉えたのだろう。
ある韓国人のYouTuberの方が、この動画を見ながらおっしゃっていた。
入隊の日のこの景色は、一生忘れることができないと。
寒い冬を越え、春が来て、そしてまた冬が来て二度目の暖かい春を迎えるまで。
彼は一韓国男子として、キムソクジンとして生きる。
それでも。
それでも、私の日々は何も変わらない。
このまま帰ってくるまで、何も変わらない日々を、きっと私は過ごすのだろう。
それは、幸せなのだ。
平穏無事という事。
小さな波はあるだろう。
山だって谷だってあるだろう。
越えなければいけない困難は必ず目の前にやって来る。
でも、昨日と変わらない今日がある事は、幸せなのだ。
2025年、彼らが一段と成長して、彼らに今と変わらない日常が返ってくる日まで、私は変わらない日々を過ごしながら、それでも少しは心が豊かになるように、毎日を丁寧に過ごしてみようと思う。
それは些細な事、ちょっと丁寧にお出汁を取ってみようとか、姿勢に気をつけてみようとか、野の花に目を向けてみようとか。
あくせく忙しなくせっかちな私に、できるかどうか。
せっかくソクジンさんが気づかせてくれた事、一生懸命でなく、緩やかに頑張ろ。
早く、暖かい春が来ますように。
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