ステージに立つ意味

 私は大学4年生になりましたがこの世界に足を踏み入れたのは一昨年の12月頃(当時大学2年生)です。実はまだ二年目なんです。元々アイドルが好きだったからずっとこの世界のことは知っていました。今でこそ熱中してるしそんな軽いもんじゃないぞと言えるけど、嫌な言い方をするとアイドルごっことしか思ってなかったのが本当です。けど流石に同じ学校の学部棟で踊ってるし同じクラスにもメンバーの子がいたし興味がなかった訳ではなくて、何回か見に行ったし、どのタイミングで所属しているEqu=aというチームに入ろうと思ったかは忘れたけど2回くらい入ることも迷いました。それでもアイドルに会いに行くことが楽しくてそのためにアルバイトをして月に1回は東京に繰り出して、そんな日々を送ってたからサークル活動とか部活とかは無縁でした。

 MISS UNIDOLの取材の中で何度か言及したけど、小学生の時から私はハロプロに憧れていました。オーディションも1度受けました。でもどこか現実的じゃないなと感じたりその道を選ぶことに対して真剣になりきれない自分がいたり、中途半端な諦め方をしてしまいました。そのせいなのか、それは関係ないのか分からないけど正直どこか未練があった。憧れを憧れのままにしてしまったことに悔いが残った。このままだとずっとアイドルになりたかったって思いのまま生きていくのかなって心配になったタイミングがありました。どこかでこの気持ちを昇華させなきゃ、そう思った時にEqu=aの存在を思い出しました。動機が不純だしちょっと非合理的だしなかなか言えなかったけど、MISS UNIDOLの取材の中で言及することも多かったので自分の口で伝えたいと思いました。ちょっと誤解招きやすい話でもあると思うし。今は変わったけれどきっかけは私がEqu=aに入ったのは未練を断ち切りたいと思ったから、です。

 Equ=aは椙山女学園大学の教育学部の学生のみで構成されているアイドルコピーダンスグループです。もう8年目?になるのかな。入れる学生はこんなにも限定されてるのにちゃんと繋がってるの凄いよねってシンプルに思います。まあそれは置いておいて何が言いたいかと言うと、Equ=aのメンバーはEqu=aに入る動機が他のチームより様々だと思います。現に昨年度、加入した7期も女性アイドルが好きな子は半分もいないと思います。アイドルが好きで入ってくる子、ダンスが好きで入ってくる子は他のチームにも多いと思うけど履修登録でナンパされちゃった子、お菓子パーティーに行ったら気づいたら加入してた子、楽しそうだったから入ってきた子、なんとなく来ちゃった子とか本当に様々です。けど去年1年活動した7期の10人は全員がEqu=aのことを真剣に考えてチームを愛してEqu=aを良くするために意見を述べられる子になりました。Equ=aって入ってくる動機はバラバラでも1年も経てば馴染んで自分の居場所を作れるようになるんです。Equ=aはみんながいい子で活動に真剣で優しい、一緒にいると楽しさは倍になる、本当の家族みたいな存在、そういう風習がずっと続いてる。だから未練を断ち切りたかった、ステージに立つための場所がほしかっただけの私もEqu=aのことを愛して心からグループのことを誇らしく思えるようになりました。Equ=aだからこんなに好きになれた!こんなに頑張れた!

 Equ=aに入ってからは四六時中この活動のことを考えるようになりました。アイドルに会いに行く機会も減ってしまったし失ったものも多いしますます貯金は程遠くなってしまったけど、それでもこの活動のために生活を捧げています。そこまでになった理由は加入して2ヶ月で行ったUNIDOLの決勝戦でUNIDOLの魅力を知ったからです。新木場に立つために何がなんなのかわかんないまま必死で練習して徹夜の連続で初めて衣装を作りました。新木場ではももキュンさんのリハを見てレベルの違いにショックを受け、ステージの上では会場の広さに感動して、関東の入賞常連チームのパフォーマンスを見て憧れて、1日でたくさんのものを吸収しました。だからその晩は興奮して全然寝つけませんでした。新木場で私は完全にUNIDOLの魅力に取り憑かれました。私の原動力はここにあります。

