インターネットミームシャンクスのことしか知らんオタクがワンピの映画を観た

タイトルの通りです。
ワンピースのことは1ミリ程度しか知らず、悪いオタクにインターネットミームにされたシャンクスのことだけはやたら知ってる悪いオタクが「ONE PIECE FILM RED」を観に行きました。

ネタバレはないので、同じく「ワンピース1ミリしか知らんけど気になってる、観に行きたいな」と思っている方の参考になれば幸いです。

◆そもそも何故観に行くことになったのか

まず私の知ってるワンピース知識を書いておきます。

・ルフィとルフィの仲間たちはちょっと知ってる(知らん人もいた)
・シャンクスの正体はビートマニア
・シャンクスは複数形
・めざましじゃんけんじゃんけんポン俺はパーを出したぞ
・シャンクスの首はどんどん太くなっている
・シャンクスはキムチチャーハンが好き
・だってよぉシャンクス……袖が!!

以上。

こう書き並べると最悪も最悪だった。本当すみません。
上記からわかるように、私はこれまでの人生であまりワンピースに触れたことがない。漫画はほぼ読んだことがないし、アニメもチラ見程度しかしたことがない。
理由としては、作品そのものがあまり私の琴線に触れなかったため、というのが一番大きいかもしれない。あとは、「世間で流行っているものにやすやすと手を出したくない」という逆張りめんどくさオタク精神が作用したため。ちなみに同じ理由で鬼滅の刃も全然知りません。

そんな私が今回の映画に興味を持ち、強く惹かれたきっかけはウタの曲だった。全曲めっちゃくちゃ良い……「ウタの歌」ヘビロテしてます。
じゃあウタの歌唱パートを担当しているAdoさんが好きなんですか?と言われるとそういうわけではない。ほんとなんなんだこのオタクは……。
Adoさんの代表曲「うっせぇわ」「踊」などは正直あまり好みではない。Spotifyくんがなんか勝手に作ってくれるプレイリストに入っていれば聴くが(私はSpotifyくんがなんか勝手に作ってくれるプレイリストを聴くのが好きです)、自分から進んで聴こうとは思わないなという感じだった。

しかし、ワンピース全然知らん人(ワンピースぜんぜんしらんちゅ)にも伝わってくる今回のプロモーションの力の入れ具合に、漠然と興味を持った。楽曲の本気度がとにかくエグいのだ。メッチャいい曲しか書かないことで有名な中田ヤスタカ氏や、SOUND VOLTEXにもメッチャいい曲が収録されているFAKE TYPE.など、音ゲーをやりすぎてカラオケで歌える曲が全然ない音ゲーオタクにもわかる物凄いアーティストたちによる楽曲が劇中で流れるのだという。本気だ……こりゃ聴くしかねぇ……!

めちゃくちゃ余談ですが、ポップンミュージックでいちばんいい曲である「プラスチックポップ/STEREO TOKYO」が中田ヤスタカ氏による曲だとわりと最近知り、ひっくり返りました。

当時は映画公開前で、Spotifyで配信されていた曲は「新時代」「私は最強」のみ。とりあえず聴いてみたが最初は「いい曲だけど、う~ん?」という感じで、あまりピンと来ていなかった。
しかし何度か聴いているうちに、気が付いたら「いいかもしれん……」「いやめっちゃいいな……」とじわじわ滲み出る良さを噛み締めていた。


そしてその後配信された「逆光」。これが本当によかった……。Adoさんのクセのある歌い方がめちゃくちゃハマっていてとにかくかっこいい!


公開後に配信された「ウタカタララバイ」「Tot Musica」も良すぎた。楽曲のダークな雰囲気に、Adoさんのどこか捻くれたものを感じる力強い歌声がマッチしている。ていうかAdoさん、マジでめちゃくちゃ歌が上手すぎるな……。

本当全曲めっちゃいい……ワンピース1ミリしか知らんけどめっちゃいい……!!!!!!!

映画……観たい!!!!!!!!ワンピース1ミリしか知らんけど!!!!!!

シャンクスの正体がビートマニアだということだけは知っている。

◆観に行きました

上記のようなことをTwitterに呟いたところ、私と同じようにインターネットミームシャンクスのことぐらいしか知らないフォロワーが観に行ったようで「曲好きになったならぜひ観て」と言われた。
そっか、インターネットミームシャンクスのことぐらいしか知らなくても大丈夫なのか……じゃあ週末行くか!!とノリで決めて今日観に行ってきました。おもしろかったです。
知ってる人も知らない人もいっぱい出てきた。白くてデカいくまがかわいかった。知らん!誰!と思ったら知ってる人だったりもした。(ウソップのことです)
シャンクスの正体は結局ビートマニアなのかどうかはわからなかったが、シャンクスの首が太くなっていることだけはめちゃくちゃわかった。これはネタバレなんですが、シャンクスがキムチチャーハン食べてるシーンなかったです……。

