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10THINGS -25歳になった藤牧京介くんへ-

君に知ってほしいなんて、そんな大袈裟なことは言えないけれど、でも今日という大切な日に君の好きなところを書き綴っておきたいと思う。

1 濁りなく澄み渡る歌声
わたしが君に恋をした理由。人を信じるのが苦手な私が、君を信じられる理由。なにかを大切にするのが下手くそな私が、大切に抱きしめていたいと思うもの。私の世界をまるっきり変えた君の歌声。君に出逢って“明日が好きになった”とはまだ言えないけれど、でも私は確実に、君の歌に出逢って明日が怖くなくなった。

2 好きなことに向き合う横顔
君にとって歌がどれだけ大切か、歌う横顔を見ていたらわかる。宝物みたいに1音1音を大切に歌う、その横顔のことは信じたいと思える。君が君の歌を信じるから、私の人生を信じていられる。好きなことをする自分を信じて守る勇気をくれた横顔。ただ、まっすぐに、愛するものだけを見つめようとする横顔。

3 大切な人に向ける柔らかい笑顔
君がステージからファンに向ける、柔らかい笑顔が好き。目の前の大切なものを、大切だって、全身で伝えてくれるような笑顔。その対象がわたしたちだなんて嘘みたいだって思うけど、嘘じゃないって君が言うから、安心して自惚れていたいと思う。その笑顔を見るだけで、君が繊細で優しい人だってわかってしまう。君が人の優しさによく気づくのは、きっと君も優しい人だから。光の中で、柔らかい笑顔で、「一緒に逃げよう」って歌ってくれること。その笑顔そのものが、世界一明るい逃避行。ねえ、わたし、君のおかげでもう少し生きていけそう。

4 繊細で純粋に紡ぐ言葉
君が書く歌詞が好き。はじめて書いた歌詞が「Let`s  Escape」だったこと、恋愛の詞を書いてほしいと言われて「ちょっと悲しい曲にしたかった」と切ない歌詞を綴ったこと。繰り返す日常の、明るいところだけじゃなく「うまくいかなさ」を言葉にしたこと。言葉って、その人の価値観そのもの。君が書く歌詞にはいつも現実のうまくいかなさやどうしようもなさ、やるせなさがあって、それをなかったことにせず繊細に言葉にしていく君のことが好きなんだと思う。君の言葉は、暗いものが根底にあるのにいつだってどこか明るい。夜明けの空のような、柔らかい光。暗いところからそっと手を引いて、明るい方へ連れて行ってくれるような言葉。私はきっと、何度でも君の言葉に手を伸ばそうとするんだと思う。

5 星を飼っているようなきらきら瞬く瞳
君の、きらきら瞬く瞳が好き。目に星を飼う君は、きっとステージで輝くために生まれたんじゃないかと、そんなことを思う。ステージの上が、マイクを持つ時間がいちばん生きやすそうで、歌っている時がいちばん呼吸がしやすそうで、そんな君が瞳をきらきらと輝かせる瞬間を、1秒も見逃さずにいたいと思う。

6 本当のことへのまっすぐさ
「おやすみ」じゃなくて「おやすみみたいなもん」と言ってくれる君。愛嬌がちょっと苦手な君。葛藤やうまくいかなさを、そっと教えてくれる君。アイドルは嘘をつく職業だって聞いたことがあるけれど、できるだけ嘘をつかないでいてくれる君のことを好きになれたことが嬉しい。

7 夢と好きなことへの執着
「アーティストになることを諦められなかった」と、オーディションを受けた君。諦めなかったんじゃなくて、諦められなかったんだよね。「諦めなかった」人より、「諦められられなかった」人のほうがたぶん強い。というか私がそうだったから、そう信じていたい。君の好きや夢への気持ちが私のそれと似ている気がして、それを知るたびに君への好きが必然だったように思える。諦められないって、たぶん、それがないと生きていけないってこと。その諦められないって想いに、悩みながら向き合って、どんどん強くなっていく。諦められないままでいいんだって、思わせてくれた人。諦められないままその歩みを止めなければ、きっとなんでも叶うって、そういう光をくれた人。

8 磨き続けたことで生まれたであろう、ほのかな自信
歌って踊るときに、自信に満ちた表情をするようになった君。オーディションの時の不安そうな君はもういなくて、その表情がきっと努力からくるものなんだとわかる。未経験だったダンスも、もともと才能のあった歌も、どちらも磨き続ける君。きっとそんなに自己肯定感が高くないであろう君が、あんなに自信を感じさせる顔をするようになったことが、君がしてきた努力の証明そのもの。ステージ上で見せるその“証明”のような表情に、呆れるくらい愛を叫んでいたいと思う。

 9  自分に向けられた愛への信用
君は追われる恋を選ぶ人。きっとステージで愛される「アイドル」という職業に向いている人。自分を愛するファンのことを、こんなにも信じてくれるから、君が信じるに値するようなファンでいたいと思う。ずっとずっと愛しているから、ずっとずっと信じていてほしいよ。

10 それでも、歌い続けてくれること
一度ステージに立つことを諦めた君。「誰も俺のことなんか見向きもしなかったんだから笑」と言っていた君。語尾につけられた「笑」を見れば、君が平気なんかじゃなかったことくらいわかってしまう。それでも、歌い続けてくれたから。それでも、諦めないでいてくれたから。だから私は君に出会えて、君に救われて、君の歌に変えられた世界で今日も生きている。きっと、やるせないことも、苦しいことも、好きが嫌いに変わりそうなことも、たくさんあっただろう。それでも、君が君として、君の声で、歌い続けてくれていること。それこそが、君の好きなところで、君を好きな理由。25歳になった君に、いちばん贈りたい言葉は、「それでも、歌い続けてくれてありがとう。」だよ。

まだ全然知らない。23歳の君のことは知らなくて、24歳の君のことだけを一生懸命見つめたわたしが、今書き綴りたい10の好きなところ。きっと来年には変わっているのかもしれない。変わっているのだとしたら、それも嬉しい。君の世界に導かれて知った、たくさんの色の煌めきを、ひとつひとつ拾い上げて、また言葉にしていきたい。そうやって、25歳の君を知っていきたい。

藤牧京介くん、25歳のお誕生日おめでとう。

24歳の君の歌声にたくさん救われて、少しずつ世界が光を帯びて、私は、私の生きる明日が怖くなくなりました。

25歳の君に会えると思うと、明日が好きになれるような気がする。こんな花束みたいな感情をくれた君には、誰より幸せでいてほしい。幸せそうに笑う君に会って、少しずつ明日を好きになりたい。

だから、君には誰よりも幸せでいてほしい。
君の幸せを今日も願っていたい。

君も同じ気持ちだったら嬉しいな。

今年も君の歌が、たくさん夢を叶えますように。
25歳の君も、大好きです。



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