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ある日の太陽 寝ぼけた顔が 茹でダコみたいと笑ったからか 墨に焦げつく 真昼の陽炎 円い山 …
冬枯れの山路に蒼が差し 夜明けみたいな暮れ 清らかに今日を讃えて それは少女のようだった
苔生した岩壁に 一匹の蝶がひらひらと 羽根を閉じたり、開いたり 朝の光は優しげに 手のひら…
たとへば秋の夕立の 枯草流し、行き倦ね 溢れ、砕け、渦をつれ 水面に贄を残し消ゆ ただひと…