ウタの曲は曲だけを聴いていると「Adoさんだなぁ」という感じがしていたし、ウタのキャラデザとAdoさんの歌声があまり結びつかなかったが、劇場で聴くとしっかりウタの歌声だったので驚いた。そして随所で光るAdoさんの歌唱力・表現力がすごすぎる。名塚佳織さんの声も違和感がなく、ウタというキャラクターに引き込まれた。引き込まれてしまった……。
この映画、ワンピース1ミリしか知らん人はたぶん「ウタのファンです!!」という気持ちで行くといちばん楽しめると思う。ネタバレ踏まない程度にウタの曲を聴いたり、YouTube観たりして「ウタのファンです!!」という気持ちをしっかり作っておいてください。

冒頭のウタの歌唱シーンは本当にライブに来ているようで、思わず身体を動かしたり声を出したくなった。また、歌詞とストーリーがリンクしていて「なるほどね」になる感じが気持ちいい。観る前にめっちゃ聴いててよかった。そして、「ウタカタララバイ」の演出に圧倒され呆然とした。
このご時世じゃなければ声出し上映が盛り上がっただろうなぁと惜しい気持ちで観ていたが、最後まで観て「いやこれは声出し上映向けじゃないわ」と思った。
ちなみに今回私は音響のこだわりに定評のある映画館で鑑賞したが、そういう映画館だったりIMAXだったりで観るのがベストかもしれない。なぜならこれはウタのライブなので……。

1ミリしか知らないので当然だが、知らない人がたくさん出てきて関係性を掴むのに少し手こずったり、ルフィが何を考えているのかよくわからなくて戸惑ったりしたが、最終的にはかなり楽しめたし観に行ってよかったと思う。しかしワンピース、キャラの濃さがすごいな……。
あまり喋るとネタバレが出てしまうのでかなりセーブしているが、ワンピ1ミリしか知らんオタクと感想を語り合いたくて仕方がない。なのでワンピ1ミリしか知らんがウタの曲は好きという人は観に行ってください。ウタが好きなら間違いなく楽しめると思います。
なお、「評価が真っ二つに割れすぎて平均評価5点中3点になっている」という話を見かけたが、正直わからんでもない。でもオタクはだいたい好きだと思うよ(ド偏見)

◆まとめ

このnoteで音ゲー以外の話をがっつりするのは、毎月まとめ日記を除くと初めてだ。私自身もワンピースの話をこんなにすることがあるとは思わなかった。
実際に映画を観てそれだけ喋りたくなったし、私と同じように「気になってるけどワンピ1ミリしか知らん」という方にぜひ観に行ってほしいなと思って書いた。
ほんと、ネタバレを回避しつつ「ウタめっちゃ好き!初ライブ楽しみ!」という気持ちをしっかり作って行ってください。
もう観たよ!という人はいちばん好きなウタの曲教えてください。私は「逆光」です。

最後に、このnoteには「1記事1イオ・ロア」というポリシーがあるので書いておきます。ポップンミュージックの推しの名前です。イオ・ロア……今日もかわいいな……。

◆8月22日 追記
ウタのことを考えていると、「もっとワンピ解像度を上げたいな……」という気持ちになり、昨晩から原作を読み始めた。(あとインターネットミームシャンクス擦りすぎて普通にメッチャ申し訳なくなってきました。本当すみません。)
今は序盤も序盤でゾロが仲間になったところだが、もうめっちゃおもしろいの何?今まで食わず嫌いしてきたの反省しました。1話からおもしろかったです。
ワンピース1ミリしか知らなくてもかろうじて知っているシーンがだいたい1話だったことに驚いたり、ルフィのキャラが思っていた感じとだいぶ違ったり、映画でかっこいいな~と思っていたキャラがなんか全然別人だったり(コビーのことです)と、すでにいろいろと衝撃を受けながら楽しく読んでいる。

時すでに遅しだが、映画観に行く前に1話だけでも読んでおけばよかったな~と思ったので、これから「FILM RED」を観に行くかもしれないワンピース全然知らん人の方は是非1話を読んでから行ってください。ジャンプラで無料で読めます。
あと「ウタ日記」全6回も絶対観といたほうがいいです。1回4分~6分ぐらいの短い動画でメッチャかわいいウタがいっぱい見れます。

そして映画観終わったあとにもう1回観よう。
ワンピもこういう流行に乗ったプロモーションするんだなぁ~とワンピ全然知らんくせに物珍しいような気持ちで観ていた私は、「すべて」を理解して天を仰ぎました……。ウタ……好きだ……。