 ステージに立つ意味ってきっとみんなそれぞれだと思うんです。好きなアイドルのコピーが魅力的だから、ダンスをすることが好きだから、かわいい服を着たいから、ステージに立つことが好きだから、チヤホヤされたいから、アイドルになるためのステップにしたいから、チームで踊ることが好きだから、理由はとても様々だと思います。立つ意味はひとつじゃないと思うし誰かに否定されるものでもないしどれも正当であり素敵だと思います。ただ今の私がステージに立つ意味はUNIDOLが好きだからということを伝えたいです。最初は上に記述したようにアイドルへの未練を断ち切るためだったし認めて欲しい人がいたからステージに立ちました。けれど今はアイドルになりたかった気持ちも完全になくなって、アイドルのコピーダンス自体が生き甲斐になりました。今は人の為じゃなくて自分の為にステージに立っています。正直、Equ=aには珍しいけど私はUNIDOLが好きで活動しています。さっきから言ってるUNIDOLなんですけど、UNIDOLって実は私たちのことを指すわけではなくて、結構複雑だからめんどくさい時は否定せずに話を進めるけどここでは説明もしておきたいと思います。UNIDOLは大会名であって私たちはユニドルではないんです。高校球児のことを甲子園とは呼ばないなぁっていう、その感覚に近いと思います。だから私たちは演者とよばれることが多いかな。(難しい)

 UNIDOLの魅力は自分たちで1から作っていくこと。8分間のためにチームのメンバーと何十時間も話し合って他のチームを見たり新しいアイドルを発掘したりして曲を決めて、あーでもないこーでもないってダンスを研究して何十回も踊って半べそかいて、曲と合わせるために衣装を作って、時には早着替えできるように工夫して、音源も映像もシートも全部作って、8分間を納得のいく作品にするまでにとてつもない労力と時間を使います。大好きなメンバーと愛ゆえにこだわりゆえにぶつかることもあります。それと私たちだけで出来るのではなく、実行委員さんと二人三脚で作っていくものであって実行委員さんのサポートなしでは私たちは大会を行うことができません。この場を借りて、いつもありがとう(笑)8分間をどう使うかに正解はない。ダンスが上手いだけじゃダメ。でも愛嬌だけじゃダメ。チームの個性も必要。けどアイドルをコピーしてる精神も大切にしたい。実行委員さんや応援してくれる人達と一緒に作る、絶妙なバランスで出来上がるかけがえのない8分間がとてもとても愛おしく感じる。この8分間のためにみんなが命を懸けて臨んでる。だから私はUNIDOLが好きなんです。ステージに立つことも大好きだけど他のチームのパフォーマンスを見ることも同じくらい大好きです。UNIDOLが好きでステージに立っている子が増えてほしいなぁ。その子とはいいお酒が飲めそうです(笑)

 私が頑張れるのはこの活動が好きでEqu=aというチームが大好きだから。好きな力は何にも負けないと思います。19-20冬大会で負けた時は人生で1番の挫折を味わったしこんなに辛い思いするならもう辞めようかなって思った。でもやっぱり好きだから、新木場に今度は連れてってもらうんじゃなくて自分の足で立ちたいから、大好きなEqu=aをもっと大きくしたいから、そう思ったら挫折は大会前より、もっともっと強いエネルギーになりました。だからMISS UNIDOLも頑張れました。挫折を乗り越えたらより一層UNIDOLが好きになりました。と同時に改めてこの1年、悔いを残さないよう活動したいと感じました。そしてやっぱり私はここまで自分を奮わせてくれた新木場を諦めたくない。Equ=aで新木場に行きたいし、Equ=aじゃなきゃ意味が無い。だからあと1年、頑張ります!

  こんなダラダラ書いたけど私はUNIDOLが好き、Equ=aが好きっていう話でした。(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?